a 長文 8.3週 0i
 木の葉こ はくさがみどりいろなのは、なかにようりくたいというみどりいろのつぶつぶが、たくさんあるからです。
 そして、このつぶには、ようりくそという、みどりいろのもとになるものと、カロチンというきいろのもとになるものとが、ふくまれています。
 あきになると、ようりくそがこわれてしまい、カロチンだけがのこるので、のいろがきいろになるのです。
 赤くあか なるのは、アントシアンという赤いあか ろのもとになるものが、あきになるとつくられるからです。
 マツやツバキののように、あきになっていろもかわらず、ちりもしないものは、すこしずつおちて、あたらしいといれかわっているのです。
 くさはふゆのさむさから、からだをまもることができません。そこで、さむいふゆがやってこないうちに、たねをつくって、たねでふゆをこします。
 たねは、あついじょうぶなかわでまもられているので、ふゆのさむさにも、たえることができるのです。
 といっても、すべてのくさまで、すっかりかれてしまって、たねだけをのこすというわけではありません。くさなかには、つちなか地下ちかけいでふゆをこしはるになるとまいとし、あたらしいめをだすものも、すくなくありません。チューリップなどがそうです。
 は、ふゆになるとかれるといっても、をおとすだけで、みきやえだが、かれてしまうわけではありません。はるになると、あざやかなみどりのをつけます。
 
 「なぜだろうなぜかしら」(実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ)より
 333231302928272625242322212019181716151413121110090807060504030201 


□□□□□□□□□□□□□□