a 長文 1.1週 0e
 1昨日(きのう)の土曜日(どようび)に隣(となり)の家(いえ)のサトシがぼくの家(いえ)に遊び(あそ )にきました。サトシにはアリサという名前(なまえ)の妹(いもうと)がいます。アリサとお母さん( かあ  )はバレエの練習(れんしゅう)があるので、サトシはお留守番(るすばん)です。 
 最初(さいしょ)に、ぼくたちはベイブレードで遊び(あそ )ました。2サトシはたくさんのベイを持っ(も )ています。トイザラスに行く(い )といつも売り切れ(う き )になっている珍しい(めずら  )ベイも持っ(も )ています。ベイの数(かず)では負け(ま )ているけど、ぼくは頑張り(がんば )ました。対戦(たいせん)結果(けっか)は引き分け(ひ わ )です。 
 そのあとは、一丁目(ちょうめ)公園(こうえん)に行く(い )ことにしました。3お母さん( かあ  )は、
「今日(きょう)は寒い(さむ )からお家(うち)の中(なか)で遊ん(あそ )だら。」 
と少し(すこ )困っ(こま )た顔(かお)をして言い(い )ました。ぼくは、
「大丈夫(だいじょうぶ)だよ。行っ(い )てくるね。」 
と、玄関(げんかん)を出(で)ました。外(そと)は寒く(さむ )て、風(かぜ)がぴゅうぴゅう吹い(ふ )ていました。4やっぱり家(いえ)の中(なか)で遊べ(あそ )ばよかったかなあと思い(おも )ながら、ぼくはポケットに手(て)を突っ込み(つ こ )ました。一丁目(ちょうめ)公園(こうえん)には、タケシとシンジがいました。ぼくたちはいっしょになって鬼ごっこ(おに   )をしました。たくさん走り回っ(はし まわ )たのでまるでお風呂(ふろ)上(あが)りのように体(からだ)がぽかぽかになりました。 
 5家(いえ)に帰る(かえ )とちょうど三時(じ)のおやつの時間(じかん)でした。 
「みんなで百(ひゃく)円(えん)ショップに行っ(い )て好き(す )なものを買っ(か )ておいで。」 
と、ぼくのお母さん( かあ  )がお財布(さいふ)を出し(だ )ながら言い(い )ました。サトシとぼくの双子(ふたご)の妹(いもうと)のカスミとヒカリは百(ひゃく)五円(えん)ずつもらいました。ぼくだけ二百(ひゃく)十円(えん)もらいました。6どうしてかというと、お母さん( かあ  )が、
「お母さん( かあ  )の分(ぶん)もひとつ買っ(か )てきてね。」 
と、こっそり言っ(い )たからです。 
 ぼくの家(いえ)を出(で)て坂(さか)を降り(お )ていくと左側(ひだりがわ)に百(ひゃく)円(えん)ショップがあります。ぼくは四個(こ)で百(ひゃく)円(えん)のコーナーで選び(えら )ました。7買っ(か )たものは、どらチョコとジュースとベビースターとあわです。あわはラム
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ネのお菓子( かし)です。それを食べる(た  )と、口(くち)の中(なか)は泡(あわ)だらけになります。まるでモリアオガエルのたまごのようです。サトシもぼくの真似(まね)をしてあわを買い(か )ました。8二人(ふたり)で口(くち)を大きく(おお  )開け(あ )てカスミとヒカリに見せ(み )たら、
「うわあ、まずそう。」 
と逃げ(に )られました。 
「おいしいよなあ。」 
と、ぼくとサトシは顔(かお)を見合わせ(みあ  )て笑い(わら )ました。まだ食べ(た )たことがないから、味(あじ)が分から(わ  )ないのだなあとぼくは思い(おも )ました。9お母さん( かあ  )にはチョコレートのお菓子( かし)を買っ(か )てきてあげました。お母さん( かあ  )は、
「ありがとう。このお菓子( かし)、大好き(だいす )。」 
と喜び(よろこ )ました。ぼくはいいものを買っ(か )たなと嬉しく(うれ  )なりました。楽しい(たの  )土曜日(どようび)でした。0

(言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) ω)
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a 長文 1.2週 0e
1はなには どうして みつばちや ちょうが あつまるの?

