森の長文/読解マラソン長文  ●文章類似度判定


 リスの冬眠 τ
 動物は、体温の調節ができるかどうかで、大きく2つに分けることができます。1つは、カエルやヘビ、トカゲ、多くの昆虫など、自分では体温の調節ができない動物です。これらの動物を「変温動物」と言います。つまり、外が寒くなってくると、自分の体の温度もいっしょに下がるのです。このような動物は、寒さの厳しい冬には、暖かい地面の中や木の穴の中で、死んだように眠って冬眠しています。
 もう1つは、自分で体温を一定に保てる動物がいます。人間もそうですし、鳥や、お乳で子供を育てる哺乳類はすべて、この「恒温動物」の仲間です。「恒温動物」は、「定温動物」とも言います。私たちは、冬に外の気温が0度近くまで下がっても、体温はいつもと同じままです。人間は、冬になるとエアコンをつけたりして暖房しますが、森にいる動物たちは、そうはいきません。エサも少なくなります。そこで、リスやヤマネ、コウモリなどは、やはり冬眠するのです。
 しかし、恒温動物の冬眠は、死んだように眠り続ける変温動物の冬眠とは少し違います。リスなどは、冬眠に入ると体温を下げ始め、体の働きをとても少しにして眠ります。この間、エサは食べませんし動きませんが、息はしています。それでも、気温があまりにも低くなると、死なない程度の体温調節は行われているのです。また、2週間くらいごとに「めざめ」があります。この時、リスの体温は上がり、秋のうちに巣に蓄えておいたエサを食べたり、おしっこをしたりもしますが、すぐにまた体温が下がって「冬眠」状態になります。これを冬の間くり返しながら、春を待っているのです。
 みなさんも、寒い冬の朝、「ああ、リスみたいに冬眠して、冬の間眠ってすごしたいなあ」と思ったりするかもしれません。でも、そうしたら、クリスマスのケーキも、バレンタインのチョコも、食べられません。人間は、暖かい服や暖房を発明して、寒い冬の間も夏と同じように活動できるようになったのです。