a 長文 4.1週 a
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
 1四月(しがつ)五日(いつか)に、入学(にゅうがく)式(しき)がありました。ぼくは、朝(あさ)からうれしくてたまりませんでした。どうしてかというと、早く(はや )一年生(いちねんせい)になりたかったからです。ぼくは、黒い(くろ )ランドセルを買っ(か )てもらいました。2家(いえ)の中(なか)で何(なん)度(ど)もランドセルを背負っ(せお )て、鏡(かがみ)に映し(うつ )てみました。入学(にゅうがく)式(しき)に着る(き )服(ふく)は、お兄ちゃん(にい   )のお下がり( さ  )です。ぼくは、服(ふく)はお下がり( さ  )でも気(き)にしないけれど、ランドセルがお下がり( さ  )だったら嫌(いや)だなと思い(おも )ました。
 3ぼくが入学(にゅうがく)するのは、北(きた)小学校(しょうがっこう)です。ぼくの家(いえ)からは、歩い(ある )て十分(ぷん)くらいです。お母さん( かあ  )は、
「ちょっと、写真(しゃしん)撮ろ(と )うよ。そこに立っ(た )てみて。」
と言っ(い )て、ぼくを校門(こうもん)に立た(た )せました。ぼくは、わざとサルのまねをして変(へん)な顔(かお)をしました。4お母さん( かあ  )は、ぷうっとふくれて、
「もう、なんでそんな変(へん)な顔(かお)するの。普通(ふつう)に、にっこりしてよ。」
と言い(い )ました。
 ぼくがにっこりしてカメラの方(ほう)を向く(む )と、お母さん( かあ  )は、何(なん)枚(まい)も写真(しゃしん)を撮り(と )ました。5七、八枚(まい)撮っ(と )たところでやっとお母さん( かあ  )は満足(まんぞく)したようです。
 六年生(ねんせい)と手(て)をつないで、体育館(たいいくかん)に入り(はい )ました。六年生(ねんせい)は体(からだ)が大きく(おお  )て、まるで大人(おとな)のようです。
6「分から(わ  )ないことがあったら、ぼくたちに聞い(き )てね。」
などと、いろいろなことを優しく(やさ  )教え(おし )てくれました。六年生(ねんせい)は何(なん)でも知っ(し )ているのだなと思い(おも )ました。うしろを見(み)てみると、お父さん( とう  )やお母さん( かあ  )たちがたくさんいました。7ぼくは自分(じぶん)のお母さん( かあ  )の顔(かお)を探し(さが )ました。なかなか見つから(み   )なくて、何(なん)度(ど)も振り返っ(ふ かえ )てしまいました。何(なん)度目(どめ)かに振り向い(ふ む )たとき、お母さん( かあ  )が手(て)を振っ(ふ )ているのが見え(み )ました。ぼくは少し(すこ )安心(あんしん)しました。
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 8ぼくのクラスの担任(たんにん)は、坂井(さかい)先生(せんせい)です。男(おとこ)の先生(せんせい)なので嬉しく(うれ  )なりました。鬼ごっこ(おに   )やサッカーをして一緒(いっしょ)に遊べる(あそ  )と思っ(おも )たからです。坂井(さかい)先生(せんせい)は、少し(すこ )太っ(ふと )ていて、まるでドラえもんのようです。ぼくたちの顔(かお)をみて、にこにこ優しく(やさ  )話(はなし)をしてくれます。
 9ぼくは、先生(せんせい)の目(め)の前(まえ)の席(せき)になりました。ぐるっと教室(きょうしつ)の中(なか)を見渡し(みわた )てみました。大きな(おお  )黒板(こくばん)があります。机(つくえ)も大きく(おお  )て、幼稚園(ようちえん)の机(つくえ)とは全然(ぜんぜん)違い(ちが )ます。本当に(ほんとう )一年生(ねんせい)になったのだなと、不思議(ふしぎ)な気持ち(きも )がしました。0