 はなには あまい みつが あります。
 2みつばちや ちょうは、みつが だいすきです。
 それで みつを あつめに はなに あつまるのです。
 3はなも きれいな いろを つけて、みつばちや ちょうが くるのを まっています。

4ちょうは なにから うまれるの?

 ちょうは こどもの ときは あんなに きれいな すがたを しては いません。
 5たまごから かえったばかりの ちょうは たいてい いもむしや けむしの かたちを しています。
 6いもむしや けむしは、 どんなところに いますか。やさいの はっぱ()や 木(き)のはっぱ()のうえにいて はっぱ()を たべて 大きく(おお  ) なるのです。

7ありは なかまと おはなしが できるの?

 ありを みていると おもしろいことに きが つきます。
8 ありと ありが であうとき、ちょっと たちどまって、おはなし しているように みえるのです。9ほんとうは、ありは こえを だして、おはなしできません。あたまの まえにある しょっかくで しらせあっているのです。0

「なぜだろうなぜかしら 1年(ねん)上(じょう)」
(星野(ほしの)芳郎(よしお) 真船(まぶね)和夫(かずお) 監修(かんしゅう))
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a 長文 1.3週 0e
1さかなは どうして 水(みず)のなかに いるの?

 さかなは、いきを するとき 水(みず)のなかに とけている くうきを えらを つかって とりいれます。
 2たべものも 水(みず)のなかの ちいさな いきものや もを たべます。
 3かえるは、おたまじゃくしのときは、えらでいきを します。4でも、かえるになると えらは なくなって はいという くうきを だしいれする ふくろが からだのなかに できるのです。

5たこや いかは なぜ すみを はくの?

 6たこや いかは、大き(おお )な さかなや ひとに おいかけられると、すみを はいて すがたを かくしてから にげだします。
 7まるで にんじゅ()つつかい みたいですね。
 8たこや いかの からだの なかには、すみを つくる ふくろが あります。9その ふくろの なかには たくさんの すみが ためてあるのです。0

