森の長文/読解マラソン長文
●文章類似度判定
日食 ν
いつも空に円く見える太陽が欠けて見えることがあります。地球は太陽の周りを回っています。その地球の周りを月が回っています。地球と太陽の間に月が入ると、月がじゃまになって太陽が見えなくなります。これを日食といいます。太陽は光を放っているので、月がじゃまをしている部分は月の影になり、地球からは見えないということになります。月が太陽を完全に隠してしまうことを皆既日食といい、一部を隠すことを部分日食といいます。地球上では、月の影は大きい場合でも100キロメートル程度なので、一回の日食で皆既日食が見られる地域は限られます。これを見ようと海外まで出かける人もいるくらいです。
月と太陽では地球から見た見かけの大きさはあまり違いがありません。実際は地球から太陽までの距離は、地球から月までの距離の400倍もありますが、太陽が月の400倍の大きさであるため、地球からの見かけの大きさはあまり変わりません。しかし、よく測ってみると、月も太陽も見える大きさが少しずつ変化します。これは月や太陽が動くことによって、地球の観測地点からの距離が変わるからです。月の方が大きいときは、太陽全体を隠しきって皆既日食が起こります。太陽の方が大きいときは、太陽の方がはみ出てしまいます。これを金環日食といいます。
この仕組みが分からなかった古代には、不吉なことが起こる前兆だと考える人も多かったようです。このような天体の動きは神秘的なものとされ、日本でも占いなどに使われてきました。現在の暦は太陽暦といい、地球が太陽の周りを回る周期を元に作られたものです。今も昔も、天体の動きは私たちの生活にも利用されているのです。