(言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) ω)
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長文 4.1週 aのつづき
 1焼肉(やきにく)屋(や)さんでは、鉄板(てっぱん)の上(うえ)に肉(にく)や野菜(やさい)を乗せ(の )て焼き(や )ますが、なぜ鉄板(てっぱん)の上(うえ)に乗せる(の  )のでしょうか。肉(にく)や野菜(やさい)を直接(ちょくせつ)火(ひ)にかけて焼く(や )こともできるはずなのに鉄板(てっぱん)を使う(つか )のはなぜでしょう。2それは、肉(にく)や野菜(やさい)を直接(ちょくせつ)火(ひ)にかけると、焦げ(こ )てしまったり、火(ひ)がついてしまったりすることがあるからです。3鉄板(てっぱん)を火(ひ)で熱し(ねっ )て、その熱(ねつ)で肉(にく)や野菜(やさい)を焼け(や )ばちょうどよい加減(かげん)に焼く(や )ことができます。 
 4では、鉄(てつ)は燃え(も )ないのでしょうか。製鉄所(せいてつじょ)の高炉(こうろ)で焼け(や )ば、鉄(てつ)も真っ赤(ま か)になって溶け(と )てしまいます。5また、台所(だいどころ)にある、スチールウールでできたタワシにガスバーナーで火(ひ)をつけると、簡単(かんたん)に火(ひ)がついて、じわじわと燃え(も )てしまいます。でも、鉄板(てっぱん)は燃え(も )ません。これはなぜでしょう。 
 6物(もの)が燃える(も  )ためには、物(もの)が酸素(さんそ)と結びつく(むす   )ことが必要(ひつよう)です。鉄(てつ)が燃える(も  )ためには、鉄(てつ)の表面積(ひょうめんせき)が広く(ひろ )なって、たっぷりの酸素(さんそ)と結びつか(むす   )なければなりません。7細い(ほそ )鉄(てつ)がぐるぐる巻き(ま )になっているスチールウールのタワシは、表面積(ひょうめんせき)が広い(ひろ )ために空気(くうき)中(ちゅう)の酸素(さんそ)と結びつき(むす   )やすく、すぐに燃え(も )てしまいます。8しかし、鉄板(てっぱん)は、厚(あつ)さがある分(ぶん)、表面積(ひょうめんせき)が狭く(せま )、十分(じゅうぶん)に酸素(さんそ)と結びつく(むす   )ことができないために燃え(も )ないのです。 
 9表面積(ひょうめんせき)の大き(おお )さが鉄(てつ)を燃やす(も  )のを手伝っ(てつだ )ているというわけです。0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) Λ
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a 長文 4.2週 a
雨(あめ)降っ(ふ )て地(じ)固まる(かた  )

 1土(つち)のじめんは、雨(あめ)が ふっているあいだは ぬかるんで、どうしようもありません。
 でも 雨(あめ)の やんだあとは、かえって 土(つち)が ひきしまって、まえよりも しっかりと かたまります。
 2このことから、 わるいことや むずかしいことが あったときに、それを うまく のりこえれば、まえよりも ずっと よくなる という いみです。
 3ともだちや かぞくの あいだで もめごとが おこって、おたがい いやなおもいをしながら ぶつかりあうことが あるでしょう。4でも そのけっか、おたがいのきもちが わかって、まえよりも なかよくなれることが あります。
 5くろうや こんなんに あっている人(ひと)を なぐさめたり、はげましたりするときに つかわれる ことわざです。
 6これと にた ことわざに「雨(あめ)のあとの上(じょう)天気(てんき)」「あらしのあとに なぎがくる」が あります。
7「ぼくのはんが、 うさぎの せわとうばんのとき、うさぎが 一わ、にげてしまいました。『おまえが わるい』『ぼくのせいじゃない』と、いちじは 大(おお)げんかになりました。8みんなで さがしているうちに、やっと みつかったときは、だきあって よろこびました。9それからは、あまり きょうりょくてきでなかったはんが、とても なかよしになりました。雨(あめ)ふって 地(じ)かたまるっていうことかな。」0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 4.3週 a
一寸(いっすん)の虫(むし)にも五分(ごぶ)のたましい