「なぜだろうなぜかしら 1年(ねん)上(じょう)」
(星野(ほしの)芳郎(よしお) 真船(まぶね)和夫(かずお) 監修(かんしゅう))
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a 長文 1.4週 0e
 1「香り(かお )マツタケ味(あじ)シメジ」という言葉(ことば)にあるように、私(わたし)たち日本人(にっぽんじん)は、秋(あき)になるとマツタケを楽しみ(たの  )たいと感じ(かん )ます。マツタケご飯( はん)に、土瓶(どびん)蒸し(む )、焼(やき)マツタケ、貴重(きちょう)で高級(こうきゅう)な味(あじ)を年(ねん)に一度(いちど)味わっ(あじ  )て、心(こころ)も体(からだ)も元気(げんき)になるようです。2また、ふだんからシイタケ、エノキダケ、シメジ、ヒラタケ、マイタケ、エリンギなど、お料理(りょうり)に欠か(か )せない素材(そざい)となるきのこもあります。このように身近(みぢか)な存在(そんざい)であるきのこは、いったいいつごろから食べ(た )られるようになったのでしょう。
 3高松(たかまつ)の この峯(みね)も狭(せ)に 笠(かさ)立て(た )て
 みち盛(さか)りたる 秋(あき)の香(か)のよさ
 万葉集(まんようしゅう)に収め(おさ )られた歌(うた)です。「笠(かさ)立て(た )て」はマツタケがカサを広げ(ひろ )てはえている様子(ようす)、「秋(あき)の香(か)」はマツタケの香り(かお )のことです。4この歌(うた)に見(み)られるように、日本人(にっぽんじん)は少なくとも(すく    )奈良(なら)時代(じだい)にはきのこを食べ(た )ていたと考え(かんが )られます。更に(さら )平安(へいあん)時代(じだい)には、貴族(きぞく)たちの間(あいだ)で、季節(きせつ)をいろどる文化(ぶんか)的(てき)行事(ぎょうじ)としてマツタケ狩(が)りが行わ(おこな )れたそうです。
 5きのこは、光合成(こうごうせい)をしている植物(しょくぶつ)と違っ(ちが )て、光(ひかり)がなくても生き(い )ていくことができます。昔(むかし)は、花(はな)を咲かせ(さ  )ない植物(しょくぶつ)であるシダやコケの仲間(なかま)と考え(かんが )られていたこともありますが、今(いま)は菌類(きんるい)として植物(しょくぶつ)や動物(どうぶつ)とは違う(ちが )生物(せいぶつ)だとされています。
 6植物(しょくぶつ)や動物(どうぶつ)は、食べ(た )たり食べ(た )られたりすることでつながり、バランスが保た(たも )れています。植物(しょくぶつ)は光(ひかり)から栄養(えいよう)物(ぶつ)をつくり出す(   だ )生産(せいさん)者(しゃ)の役割(やくわり)を果たし(は  )ています。動物(どうぶつ)は、ほかの生物(せいぶつ)を食べ(た )て栄養(えいよう)を吸収(きゅうしゅう)する消費(しょうひ)者(しゃ)の役割(やくわり)を果たし(は  )ています。7その植物(しょくぶつ)の生産(せいさん)と動物(どうぶつ)の消費(しょうひ)がうまく流れ(なが )ていくように、消費(しょうひ)し切れ(き )なかったものを分解(ぶんかい)するのがきのこたち菌類(きんるい)の役割(やくわり)です。
 きのこは、「大きな(おお  )木(き)にはえる小さな(ちい  )子ども(こ  )」ではありません。8自然(しぜん)界(かい)の中(なか)では、植物(しょくぶつ)や動物(どうぶつ)とならぶような大きな(おお  )存在(そんざい)なので
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す。そう思う(おも )と、おなべの中(なか)でぐつぐつ煮え(に )ているエノキやシメジが「自然(しぜん)を大切(たいせつ)にするんだよ」と語りかける(かた    )ように思え(おも )てきます。 

