森の長文/読解マラソン長文  ●文章類似度判定


 シロツメクサのお話 Ν
 シロツメクサは、日本人にとても愛されている草花のひとつです。それは、この花が小さくてかわいいからだけでなく、シロツメクサの生えている場所は、ピクニックには絶好の場所になるからではないでしょうか。天気のいい休日になると、シロツメクサが生えている場所では、たいていシートを広げてお弁当を食べる家族連れの姿を見ることができます。シロツメクサの上は、シートを広げてもふんわりしていて、とてもすわり心地がいいことを、だれもがなんとなくわかっているのです。すてきなソファがあると座ってみたくなるように、シロツメクサの上にも腰を下ろしてみたくなるのです。それにお弁当の後には、子ども達は花を編んでかわいい冠にしたり、茎をからませて両側から引っ張る草相撲をしたりして遊ぶこともできます。ちょっと走って転んでも、シロツメクサが生えている場所なら大きなケガをすることはありません。これほどピクニックにうってつけの場所はありませんね。
 このように私たちになじみ深いシロツメクサですが、実はもともとは日本ではなく、ヨーロッパが原産の植物です。江戸時代、ヨーロッパのガラス製品は大変な貴重品でした。遠くヨーロッパから船でガラス製品を運んでくるとき、船がゆれてガラスが割れてしまわないように箱の中につめものとして入れたものが、このシロツメクサなのです。つめものの草だからツメクサという名前がついたのですね。シロツメクサはとても生命力が強い植物なので、つめものとして日本にやってきて、役目を終えた後ゴミとして捨てられた場所で再び息を吹き返し、次第に日本中に広がって行ったのです。今では北海道から沖縄まで、日本中で見られるようになりました。シロツメクサのように外国が原産で、何かの理由で日本に定着した植物のことを帰化植物と言います。セイヨウタンポポやヒメジョオンなども帰化植物として有名です。
 ところで、このシロツメクサはクローバーという英語名でも知られています。クローバーといえば、4つ葉のクローバーが幸運のシンボルであることも有名です。4つ葉のクローバーはぜひ見つけてみたいものですが、世の中には、5つ葉や6つ葉のクローバーもあるそうです。今までに見つかった最高記録はなんと18枚葉。これは日本で発見され、ちゃんとギネスブックにも載っているそうです(2006年現在)。18枚葉のクローバーなんて、見つけたらきっとびっくりして白目をむいて倒れてしまいそうです。これぞまさにシロ(ツ)メクサ!