 1一寸(いっすん)(やく三センチメートル)しかない 小さな(ちい  )むしでも、からだの はんぶんに あたるぐらい、大きな(おお  )たましいを もっている 2ということから、どんなに 小さく(ちい  ) よわいと いわれているものでも、こんじょうや かんがえを もっているものだという ことわざです。3五分(ぶ)は、一寸(いっすん)の はんぶんです。
 4ですから、どんな あいてでも けっして ばかにしてはいけません。
 5あいての よわいところをついて、いじめたり からかったりしていると、いつかは しっぺがえしされます。
 6じぶんよりも 小さく(ちい  )て よわいものを いじめるのは、にんげんとして いちばん さいていな おこないです。
 7にたような ことわざに「やせうでにも ほねあり」 というのが あります。
 8けんじくんの 子ども(こ  )会(かい)の やきゅうチームは、まいとし 一かいせんで まけてしまいます。9「よわよわチーム」と いわれて、四年生(ねんせい)の人(ひと)が、
「一寸(いっすん)のむしにも 五分(ぶ)のたましいだぞ。らいねんを みてろ。」
と いいました。0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 4.4週 a
長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。
 苦手(にがて)な虫(むし)の名前(なまえ)は何かと(なに  )質問(しつもん)したら、多く(おお )の人(ひと)はゴキブリと答える(こた  )ことでしょう。台所(だいどころ)に潜(ひそ)んでは、夜中(よなか)に這い出し(は だ )てきて住人(じゅうにん)を驚かす(おどろ  )、というよくないイメージを持た(も )れているゴキブリです。しかし、ほとんどのゴキブリは人間(にんげん)と直接(ちょくせつ)関わり(かか  )あうことなく、朽木(くちき)や動物(どうぶつ)の死骸(しがい)など、腐っ(くさ )たものを食べ(た )てほそぼそと暮らし(く  )ている野(の)の虫(むし)なのです。
 ゴキブリは生き(い )ている化石(かせき)と言わ(い )れており、現在(げんざい)と姿(すがた)があまり変わら(か  )ない化石(かせき)が、太古(たいこ)の地層(ちそう)から発見(はっけん)されています。ゴキブリは、人家(じんか)を始め(はじ )熱帯(ねったい)雨林(うりん)や砂漠(さばく)など、寒冷(かんれい)地(ち)以外(いがい)の様々(さまざま)な場所(ばしょ)に生息(せいそく)してきました。
 人間(にんげん)の住環境(じゅうかんきょう)に出没(しゅつぼつ)するようになったゴキブリは、同じ(おな )ゴキブリの中(なか)でも特に(とく )雑食(ざっしょく)性(せい)の強い(つよ )種(しゅ)です。ゴキブリにとって人家(じんか)は、豊富(ほうふ)な食料(しょくりょう)がほぼ確実(かくじつ)に手(て)に入れ(い )られる環境(かんきょう)なのです。彼ら(かれ )は残飯(ざんぱん)だけでなく、人間(にんげん)の垢(あか)や髪の毛(かみ け)といったものまで食べ(た )てしまいます。このたくましさなくしては、約(やく)三億(おく)年(ねん)近く(ちか )も絶滅(ぜつめつ)することなく現在(げんざい)まで生き延びる(い の  )ことはできなかったでしょう。
 生物(せいぶつ)には天敵(てんてき)がつきものなので、もちろんゴキブリにも天敵(てんてき)は存在(そんざい)します。カエルやクモなどはその代表(だいひょう)ですが、人家(じんか)に棲む(す )ゴキブリにとっては殺虫(さっちゅう)剤(ざい)やスリッパの方(ほう)が恐ろしい(おそ   )かもしれません。
 ゴキブリは古来(こらい)から生き延び(い の )てきたことから、「人類(じんるい)滅亡(めつぼう)後(ご)はゴキブリが地球(ちきゅう)を支配(しはい)する」と考える(かんが  )人(ひと)もいます。しかし、多く(おお )のゴキブリは森(もり)や林(はやし)の自然(しぜん)の中(なか)に生息(せいそく)しているのですから、地球(ちきゅう)の環境(かんきょう)が破壊(はかい)されればゴキブリもまた影響(えいきょう)を免れる(まぬがれる)ことができません。ゴキブリだけがいいゴキブンで生き延びる(い の  )ことはできないのです。
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 人間(にんげん)もゴキブリも、同じ(おな )地球(ちきゅう)の仲間(なかま)です。今度(こんど)ゴキブリを見つけ(み  )たら、そっと手(て)に乗せ(の )て優しく(やさ  )なでてあげましょう。きっとゴキブリは喜ん(よろこ )で、もっとたくさんの仲間(なかま)を連れ(つ )てくるはずです。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(χ)
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長文 4.4週 aのつづき
 1約(やく)三万(まん)年(ねん)前(まえ)、日本(にっぽん)列島(れっとう)は大陸(たいりく)と陸続き(りくつづ )でした。縄文(じょうもん)人(じん)の祖先(そせん)は、陸続き(りくつづ )の日本(にっぽん)に渡っ(わた )てきた古(こ)モンゴロイドであると言わ(い )れています。2古(こ)モンゴロイドとは、アジア大陸(たいりく)南部(なんぶ)に誕生(たんじょう)した蒙古(もうこ)人種(じんしゅ)で、ナウマン象(ぞう)などを追っ(お )て、日本(にっぽん)に渡っ(わた )てきました。3この古(こ)モンゴロイドが旧(きゅう)石器(せっき)人(じん)となり、その子孫(しそん)が縄文(じょうもん)人(じん)となったのです。 
 4一方(いっぽう)、紀元前(きげんぜん)300年(ねん)ごろ、新(しん)モンゴロイドが鉄器(てっき)と青銅器(せいどうき)を持っ(も )て日本(にっぽん)に渡来(とらい)し、弥生(やよい)人(じん)と呼ば(よ )れるようになりました。5この新(しん)モンゴロイドが古(こ)モンゴロイドと混血(こんけつ)を繰り返し(く かえ )ながら今(いま)の日本人(にっぽんじん)になったと考え(かんが )られています。 
 6縄文(じょうもん)人(じん)は、四角い(しかく )顔(かお)で、眉毛(まゆげ)が太く(ふと )、二重(ふたえ)まぶたで、唇(くちびる)が厚い(あつ )のが特徴(とくちょう)です。弥生(やよい)人(じん)は、面長(おもなが)で、眉毛(まゆげ)が細く(ほそ )、一重(ひとえ)まぶたで、唇(くちびる)が薄い(うす )のが特徴(とくちょう)です。7このような対照(たいしょう)的(てき)な特徴(とくちょう)が今(いま)の日本人(にっぽんじん)にも現れ(あらわ )ていると考える(かんが  )と、同じ(おな )日本人(にっぽんじん)でもさまざまな顔(かお)の人(ひと)がいることも納得(なっとく)できます。 
 8また、日本(にっぽん)列島(れっとう)の北端(ほくたん)と南端(なんたん)の人々(ひとびと)の骨格(こっかく)や顔つき(かお  )が似(に)ているのは、後(あと)から日本(にっぽん)に来(き)た弥生(やよい)人(じん)の特徴(とくちょう)が薄まり(うす  )、弥生(やよい)人(じん)より前(まえ)から日本(にっぽん)にいた縄文(じょうもん)人(じん)の特徴(とくちょう)が色濃く(いろこ )残っ(のこ )たためと言わ(い )れています9。日本(にっぽん)列島(れっとう)の北端(ほくたん)と南端(なんたん)の人々(ひとびと)の祖先(そせん)は、率先(そっせん)して日本(にっぽん)にやってきた縄文(じょうもん)人(じん)の影響(えいきょう)の方(ほう)が強い(つよ )というわけです。0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) Λ
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a 長文 5.1週 a
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
 1先週(せんしゅう)の日曜日(にちようび)は、母(はは)の日(ひ)でした。私(わたし)とお姉(ねえ)ちゃんは、何(なに)をプレゼントしようか相談(そうだん)しました。いろいろ考え(かんが )て、ホットケーキを作る(つく )ことに決め(き )ました。お母さん( かあ  )に、
「今日(きょう)は私(わたし)たちがホットケーキを作っ(つく )てあげるよ。」
と言い(い )ました。2お父さん( とう  )にも手伝っ(てつだ )てもらおうと思っ(おも )たら、
「お父さん( とう  )は、食べる(た  )当番(とうばん)だよ。」
と言っ(い )たので、みんなで大笑い(おおわら )しました。
 まず、お姉(ねえ)ちゃんは、玉子(たまご)と牛乳(ぎゅうにゅう)をボウルに入れ(い )てかき混ぜ(  ま )ます。3私(わたし)は、ホットケーキミックスを別(べつ)のボウルに入れ(い )ました。そこへ、お姉(ねえ)ちゃんが玉子(たまご)と牛乳(ぎゅうにゅう)を入れ(い )ました。そのあとは、泡立て(あわだ )器(き)でかきまぜます。
「さっくりかき混ぜ(  ま )てね。さっくりだよ。」
と、お姉(ねえ)ちゃんが指示(しじ)します。4さすがにお姉(ねえ)ちゃんだなと思い(おも )ました。お姉(ねえ)ちゃんの夢(ゆめ)はパティシエになることなのです。何(なん)回(かい)かかき混ぜる(  ま  )と、生地(きじ)はとろりとなめらかになりました。
 いよいよ焼き(や )ます。5ちょうどそのとき、お母さん( かあ  )がのぞきに来(き)て、
「大丈夫(だいじょうぶ)? 手伝お(てつだ )うか。」
と言い(い )ました。お姉(ねえ)ちゃんは、
「お母さん( かあ  )は座っ(すわ )てて。母(はは)の日(ひ)なんだから。」
と言い(い )ながら、フライパンに生地(きじ)を流し入れ(なが い )ました。
6「まん丸(  まる)にするには、高い(たか )ところから一気に(いっき )流す(なが )んだって。」
と、お姉(ねえ)ちゃんが教え(おし )てくれました。みるみるうちに、フライパンに生地(きじ)が広がっ(ひろ  )ていきます。どうしてこれでまん丸(  まる)になるのだろうと、私(わたし)は不思議(ふしぎ)に思い(おも )ました。
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 7しばらく待っ(ま )ていると、ホットケーキの表面(ひょうめん)に小さな(ちい  )泡(あわ)が出(で)てきました。泡(あわ)が全体(ぜんたい)に広がっ(ひろ  )たら、ひっくり返す(    かえ )合図(あいず)なのだそうです。
「そうれ!」
お姉(ねえ)ちゃんが思い切っ(おも き )てひっくり返し(    かえ )ました。ホットケーキは、ストンとフライパンの上(うえ)にひっくり返り(    かえ )ました。8まるで宙返り(ちゅうがえ )をしたようです。とてもおいしそうなきつね色(いろ)に焼き(や )あがりました。私(わたし)は、
「すごい。お母さん( かあ  )が作っ(つく )たみたい。」
と言い(い )ました。
 全部(ぜんぶ)で八枚(まい)焼き(や )ました。私(わたし)が焼い(や )たものは失敗(しっぱい)作(さく)です。うまくひっくり返せ(    かえ )なくて変(へん)な形(かたち)になってしまったからです。9でも、お父さん( とう  )は、
「この変(へん)な形(かたち)も、なかなか面白く(おもしろ )ていいなあ。」
と言っ(い )てくれました。
 焼き(や )あがったホットケーキは、メープルシロップとバターをたっぷりかけて食べ(た )ます。お母さん( かあ  )は、
「おいしい、おいしい。本当に(ほんとう )上手(じょうず)にできたね。」
と、にこにこしながら食べ(た )てくれました。0