 9同じ(おな )ように見える(み  )きのこにも、いろいろな性格(せいかく)があります。のんきなエノキ、まじめなシメジ、じっとマツタケ、おいシイタケ、筋肉(きんにく)もりもりマッシュルーム。0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) μ
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a 長文 2.1週 0e
 1二月(にがつ)三日(みっか)は節分(せつぶん)です。ぼくたちは豆(まめ)まきをしました。 
「鬼(おに)は外(そと)、福(ふく)は内(うち)。」 
と、元気(げんき)よく大声(おおごえ)をあげました。パラパラと豆(まめ)が散らばり(ち   )ます。おもしろくてどんどん投げ(な )ました。ベランダから外(そと)に投げる(な  )ときは、ちょっとだけ声(こえ)を小さく(ちい  )しました。2どうしてかというと、夜(よる)なので大声(おおごえ)をあげると近所(きんじょ)迷惑(めいわく)になるからです。 
「豆(まめ)の片付け(かたづ )はチップにやらせるからじゃんじゃんまいていいよ。」 
と、お母さん( かあ  )が笑い(わら )ながら言い(い )ました。チップというのはぼくの家(いえ)の犬(いぬ)です。3まいた豆(まめ)は食いしんぼう(く     )のチップがきれいに食べ(た )てしまいます。 
 豆(まめ)まきのあと、ぼくがお父さん( とう  )とお母さん( かあ  )に年(とし)の数(かず)だけ豆(まめ)を配り(くば )ました。 
「お父さん( とう  )は三十一歳(さい)だから三十一()個(こ)ね。はい。」 
そう言っ(い )てお父さん( とう  )の前(まえ)に豆(まめ)を置き(お )ました。4お母さん( かあ  )には、 
「はい、お母さん( かあ  )は三十四個(こ)ね。」 
と、三十四個(こ)数え(かぞ )ました。 
「いいなあ、こんなにいっぱい。」 
と、ぼくがうらやましそうに言う(い )と、
「いいでしょう。」 
と、お母さん( かあ  )はにっこりしました。5お母さん( かあ  )が、 
「年(とし)の数(かず)だけとって食べる(た  )んだよ。」 
と言う(い )ので、ぼくと弟(おとうと)たちは自分(じぶん)で豆(まめ)を取り(と )ました。ぼくは六個(こ)でリョウタは五個(こ)。キョウタは四個(こ)のはずでした。でも、ぼくはキョウタが四個(こ)以上(いじょう)口(くち)に入れ(い )ているのを見(み)てしまいました。6キョウタのやつ、それじゃあぼくより年上(としうえ)じゃないかと思い(おも )ました。リョウタはちゃんと五個(こ)だけ食べ(た )ていました。ぼくも六個(こ)だけ食べ(た )ました。ぼくとリョウタは真面目(まじめ)だなと思い(おも )ました。
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 みんなに配っ(くば )てからもまだ豆(まめ)は残り(のこ )ました。7残っ(のこ )た豆(まめ)はぼくが作っ(つく )た紙(かみ)の箱(はこ)に入れ(い )てテーブルの上(うえ)に置い(お )ておきました。その豆(まめ)を、お父さん( とう  )が食べ(た )ていました。次(つぎ)から次(つぎ)へと豆(まめ)を口(くち)に放り込ん(ほう こ )でいます。まるで豆(まめ)の方(ほう)からお父さん( とう  )の口(くち)にふっ飛ん(  と )でくるみたいです。8おもしろそうなのでぼくも真似(まね)してばくばくと食べ(た )てしまいました。だからぼくも年(とし)の数(かず)よりも食べ(た )てしまいました。どうして年(とし)の数(かず)だけ食べる(た  )のかなあと不思議(ふしぎ)に思い(おも )ました。豆(まめ)がきらいな人(ひと)はどうするのかなと心配(しんぱい)になります。9年(とし)の数(かず)だけ食べる(た  )のじゃなくて、はじめから好き(す )なだけ食べる(た  )ことにしたらいいと思い(おも )ます。
 ふと、おじいちゃんとおばあちゃんの顔(かお)を思い出し(おも だ )ました。 
「じいとばあは六十個(こ)も豆(まめ)を食べ(た )たのかな。」 
と、お母さん( かあ  )に聞い(き )てみました。0お母さん( かあ  )は、
「さあ、どうかな。今度(こんど)、電話(でんわ)で聞い(き )てみたらいいんじゃない。」 
と言っ(い )て笑い(わら )ました。 

(原作(げんさく) しゅんのすけ 編集(へんしゅう) 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) ω)
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a 長文 2.2週 0e
1てつは どうして かたいのかな?

 どんなものでも、めに みえない ちいさなつぶつぶで できています。
 2木(き)や、水(みず)や、いしころや、てつも、みんな そういう つぶつぶの あつまりなのです。
 てつは、木(き)や、ふつうの いしころよりも ずっと たくさんの つぶつぶで できています。
 3そうした つぶが ぎゅうぎゅうに つまっているので、てつは かたいのです。
 4木(き)は、てつに くらべると ずっと つぶつぶが すくなく、てつのように ぎゅうぎゅうに つまっていないので やわらかいのです。

5ふうせんは なぜ そらにあがるのでしょう?

 ふうせんの なかには ヘリウムという ガスが はいっています。
 6ヘリウムは まわりの くうきより ずっとかるいので、ふうせんは そらに あがるのです。

7なぜ ゴムふうせんは じかんが たつと しぼむのだろう?

 ゴムふうせんの ゴムは うすいものです。それを ふくらませると、もっと うすくなって、 なかが すけて みえるように なります。
 8そのときの ゴムを よく しらべると、めには みえないような ちいさな あなが、たくさん あいているのが わかります。
 9その ちいさな あなから、なかの くうきが すこしずつ もれて でていくのです。0

「なぜだろうなぜかしら 1年(ねん)上(じょう)」
(星野(ほしの)芳郎(よしお) 真船(まぶね)和夫(かずお) 監修(かんしゅう))
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a 長文 2.3週 0e
1あかちゃんは どうして よく ねむるの?

