森の長文/読解マラソン長文  ●文章類似度判定


 カエルのひみつ Κ
 カエルは両生類ですから、りくの生活にも水の中の生活にも、どちらにもつごうの良い体のつくりををしています。
 まず、体全体をみてください。先のとんがった頭、首がなく頭がそのまま体につながった形は、水をきって泳ぐのに大変べんりです。
 うしろ足は、ゆびとゆびのあいだにうすいまくがあります。水かきです。水をいきおいよくけることができます。しかし、水かきが小さく、泳ぎのへたなかえるもいます。ヒキガエルです。たまごをうむ時のほかには、ほとんど水には入りません。また、ゆび先には何にでもすいつくきゅうばんがついていて、木のえだや葉のぼってくらすカエルもいます。アマガエルやモリアオガエルです。
 うしろ足のももは、じょうぶなきん肉がはりめぐらされていて、水や地めんをつよくけることができます。アメリカのカリフォルニアでは、まい年世界中からかえるをもちよって、カエルとび大会がひらかれます。ウシガエルは三だんとびのチャンピオンです。五メートルというきろくがのこっています。これはからだの長さのやく二十五ばいです。人間は、オリンピックのせんしゅでもせいぜい身長のやく十ばいですから、たいへんなきろくです。
 カエルは夜行性の動物です。ひるはあなの中やしげみにかくれていて、夜になるとかっぱつにうごきまわります。そのくらしにあうように、ひるはひとみをしぼりこんで光をおさえ、夜は、少しの光でも物がみえるようにひとみをぜんぶひらきます。ネコのようです。
 目のつくりもかわってます。人間とははんたいに目の下まぶたがうごきます。りくにいるときは下がったままですが、水の中にもぐると、さっと下まぶたが上にうごいて目をおおってしまいます。下まぶたがとうめいですから、ちょうどそなえつけの水中メガネのようです。
 目のななめ下にまるいものがあります。これが耳です。空気や水をつたわってくる音やしんどうをこのまるいところでとらえるのです。人間の耳のおくにあるこまくのようなものです。
 ヒキガエルはまい年きまったころ同じみずべをさがして何キロメートルもぞろぞろ山をおりてきます。どうしてこんなことができるのかふしぎです。あたまのどこかに、きせつや水をかぎわけるそうちがあるのではないかと思われます。人間にたとえると、おいしいにおいや、たのしいできごとをかぎつける、ちょっかんのようなものなのでしょうか。