(言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) ω)
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長文 5.1週 aのつづき
一銭(せん)を笑う(わら )者(もの)は一銭(せん)に泣く(な )

 1「一銭(せん)」は、 一円(えん)よりも やすい むかしの お金( かね)で、いまは つかわれていません。2だから 一銭(せん)を 一円(えん)と おきかえて かんがえてみれば、よくわかるでしょう。3どんな 小さい(ちい  )お金( かね)でも、けっして そまつにしてはいけない という ことわざです。
 4かいものに いったとき、たった 一円(えん) たりなくても、かいたいものは かうことが できません。でんしゃのキップだって おなじです。
 5ゆうくんは かいものにいく とちゅう、ポケットから 一円(えん)だまを おとしました。
「なんだ、一円(えん)ぐらい いいや。」
と ゆうくんは ひろいませんでした。6ところが そのあとで けしゴムを かおうとしたら 五十一円(えん)と いわれました。7でも、お金( かね)は 五十円(えん)しかありません。しかたなく 一円(えん)を とりに いえへ もどりました。
 8こんなことに ならないためにも、日ごろ(ひ  )から お金( かね)は たいせつにすることです。
 9どんな大金(たいきん)も 一円(えん)から はじまるのです。 だから このことわざは、せつやくや ちょちくを すすめるときにも つかわれます。0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 5.2週 a
うそも方便(ほうべん)