 おとなより こどもはつかれやすいのです。だから なつの あついときなど おひるねをして つかれを とります。
 2ところが あかちゃんは もっともっと よわくて つかれやすいのです。だから ねむるじかんも たくさんなのです。
 3あかちゃんが ねむっているときは おこさないように きを つけましょう。

4あかちゃんは おっぱいだけで どうして 大きく(おお  ) なれるの?

 おっぱいの なかには、あかちゃんが 大きく(おお  )なるために ひつようなものが みんな はいっているのです。
 5しかし、みなさんの ように 大きく(おお  )なったら、 もう おっぱいだけでは たりないのです。すききらいを いわないで なんでも たべないと 大きく(おお  ) なれませんよ。

6よるは どうして ねむくなるの?

 わたしたち にんげんは ひるま はたらいたり、べんきょうしたり、あそんだりします。
 7よる ねむるのは ひるま つかって つかれた あたまや からだを やすめる ためです。
 8にんげんは 大(おお)むかしから ひるまは おきて はたらき、よるは つかれを とるために ねました。
 9ながいこと そうしているうちに よる ねむるのが にんげんの くせになったのです。0

「なぜだろうなぜかしら 1年(ねん)上(じょう)」
(星野(ほしの)芳郎(よしお) 真船(まぶね)和夫(かずお) 監修(かんしゅう))
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a 長文 2.4週 0e
 1「あの二人(ふたり)はまるで水(みず)と油(あぶら)のようだ」というたとえは、仲(なか)が悪い(わる )ことを表す(あらわ )のに使わ(つか )れます。この言い方(い かた)でもわかるように、水(みず)と油(あぶら)は相性(あいしょう)が悪く(わる )、まったく混じり(ま  )合い(あ )ません。2ドレッシングは、よくふって使い(つか )ますが、しばらくおいておくと、また水(みず)の部分(ぶぶん)と油(あぶら)の部分(ぶぶん)に分かれ(わ  )てしまいます。 
 ですから、手(て)に油(あぶら)汚れ(よご )がついてしまったとき、水(みず)だけでは洗い流す(あら なが )ことができません。3油(あぶら)は、水(みず)に溶け(と )ないからです。反対(はんたい)に、水(みず)に溶け(と )やすい汚れ(よご )、たとえば醤油(しょうゆ)や水性(すいせい)絵の具(え ぐ)のようなものは、簡単(かんたん)に水(みず)だけで洗い流す(あら なが )ことができます。水(みず)に溶ける(と  )ということは、水(みず)と手(て)をつなぐことができるということです。4水(みず)に溶ける(と  )汚れ(よご )は、水(みず)といっしょに洗い流さ(あら なが )れていくのです。 
 そこで、水(みず)だけでは落ち(お )ない汚れ(よご )のとき、私(わたし)たちは石鹸(せっけん)を使い(つか )ます。では、どうして石鹸(せっけん)を使う(つか )と、油(あぶら)汚れ(よご )を落とす(お  )ことができるのでしょうか。 
 5これには、水(みず)とも油(あぶら)とも仲よく(なか  )できる、石鹸(せっけん)の性質(せいしつ)が大きな(おお  )役割(やくわり)を果たし(は  )ています。石鹸(せっけん)は、水(みず)に溶ける(と  )部分(ぶぶん)と、油(あぶら)に溶ける(と  )部分(ぶぶん)の両方(りょうほう)を持っ(も )ています。6このように、水(みず)とも油(あぶら)とも手(て)をつなぐことができる性質(せいしつ)を持つ(も )ものを「界面(かいめん)活性(かっせい)剤(ざい)」といいます。石鹸(せっけん)の成分(せいぶん)は一方(いっぽう)の手(て)で油(あぶら)と手(て)をつなぎ、もう一方(いっぽう)の手(て)で水(みず)とも手(て)をつなぐので、油(あぶら)は水(みず)の中(なか)に溶け(と )、油(あぶら)汚れ(よご )も洗い流さ(あら なが )れていくのです。 
 7みなさんが日ごろ(ひ  )食べ(た )ているマヨネーズも、この界面(かいめん)活性(かっせい)剤(ざい)の働き(はたら )で作ら(つく )れているのです。マヨネーズは、たまごの黄身(きみ)と酢(す)、サラダ油(   ゆ)が主(おも)な成分(せいぶん)ですが、酢(す)と油(あぶら)はそのままではうまく混じり(ま  )合い(あ )ません。8しかし、たまごの黄身(きみ)の中(なか)に含ま(ふく )れている「レシチン」という成分(せいぶん)が界面(かいめん)活性(かっせい)剤(ざい)となり、酢(す)や黄身(きみ)の水分(すいぶん)と油(あぶら)をうまく混ぜ合わ(ま あ )せるのです。そして、あのなめらかなマヨネーズができあがるというわけです。
