森の長文/読解マラソン長文  ●文章類似度判定


 ことわざの使い方 κ
 ことわざは、昔から人々に使われてきた、決まった言い回しのことです。どれも短い言葉ですが、その中に人がよりよく生きるための知恵がたくさんつまっています。ただし、どんな場面でどのことわざを使うかということが、とても大切です。うっかり間違った使い方をすると、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
 たとえば、「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがあります。これは、子どもはかわいいから、楽しい旅行に連れていきなさいという意味だと思ったら大間違いなのです。
 このことわざは、四百年も昔から使われていました。そのころは、飛行機もなければ電車も自動車もありません。旅といえば、歩くのが普通でした。野宿をしたり、追いはぎにあったり、危険がつきものだったのです。このことから、旅に出てつらい経験をさせたほうが、子どもをりっぱに成長させるという意味になりました。
 また、「枯れ木も山のにぎわい」ということわざがあります。友だちの誕生会にお祝いにかけつけた大勢の人を見て、「枯れ木も山のにぎわいだね。」などと言ったらたいへん失礼です。
 枯れ木のようにつまらないものでも、何もないよりはましだという意味で、自分に関することをへりくだって言うときに使うのが、このことわざです。「趣味でフルートを練習している。まだまだ下手だけれど、枯れ木も山のにぎわいというから、今度の発表会に出てみよう。」と、こんなふうに使ってみるとよいでしょう。みなさんも、ことわざをたくさん覚えて、ことわざの達人を目指しましょう。

(……理科、社会の分野じゃなくてすみません)