 1とかく にんげんは、じぶんを よく みせようとしたり、じぶんのほうが ただしいのだと おもわせたくて、つい うそをついてしまいます。2また、あいてを なぐさめ、げんきづけるために、うそをつくことがあります。
 3ながいあいだ 入院(にゅういん)している おじさんを おみまいにいったら、すっかり やせて、青白い(あおじろ )かおを していました。
4「もう だめかもしれない。」
という おじさんに おとうさんは、
5「かおいろが このまえより いいから、だいじょうぶだ。」
と いいました。
 6うそと わかっていても、おとうさんを せめることは できません。7よわきになっている おじさんを はげましているのですから。
 8うそをつくのは わるいことだと おしえられてきましたが、ときと ばあいによっては、9ものごとを おだやかに おさめるために、うそをつくこともある という ことわざです。0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 5.3週 a
過ぎ(す )たるは なお 及ば(およ )ざるがごとし

 1このことわざは、 中国(ちゅうごく)の孔子(こうし)という 学者(がくしゃ)が、弟子(でし)や 政治(せいじ)家(か)などと かわした 問答(もんどう)や 会話(かいわ)を あつめた『論語(ろんご)』という本(ほん)から きています。
 2じゅうぶんな そなえは たいせつですが、なんでも 度(ど)を すぎるのは だめ。3つまり 度(ど)を すぎてしまっては、たりないのと おなじで、やっぱり よくない という おしえです。

 4けんこうのために といって、ジョギングを したり、スポーツジムに かよったりするのは よいことですが、5きゅうに はじめたり やりすぎたりして、足(あし)や こしを いためたり けがをしてしまったりでは なんにもなりません。6どんなに ためになることでも 度(ど)を すぎるのは かんがえものです。
 7おなじいみの ことわざに「くすりも すぎれば どくとなる」が あります。
 8えいごにも「やきすぎは 半(はん)やきより わるい」という ことわざが あります。9まっくろになるまで やいた ステーキや パンは、おいしくありませんよね。0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 5.4週 a
長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。
 世界(せかい)でいちばん初め(はじ )に切手(きって)ができた国(くに)は、イギリスです。それは、今(いま)から二百(ひゃく)年(ねん)近く(ちか )前(まえ)のことでした。
 当時(とうじ)、イギリスにはすでに郵便(ゆうびん)の制度(せいど)はありましたが、手紙(てがみ)の重(おも)さと送る(おく )距離(きょり)によって、値段(ねだん)が変わっ(か  )ていました。つまり、重い(おも )ものを遠く(とお )へ送る(おく )ほどたくさんのお金( かね)を払わ(はら )なければならなかったのです。また、その料金(りょうきん)も、受け取っ(う と )た人(ひと)が払う(はら )仕組み(しく )でしたから、受け取り(う と )を拒否(きょひ)する人(ひと)もたくさんいました。なかには、空(から)の封筒(ふうとう)を送り(おく )、家族(かぞく)に受け取り(う と )を拒否(きょひ)してもらい、自分(じぶん)が元気(げんき)なことをただで知ら(し )せる人(ひと)もいたそうです。
 ここに登場(とうじょう)したのが、「近代(きんだい)郵便(ゆうびん)制度(せいど)の父(ちち)」と呼ば(よ )れるローランド・ヒルです。彼(かれ)はその時(とき)、郵便(ゆうびん)の仕事(しごと)をしているわけではありませんでした。しかし、郵便(ゆうびん)を前払い(まえばら )制(せい)にして、料金(りょうきん)を安く(やす )、またどこへ出し(だ )ても同じ(おな )金額(きんがく)にすることを提案(ていあん)したのです。
 こうして、世界(せかい)で最初(さいしょ)の切手(きって)である一ペニーの「ペニー・ブラック」と、二ペンスの「ペンス・ブルー」という二種類(しゅるい)の切手(きって)が作ら(つく )れました。どちらも、当時(とうじ)のイギリスのビクトリア女王(じょおう)の横顔(よこがお)が描か(えが )れています。
 この切手(きって)は、世界(せかい)で最初(さいしょ)の切手(きって)だったため、イギリスの国名(こくめい)は印刷(いんさつ)されていませんでした。その後(  ご)、この新しい(あたら  )郵便(ゆうびん)制度(せいど)はヨーロッパ中(じゅう)に、そして世界中(せかいじゅう)に広まり(ひろ  )ました。しかし、イギリスだけは現在(げんざい)でも、切手(きって)に国名(こくめい)を印刷(いんさつ)していません。これは、世界(せかい)の先頭(せんとう)をキッテ、最初(さいしょ)に切手(きって)を作っ(つく )たという、誇り(ほこ )があるからです。
「ヒルさん、切手(きって)を最初(さいしょ)に作っ(つく )たときは、どんな気持ち(きも )でしたか。」
「うまく行く(い )かどうかわからないので、どきどキッテしました。」