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 9仲(なか)が悪い(わる )人(ひと)たちの間(あいだ)に入っ(はい )て、「まあそう言わ(い )ずに仲良く(なかよ )やろうよ」とうまくまとめることができる人(ひと)は、「まるで石鹸(せっけん)みたいにえらい人(ひと)だ」とほめてあげることができるかもしれません。0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) τ
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a 長文 3.1週 0e
 1先週(せんしゅう)の日曜日(にちようび)に、お父さん( とう  )と神奈川(かながわ)スケートリンクへ行き(い )ました。私(わたし)はこの日(ひ)をとても楽しみ(たの  )にしていました。テレビでフィギュアスケートを見(み)て、すっかりスケートのファンになりました。フィギュアスケートは絶対(ぜったい)に見逃し(みのが )ません。2お母さん( かあ  )は、 
「どうしてあんなことができるのだろうね。」 
と不思議(ふしぎ)そうです。私(わたし)も不思議(ふしぎ)に思う(おも )けれど、練習(れんしゅう)したらできるかも知れ(し )ないと思っ(おも )ています。だから、一度(いちど)でいいからスケートをやってみたかったのです。 
 3お父さん( とう  )は、学生(がくせい)のころにアイスホッケーをしていたそうです。私(わたし)がスケートに行き(い )たいと言っ(い )たら、 
「お父さん( とう  )が教え(おし )てあげるよ。」 
と、得意(とくい)そうに言い(い )ました。そして、来月(らいげつ)の日曜(にちよう)に行こ(い )うと約束(やくそく)してくれました。 
 4スケート場(じょう)に着く(つ )と、すぐにスケート靴(ぐつ)を借り(か )ました。白い(しろ )靴(くつ)です。わくわくしながら履い(は )てみると、思っ(おも )ていたよりも重く(おも )て窮屈(きゅうくつ)でした。まるでペンギンのような歩き(ある )方(かた)でスケートリンクまで歩き(ある )ました。 
5「よし、滑っ(すべ )てみようか。ゆっくりおいで。」 
と、お父さん( とう  )が氷(こおり)の上(うえ)で待っ(ま )ています。おそるおそる氷(こおり)の上(うえ)に乗っ(の )てみました。お父さん( とう  )の手(て)を握る(にぎ )よりも先(さき)につるんと尻もち(しり  )をついてしまいました。ほんの一瞬(いっしゅん)の出来事(できごと)です。 
6「こんなに滑る(すべ )んだ。ああ、びっくりした。」 
と、照れ(て )ながら言う(い )と、お父さん( とう  )は、 
「すぐに慣れる(な  )さ。お父さん( とう  )と手(て)をつないで練習(れんしゅう)だ。」 
と、私(わたし)を起こし(お  )てくれました。お父さん( とう  )に引っ張ら(ひ ぱ )れながらなんとか一周(いっしゅう)しました。7何(なん)度(ど)も転び(ころ )そうになってドキッとしました。二周(しゅう)目(め)では、少し(すこ )余裕(よゆう)が出(で)てきました。右(みぎ)、左(ひだり)、右(みぎ)、左(ひだり)と
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順番(じゅんばん)に足(あし)を出す(だ )ことも覚え(おぼ )ました。三周(しゅう)目(め)になると、ちょっと楽しく(たの  )なってきました。 
「うまい、うまい。コツがわかってきたみたいだね。」 
と、お父さん( とう  )も褒め(ほ )てくれました。8お父さん( とう  )と手(て)をつないで何(なん)周(しゅう)か滑っ(すべ )たあとで、思い切っ(おも き )て一人(ひとり)だけで滑っ(すべ )てみることにしました。深呼吸(しんこきゅう)をして、 
「できる、できる、絶対(ぜったい)できる。」 
と、自分(じぶん)に言い聞かせ(い き  )ました。スーッと右足(みぎあし)を出し(だ )て、次(つぎ)はスーッと左足(ひだりあし)。とてもゆっくりだけど、私(わたし)の体(からだ)は進み(すす )ました。 
9「すごいぞう。やったな。」 
お父さん( とう  )の声(こえ)が聞こえ(き  )ます。お父さん( とう  )の顔(かお)を見よ(み )うと顔(かお)を上げ(あ )た瞬間(しゅんかん)、また尻もち(しり  )をついてしまいました。でも、痛く(いた )ありません。どうしてかというと滑れ(すべ )たことが嬉しく(うれ  )て痛(いた)さも吹っ飛ん(ふ と )でしまったからです。0その後(  ご)も、何(なん)度(ど)も転び(ころ )ながら練習(れんしゅう)しました。時々(ときどき)お父さん( とう  )がひとりで滑り(すべ )に行く(い )こともあります。お父さん( とう  )はまるでスケート選手(せんしゅ)のようです。私(わたし)は、うっとりしながら眺め(なが )ました。私(わたし)も早く(はや )あんなふうに滑れる(すべ  )ようになりたいです。 

