a 長文 9.3週 0i
 ひとは、うまれて六~七か月 げつたつとはがはえはじめ、二さいか三さいごろまでには、二〇ぽんほどになります。この小さいちい  ときにはえるはをにうしといいます。
 このはは、子どもこ  大きくおお  なるにつれて、だんだんぬけてはえかわり、二〇さいごろに、あたらしいはがはえそろい三二ほんになります。これをえいきゅうしといいます。
 はは、あごのほねにくっついています。あごのほねは、子どもこ  大きくおお  なるにつれて大きくおお  なります。それで、小さいちい  あごにはえたはじめのはのままでは、あいがわるくなります。はえかわって大きいおお  あごにあうしっかりしたはがひつようになります。
 二〇さいをすぎると、あごのほねは、もうそれほど大きくおお  なりません。はがふたたびはえかわることはありません。
 
 
 毛糸けいとは、ちぢれたり、もつれたり、こまかいえだがからみあったりして、できています。そのもやもやしたのあいだには、空気くうきがたくさんふくまれています。
 毛糸けいとなか空気くうきは、ちょうど、スポンジにふくまれたみずのように、あまりうごいたり、ながれたりしないで、じっとしているせいしつがあります。
 この空気くうきは、そとのつめたい空気くうきが、うちに、はいりこむのをふせぎます。
 また、この空気くうきはからだからにげだそうとするねつをつかまえて、たくわえるので、わたしたちのからだを、ほかほかしたかこいのようなかんじに、つつみます。
 それで毛糸けいとでつくったものは、あたたかいのです。
 
 「なぜだろうなぜかしら」(実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ)より
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