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(τ)
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 1みなさんのおじいちゃん、おばあちゃんはお元気(げんき)ですか。
 2年(ねん)をとると、腰(こし)やひざが痛く(いた )なったり、うまく動か(うご )なくなったりします。3また、目(め)や耳(みみ)や歯(は)も若い(わか )ころとはちがって、だんだん衰え(おとろ )てきます。 
 4こうした変化(へんか)を老化(ろうか)と言い(い )ますが、実際(じっさい)に自分(じぶん)がなってみないとどんなに不自由(ふじゆう)かわかりません。 
 5今(いま)、いろいろなところで「シニア体験(たいけん)」といって、ひざにおもりをつけたり、見え(み )にくいメガネをかけたりして、お年寄り(としよ )と同じ(おな )ような状態(じょうたい)を作っ(つく )て、生活(せいかつ)の一部(いちぶ)を体験(たいけん)するという試み(こころ )が行わ(おこな )れています。 
 6普段(ふだん)は、特に(とく )意識(いしき)しないでひょいとまたいでバスタブにつかっている私(わたし)たちですが、二キログラムのおもりを足(あし)につけると、へりの高(たか)さが高い(たか )バスタブにはなかなか入れ(い )ません。
 7また、ぐるぐると厚い(あつ )サポーターをひざにまかれてトイレに座っ(すわ )てみると、立ち上がる(た あ  )とき、とても苦労(くろう)します。8そんなとき、手すり(て  )があると助かり(たす  )ます。 
 9生活(せいかつ)に使う(つか )いろいろなものを作る(つく )会社(かいしゃ)では、このような研究(けんきゅう)をして、お年寄り(としよ )が安全(あんぜん)で暮らし(く  )やすい製品(せいひん)を開発(かいはつ)しているのです。0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) φ
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a 長文 6.1週 a
長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。
 1日曜日(にちようび)に、西公園(にしこうえん)に遊び(あそ )に行き(い )ました。お父さん( とう  )と一緒(いっしょ)にザリガニ釣(つ)りをするためです。タコ糸(いと)とスルメを用意(ようい)していきました。西公園(にしこうえん)は、もうすっかり夏(なつ)です。ぼくたちは、竿(さお)になりそうな木(き)の枝(えだ)を探し(さが )ました。2すぐにちょうどよい大き(おお )さの枝(えだ)が見つかり(み   )ました。早速(さっそく)、それを拾っ(ひろ )て池(いけ)に向かい(む  )ました。
 池(いけ)には、たくさんのハスの葉(は)があります。のぞきこんでみると、水(みず)の中(なか)でハスの茎(くき)にしがみついているザリガニが見え(み )ました。
3「お父さん( とう  )、あそこあそこ。あそこにいるよ。」
と、ぼくが指(ゆび)をさすと、お父さん( とう  )も池(いけ)をのぞきこみました。
「どれどれ。今日(きょう)はたくさん釣れ(つ )そうだな。」
と嬉し(うれ )そうです。
 リュックサックからタコ糸(いと)とスルメを取り出し(と だ )て、竿(さお)の準備(じゅんび)を始め(はじ )ました。4お父さん( とう  )は、
「葉っぱ(は  )と葉っぱ(は  )の間(あいだ)に投げ入れろ(な い  )よ。」
と言っ(い )て、ぼくに竿(さお)を渡し(わた )てくれました。ぼくは、狙い(ねら )を定め(さだ )て竿(さお)を投げ入れ(な い )ました。思っ(おも )たところにスルメが入り(はい )ました。
 ほんの十秒(びょう)くらいで、スルメが引っ張ら(ひ ぱ )れました。5ザリガニがスルメに気づい(き  )て食いつい(く   )たのです。お父さん( とう  )は、
「そらきた。」
と声(こえ)をあげました。
「まだ引く(ひ )な。ザリガニがしっかり食いつく(く   )まで、もうちょっと待て(ま )よ。よし、今(いま)だ。引け(ひ )。」
と指示(しじ)します。6今(いま)だと言わ(い )れたところで、くくっと竿(さお)を引っ張り(ひ ぱ )あげると、ザリガニがスルメに食いつい(く   )ていました。
「やった!」
ぼくは思わず(おも  )声(こえ)を上げ(あ )ました。
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 釣り上げ(つ あ )たザリガニを捕まえよ(つか   )うとすると、ザリガニはハサミを大きく(おお  )上げ(あ )、尻尾(しっぽ)を丸め(まる )て後ずさり(あと   )します。7まるで「こっちに来る(く )な」と逃げ(に )ているようです。ぼくは、ザリガニの顔(かお)をじっと眺め(なが )てみました。丸く(まる )て真っ黒(ま くろ)な目(め)をしています。よく見る(み )と、なかなかかわいい顔(かお)です。
 一匹(ぴき)つかまえたあと、同じ(おな )ようにして、ぼくたちは次々(つぎつぎ)とザリガニを釣り上げ(つ あ )ました。
8「これで五匹(ひき)目(め)だ。」
と、ぼくが言う(い )と、
「それ、こっちもまた釣れ(つ )たぞ。」
と、お父さん( とう  )が言い(い )ます。ぼくは何(なん)度(ど)か場所(ばしょ)を移動(いどう)して、少し(すこ )でもたくさん釣れる(つ  )ように工夫(くふう)してみました。
 9帰る(かえ )ときに数え(かぞ )てみると、ぼくとお父さん( とう  )の釣っ(つ )たザリガニは、全部(ぜんぶ)で十七匹(ひき)でした。持っ(も )てきたバケツの中(なか)で、ザリガニたちはガサガサと音(おと)を立て(た )ていました。0