(言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) ω)
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a 長文 3.2週 0e
1くもには のれますか?

 くもに のれたら どんなに すばらしいでしょう。
 でも、ざ()んねん。くもには のれません。2くもは ちいさな ちいさな みずの つぶが あつまって そらに うかんでいるものです。
 3むかしばなしに、 よく くもに のる おはなしが ありますね。
 むかしの ひとは、きっと くもが こまかな 水(みず)の つぶの あつまりだとは しらなかったのですね。

4ふじさんには どうして いつも ゆきが あるの?

 ふじさんは にほんで いちばん たかい 山(やま)です。5あれほど たかい山(やま)になると、うえのほうは とても さむいのです。なつでも セーターを きなければ、がたがた ふるえてしまいます。
 6だから、つもった ゆきは はるになってもなかなか とけません。
 なつでも、ちょうじょ()うでは ゆきが みられます。

7さかに なると どうして スピードが でるの?

 ものは なんでも したのほうに ひっぱられるのです。
 8水(みず)は、 たかいところから ひくいところへ ながれます。
 わたしたちも、さかみちを くだるとき、やっぱり したのほうへ ひっぱられます。9だから、さかみちでは スピードが でるのです。
 ちきゅうの ちゅうしんには ものを ひっぱる すごい ちからが あるのです。0

「なぜだろうなぜかしら 1年(ねん)上(じょう)」
(星野(ほしの)芳郎(よしお) 真船(まぶね)和夫(かずお) 監修(かんしゅう))
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a 長文 3.3週 0e
1うみの いろは なぜ あおいの?

 そらの よく はれた 日(ひ)には、うみは まっさおに みえます。
 2それは、そらの あおさが、うみに うつっているからです。
 そらが いちめんに はいいろに くもっているときには、うみの いろは はいいろに みえます。3あめの 日(ひ)も おなじです。
 4それは、そらの いろが、やはり、うみに うつっているからです。

5うみは どこまで つづいているのですか?

