【7】その
心
(
こころ
)
を
正
(
ただ
)
しくせんと
欲
(
ほっ
)
する
者
(
もの
)
は、
先
(
ま
)
ずその
意
(
い
)
を
誠
(
まこと
)
にす。その
意
(
い
)
を
誠
(
まこと
)
にせんと
欲
(
ほっ
)
する
者
(
もの
)
は、
先
(
ま
)
ずその
知
(
ち
)
を
致
(
いた
)
す。
知
(
ち
)
を
致
(
いた
)
すは
物
(
もの
)
に
格
(
いた
)
るに
在
(
あ
)
り。
【8】
物
(
もの
)
格
(
いた
)
って
后
(
のち
)
知
(
ち
)
至
(
いた
)
る。
知至
(
ちいた
)
って
后
(
のち
)
意
(
い
)
誠
(
まこと
)
なり。
意
(
い
)
誠
(
まこと
)
にして
后
(
のち
)
心
(
こころ
)
正
(
ただ
)
し。
心
(
こころ
)
正
(
ただ
)
しくして
后
(
のち
)
身
(
み
)
修
(
おさ
)
まる。
身
(
み
)
修
(
おさ
)
まって
后
(
のち
)
家斉
(
いえととの
)
う。
家斉
(
いえととの
)
いて
后
(
のち
)
国
(
くに
)
治
(
おさ
)
まる。
国
(
くに
)
治
(
おさ
)
まって
后
(
のち
)
天下
(
てんか
)
平
(
たい
)
らかなり。
【9】
天子
(
てんし
)
よりもって
庶人
(
しょにん
)
に
至
(
いた
)
るまで、
壱是
(
いっし
)
に
皆
(
みな
)
修身
(
しゅうしん
)
をもって
本
(
もと
)
と
為
(
な
)
す。その
本
(
もと
)
乱
(
みだ
)
れて
末
(
すえ
)
治
(
おさ
)
まる
者
(
もの
)
は
否
(
あら
)
ず。その
厚
(
あつ
)
うする
所
(
ところ
)
の
者
(
もの
)
薄
(
うす
)
うして、その
薄
(
うす
)
うする
所
(
ところ
)
の
者
(
もの
)
厚
(
あつ
)
きは、
未
(
いま
)
だこれ
有
(
あ
)
らざるなり。
(「
大学
(
だいがく
)
」)