(言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) ω)
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長文 6.1週 aのつづき
たつ鳥(とり) 後(あと)を 濁さ(にご )ず

 1ピクニックなどに いくと、おべんとうの からばこや、おかしの はいっていた ふくろなど、ごみが でますね。 その ごみを きちんと きまった ごみばこに いれていますか。2ごみばこが なかったら、ごみを いえまで、もって かえりますか。
 水鳥(みずとり)は、水(みず)を よごさないで とびたちます。3「水鳥(みずとり)の とびたったあとの 水(みず)べは にごっていない」と いうことから、たちさるときには あとかたづけをして、きれいにしておくこと といういみの ことわざです。4ピクニックなどに いっても、このことわざのように きちんと かたづけてから かえりたいものですね。5「つぎにくる人(ひと)に めいわくを かけたり、いやな おもいを させたりしないように 気(き)をつけましょう」ということです。
 6このことわざには、「しごとや たかい地位(ちい)を しりぞくときには、いさぎよく やめていくこと」という いみも あります。
 7まわりの人(ひと)たちに めいわくがられているのに、 いつまでも そのしごとや 地位(ちい)に しがみついているのは、みぐるしいことです。
 「とぶとり あとを にごさず」とも いいます。
 8おばあちゃんは、ながいあいだ すんでいた いえから マンションに ひっこすことに なりました。とても ふるくなった そのいえを、いっしょうけんめい そうじ しました。にわにも ざっそうが 一本(ほん)も はえて いません。
9「もう、すまないのに どうして きれいに するの。」
と わたしが きくと、
「たつとり あとを にごさずと いってね。ながいあいだ おせわに なった いえだから きれいに してから ひっこしたいの。」
と おばあちゃんは いいました。0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 6.2週 a
もちは もち屋(  や)

 1おもちは、もちやさんが ついたものが いちばん おいしいということから、その みちの せんもんかに まかせるのが いちばんいい という いみの ことわざです。2たとえば ひっこし せんもんの会社(かいしゃ)が あります。そこに つとめている人(ひと)たちは、にもつの つめかたから はこびだし、トラックにのせる ほうほうが じょうずです。3ひっこしさきの いえでも、 にもつを ほどいて おさめるべきところに かぐを きちんとおいて、てきぱきと しごとを かたづけていきます。4これを なれない人(ひと)たちで やると、かぐや しょっきを こわしたり、きずつけたり しかねませんし、たいへんです。
 5としょかんだったら、司書(ししょ)が いますね。どこに どの本(ほん)が あるのか、このべんきょうに ひつような本(ほん)は、どれをよめば いいのか、いろいろ おしえてくれます。
 6また にわの木(き)や こうえんの木(き)を かたちよく ととのえるのは、うえ木(き)やさんです。 みごとに かりこまれた 日本(にほん)ていえんの木(き)を みたことがあるでしょう。7じゅくれんした うえ木(き)やさんの 手(て)でなされた げいじゅつ品(ひん)と いっていいものです。これも なれない人(ひと)が やると、ぶかっこうなかたちに なってしまいます。
 8このように、しろうとが いくら じょうずだからといっても、せんもんかには かないません。プロの人(ひと)に まかせておくと あんしんです。
 9おとうさんは、ものおきを たてるといって しごとを はじめましたが、とちゅうで かたむいてしまいました。
「もちは もちやが いちばん。だから だいくさんに たのもうって いったじゃない。」
と おかあさんは おこっています。0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 6.3週 a
わざわい転じ(てん )て 福(ふく)となす

 1「わざわいてんじて ふくとなす」というのは、わるい目(め)に あっても、それを きっかけにして しあわせに かえてしまう という ことわざです。2また わるいことが おこると 二どと おこらないように ちゅういするので、かえって しあわせに なれる という いみも あります。
 3こうつうじこで 入院(にゅういん)した人(ひと)が、からだの けんさをしてもらって、 ぎゃくに びょうきが みつかったというときも、このことわざが つかえます。4けがをしたことは わざわいですが、ふだん いそがしすぎて やすむことも できない人(ひと)が、ゆっくりと きゅうようして、けんさを してもらって、びょうきも みつかり、けんこうになれば「さいわい」になります。
 5たいふうで いえが こわれたら 「わざわい」です。でも そのあと、みんなで ちからを あわせて あたらしい いえを つくろうとするうちに、ばらばらになっていた かぞくのこころが ひとつになれば、これは「さいわい」に なりますね。
 6「わざわいは さいわい」という ことわざも あります。これも おなじ いみです。
 そのときは さいなんだなあと おもったことも、そのさいなんが あったことで、ほかの より大きな(おお  )さいなんから まぬがれることが できた ということも あるのです。7つまり さいなん(わざわい)が、しあわせのもとだった ということですね。
 このことわざは、中国(ちゅうごく)のふるい本(ほん)『史記(しき)』から きています。
8「ぼくは きょう いたずらをして、がっこうに のこされました。いえに かえると だれもいなくて、どろぼうが はいっていました。9おかあさんは 『まことが ひとりで いえに いるとき、どろぼうが きたかと おもうと、ぞっとするわ。いのこりさせられたのは、わざわいてんじて ふくとなすで ほんとうに よかったわ』と いいました。」0