 6大き(おお )な きせんに のって、なん日(にち)も なん日(にち)も いっても うみの はてが みえないことも あります。
 7ほんとうに、うみは どこまで つづいて いるのでしょう。
 8むかしの ひとは、うみが どこまで つづいているのか、いろいろと かんがえました。
 9でも、いまは わかっています。うみの むこうには かならず りくちが あるのです。0

「なぜだろうなぜかしら 1年(ねん)上(じょう)」
(星野(ほしの)芳郎(よしお) 真船(まぶね)和夫(かずお) 監修(かんしゅう))
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a 長文 3.4週 0e
 1今(いま)から五千(せん)年(ねん)くらい前(まえ)の古代(こだい)ローマの時代(じだい)、「サポーの丘(おか)」というところにあった神殿(しんでん)では、いけにえの羊(ひつじ)を焼い(や )て神(かみ)に捧げる(ささ  )という習わし(なら  )がありました。この羊(ひつじ)の脂(あぶら)がしたたり落ち(お )て木(き)の灰(はい)に混じり(ま  )、土(つち)に染み込ん(し こ )でいきました。2この土(つち)が汚れ(よご )をよく落とし(お  )たことから、石鹸(せっけん)として使わ(つか )れるようになったといわれています。英語(えいご)で石鹸(せっけん)のことを「ソープ」といいますが、これは、この丘(おか)の名前(なまえ)の「サポー」から来(き)ているそうです。 
 3また、同じ(おな )ころ、現在(げんざい)のイラクのあたりで栄え(さか )ていたメソポタミア文明(ぶんめい)でも、石鹸(せっけん)の作り方(つく かた)がわかっていたようです。シュメール人(じん)が残し(のこ )た粘土(ねんど)の板(いた)には、くさび形(がた)文字(もじ)で、木(き)の灰(はい)にいろいろな油(あぶら)を混ぜ(ま )て煮る(に )と石鹸(せっけん)ができると書い(か )てあります。 
 4このことからもわかるように、石鹸(せっけん)は、動物(どうぶつ)や植物(しょくぶつ)の油(あぶら)を、灰汁(あく)などのアルカリ性(    せい)の液体(えきたい)で煮る(に )と作る(つく )ことができます。灰汁(あく)というのは、植物(しょくぶつ)の灰(はい)を水(みず)に溶かし(と  )たその上澄み(うわず )です。5しかし、アルカリ性(    せい)の液(えき)だけでも汚れ(よご )はいくらか落とせる(お   )ことから、人々(ひとびと)は洗濯(せんたく)には灰汁(あく)を使う(つか )ことが多かっ(おお  )たようです。
 6日本(にっぽん)に石鹸(せっけん)が入っ(はい )てきたのは、室町(むろまち)時代(じだい)の終わり(お  )ごろです。鉄砲(てっぽう)などと同じ(おな )ように、石鹸(せっけん)はポルトガル人(じん)が持っ(も )てきたものです。しかし、高級(こうきゅう)品(ひん)だった石鹸(せっけん)は、身分(みぶん)の高い(たか )人(ひと)たちだけのものでした。7一般(いっぱん)の人々(ひとびと)は、洗濯(せんたく)には、ムクロジという木(き)の実(み)やサイカチという木(き)の実(み)のさや、そして灰汁(あく)を使っ(つか )ていました。 
 ちなみに、ムクロジの木(き)の実(み)の種(たね)はかたく、お正月( しょうがつ)のはねつきの羽(はね)のおもりに使わ(つか )れています。8この実(み)の外側(そとがわ)の皮(かわ)を水(みず)につけてもむと、泡(あわ)が出(で)て石鹸(せっけん)のように使え(つか )たのです。 
 こんなに古い(ふる )歴史(れきし)を持つ(も )石鹸(せっけん)ですが、だれでも気軽(きがる)に洗濯(せんたく)に使う(つか )ことができるようになったのは、日本(にっぽん)では明治(めいじ)時代(じだい)の後半(こうはん)になってからです。
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 9手(て)を洗う(あら )とき、私(わたし)たちも古代(こだい)ローマのいけにえの羊(ひつじ)に、感謝(かんしゃ)しなくてはなりませんね。 

「ヒツジさん、石鹸(せっけん)のもとになった感想(かんそう)をひとこと。」
「まあ、セッケン(世間(せけん))ではそう言っ(い )ているけどね……。」
「いけにえは、もうこりごりですか。」
「そうぷ。」0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) τ
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