森の長文/読解マラソン長文  ●文章類似度判定


 バナナは大きい草 λ
  南の国に行くと、バナナの木のジャングルがあります。日本でも、南のほうや、温室などに行けば、バナナの木を見ることができます。
 バナナは高さ2〜3メートル以上になりますから、このようにふつう「バナナの木」と言っていますが、じつはバナナは「木」の仲間ではありません。見上げるほど背が高くても、「草」の仲間なのです。だから、バナナを切っても、木のような年輪は見られません。
 バナナは栄養たっぷりですし、腹持ちもいいので、ごはんのかわりにもなります。南の国では大昔から、1年中身のまわりに実っているバナナをとって食べることができたので、おなかをへらすことがありませんでした。日本ではじめてバナナを食べたのは、織田信長だといわれています。ポルトガルから来た船の人にもらったのだそうです。
 バナナは実を食べるだけではなく、南の国では葉っぱもだいじなものでした。なにしろ、大きい大きい「草」ですから、葉っぱもはばが広くて大きいのです。しかも、ほのかに良いかおりがします。
 そこで、南の国では、ごはんをのせるお皿のかわりにしたり、四角くおって器にして、そこに材料を入れて、むして食べるおかずを作ったりしています。
 また、南の国では、紙をつくるよい材料がないので、葉っぱを安い紙のかわりにもしました。きれいにおりたたんで、おそなえもののとうろうにしたり、子どものおもちゃになったりします。とくに、細く切ってあんで、エンゼルフィッシュという熱帯魚の形にするのは、今でもよく作られます。ちょうど、日本でおりがみというと、つるを作るようなものです。バナナの葉っぱのエンゼルフィッシュは、ひもをつけてぶらさげて、モビールにすることもできます。赤ちゃんのベッドの上にも、よくつるしてあげています。
 それから、大きい葉っぱのまんなかのしんは、1メートルくらいもあるので、子どもたちは、そのしんだけをとって、頭としっぽを葉っぱを切ってつけて、「バナナの馬」を作ります。そして乗ってあそんだりするのです。西洋では、木で作った木馬や、ステッキのようなものに馬の頭をつけてのって遊ぶものがありますが、それがバナナでかんたんに作ることができるのです。
 さらに、バナナは人をわらわせることもできます。「道にすてられたバナナのかわで、すべってころぶ人」というのが、昔から、映画やマンガなどで使われていました。