 「ことわざものがたり二年生(ねんせい)」(西本(にしもと)鶏介(けいすけ)著(ちょ) 偕成社(かいせいしゃ))より
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a 長文 6.4週 a
長文が二つある場合、読解問題用の長文は一番目の長文です。
 日本(にっぽん)には至る(いた )ところに桜(さくら)の木(き)が植え(う )てあり、日本人(にほんじん)は桜(さくら)の花(はな)が大好き(だいす )です。春(はる)、私(わたし)たちの目(め)を楽しま(たの  )せてくれる桜(さくら)は、夏(なつ)には次(つぎ)の年(とし)の花芽(はなめ)の準備(じゅんび)にかかります。けれど、すぐに花(はな)は咲か(さ )ず、秋冬(あきふゆ)を過ごし(す  )、春(はる)になってやっと花(はな)が咲く(さ )のには、理由(りゆう)があります。開花(かいか)ホルモンという指令(しれい)物質(ぶっしつ)が夏(なつ)には働い(はたら )ていないのです。開花(かいか)ホルモンは、気温(きおん)が〇度(ど)近く(ちか )まで一度(いちど)下がり(さ  )、その後(  ご)だんだん暖かく(あたた  )なって初めて(はじ  )、「花(はな)を咲かせ(さ  )なさい」と桜(さくら)の木(き)に指令(しれい)を出し(だ )ます。そのため、ずっと気温(きおん)が高い(たか )南(みなみ)の島(しま)には、桜(さくら)はありません。四季(しき)のある地域(ちいき)だからこその花(はな)なのです。
 この開花(かいか)ホルモンは、葉(は)も関係(かんけい)していると考え(かんが )られています。桜(さくら)の代表(だいひょう)的(てき)な種類(しゅるい)であるソメイヨシノの場合(ばあい)、花(はな)が散る(ち )と葉っぱ(は  )だけの葉桜(はざくら)になります。葉(は)から花芽(はなめ)の成長(せいちょう)を遅らせる(おく   )物質(ぶっしつ)が出(で)ているので、葉(は)がある間(あいだ)、花芽(はなめ)は開き(ひら )ません。冬(ふゆ)が終わり(お  )春(はる)になりかけるころの桜(さくら)には、葉(は)が全く(まった )なくなり、それからやっと花芽(はなめ)がふくらみます。
 ところで、夏(なつ)から秋(あき)にかけて、台風(たいふう)などで一気に(いっき )桜(さくら)の葉(は)が落ち(お )てしまうことがあります。そんなとき、桜(さくら)は「葉(は)が落ち(お )た。花(はな)を咲かせよ(さ   )う」と、春(はる)ではないのに、開花(かいか)することもあるようです。季節はずれ(きせつ   )の桜(さくら)の花(はな)を見かけ(み  )たら、葉(は)はどうなっているか桜(さくら)の木(き)に聞い(き )てみましょう。ハっと驚く(おどろ )ようなハナシが聞ける(き  )かもしれません。

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい)(Ν)
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 1夜(よる)、空(そら)を見上げる(みあ  )とまんまるのお月(つき)様(さま)が見える(み  )ことがあります。思わず(おも  )「あ、満月(まんげつ)だ」とうれしくなります。2また、別(べつ)の日(ひ)に、同じ(おな )ように見上げる(みあ  )と、今度(こんど)はお月(つき)様(さま)が半分(はんぶん)だったり、三日月(みかづき)といって、細長く(ほそなが )なっていたりします。3お月(つき)様(さま)は、本当に(ほんとう )太っ(ふと )たり、やせたりしているのでしょうか? お月(つき)様(さま)も食べ(た )過ぎ(す )たり、ダイエットしたりするのでしょうか? 
 4実は(じつ )お月(つき)様(さま)は、ずっとまんまるのままです。それも平たい(ひら  )のではなくて、ボールのような形(かたち)をしています。5ですから、太陽(たいよう)と月(つき)と地球(ちきゅう)の位置(いち)の関係(かんけい)で、かげができたり、明るく(あか  )光っ(ひか )たりするのです。6みなさんも実際(じっさい)にボールに光(ひかり)を当て(あ )て、実験(じっけん)してみてください。7ボールに光(ひかり)があたっている面(めん)だけが明るく(あか  )見える(み  )のと同じ(おな )で、月(つき)が太陽(たいよう)にてらされている部分(ぶぶん)だけが光っ(ひか )て見える(み  )のです。 
 8ところで、その丸い(まる )お月(つき)様(さま)には、本当に(ほんとう )ウサギがいるのでしょうか。
9「お月(つき)さん、どうですか」
「むーん。それはね……」(月(つき)は、英語(えいご)でムーン といいます)0

 言葉(ことば)の森(もり)長文(ちょうぶん)作成(さくせい)委員(いいん)会(かい) φ
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