森の長文/読解マラソン長文  ●文章類似度判定


 恐竜はなぜ絶滅したか γ
 恐竜は、およそ二億三千万年前に出現しました。しかし、今から六千五百万年前に、なぜか突然のように、地球上から姿を消してしまったのです。なぜ恐竜は、絶滅してしまったのでしょうか。その理由について、研究者たちから多くの考えが出されています。
 そのひとつは、巨大隕石説、というものです。宇宙から巨大な隕石が落ちてきて、地球に衝突したのではないか、という説です。そのため、ガスや細かいちりが発生して地球をおおいつくし、半年近くも太陽光線をさえぎりました。まっくらな大地で植物は枯れ、気温も下がりました。植物をエサとする草食恐竜たちは、飢えと寒さで次々と倒れ、死んでいきます。すると、その草食恐竜をエサにしていた、肉食恐竜たちも死に絶えます。こうして、地球上の恐竜たちは絶滅してしまったとする考えです。
 ほかに、火山噴火説、という説もあります。そのころ、地球のいろいろなところで火山が爆発しました。噴出した二酸化炭素で、地球は急激に温暖化してしまいました。このため食べられる植物が、すっかり枯れてしまったのです。さらに、噴火によって塩素が大量に放出され、地球を取り巻くオゾン層も破壊されてしまいました。この結果、有害な紫外線が地上に降り注ぎ、恐竜をはじめとする多くの生物が、死に絶えたという説です。
 さらに、ストレス説、という考えもあります。恐竜の数がどんどん増え、地球はいたるところ恐竜だらけになってしまいました。満員電車に、乗っているような状態です。このストレスで、異常のある卵が生まれるようになってしまいました。また、たくさんの恐竜たちが植物を食べつくし、エサも少なくなってしまいました。このため、恐竜の数が減っていき、ついには絶滅したというのです。
 おもしろいところでは、便秘説、というものもあります。そのころ、地球上に多くはえていたソテツは、草食恐竜の大切なエサでした。このソテツには、草食恐竜が排泄をするために必要な成分が、ふくまれていたのです。ところが自然環境の変化で、このソテツは少なくなってしまいました。草食恐竜たちは便秘になり、死んでしまいました。すると肉食恐竜たちもエサがなくなり、生き続けることができません。あの、大きな恐竜たちが便秘で絶滅してしまったなんて、かわいそうなような、ちょっと情けないような話です。
 さて、どの考えが一番正しいのでしょうか。実は、それはわかっていません。恐竜絶滅の理由は、まだまだ大きな謎につつまれています。すべての疑問を解決できるものはなく、今後の研究を待つしかありません。
 しかし、恐竜は一億六千万年以上もの長い間、この地球上でゆうゆうと生きました。一億六千万年。気が遠くなるような、長い長い年月です。わたしたち人類は、誕生してから今日まで、まだ四百五十万年しかたっていません。恐竜の生きた時間を、かりに一年とすると、人類の生きてきた時間はたった十日ほどという計算になります。今、我がもの顔にこの地球を支配している人類も、恐竜に比べたら、まだほんのわずかしか生きていないのです。
 そう考えると、恐竜は十分にこの地球上で生きつくしたと言えるでしょう。わたしたち人類も、恐竜のように長く命をつないでいきたいものです