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 チューリップは、昼間ひるま咲いさ て、夕方ゆうがたからよるにかけては花びらを閉じと ます。そしてこれをなん日か繰り返しく かえ 、やがて枯れか ていきます。
 アサガオの花は、日が沈んしず でからやく時間じかん経つた 咲きさ ます。これは、なつならだいたいあさの五ごろです。ですから、わたしたちがあさ起きお たときには、もうきれいに咲きそろっさ    ていて、ひるごろにはしぼんでしまう、一日だけの花です。
 ユウガオやマツヨイグサは、その名のとおり、夕方ゆうがたよる咲くさ 花です。ほかにも、スイレンの仲間なかまのヒツジグサという植物しょくぶつは、むかし時刻じこく呼びよ かたで「ひつじこく」(いま午後ごごごろ)に咲くさ ので、この名がつけられました。
 月下美人げっかびじんという花は、直径ちょっけいが二十センチメートルくらいもある大きな花で、まっ白でたくさんの花びらを持ちも 、よい香りかお 漂わただよ せて咲きさ ます。しかし、その花は一年に一か二しか咲かさ ず、しかもよる遅くおそ 咲きさ 始めはじ 、たった二時間じかんくらいでもうしぼんでしまいます。
 花は普通ふつう、虫たちに花粉かふん運んはこ でもらうため、虫がよく動き回るうご まわ 昼間ひるま咲くさ ようになっています。しかし、熱帯ねったい雨林に育つそだ 月下美人げっかびじんは、よる動くうご 虫たちだけではなく、小型こがたのコウモリも花粉かふん運んはこ でくれます。そのため、月下美人げっかびじん暗いくら 中でも目立ちやすい真っ白いま しろ 花をつけ、強いつよ 香りかお をさせて、コウモリを呼ぶよ のです。
 月下美人げっかびじんの花は、咲いさ ているときも、しぼんでからも食べた られます。台湾たいわんでは、スープなどの材料ざいりょうにされています。また、咲いさ ている花をおさけにつけると、咲いさ かたちのままとっておくことができ、美しいうつく  月下美人げっかびじんしゅ」ができあがります。

 言葉ことばの森ちょう作成さくせい委員いいんかい τ
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