a 長文 9.4週 i
 たまごはニワトリから生まれう  ます。そのニワトリはたまごから生まれう  ます。さてどちらがさきなのでしょう。
 たまごをうむ動物どうぶつは、ニワトリばかりではありません。サケ、マス、カエル、カメ、ヘビ、トカゲ、ハト、キジ、ダチョウ、それにちち子どもこ  育てるそだ  カモノハシも、たまごをうみます。サケとマスのたまごは見分けみわ がつかないほどよくにていますが、サケのたまごからはサケが、マスのたまごからはマスが、まちがいなくうまれマス。たまごは、その動物どうぶつ生命せいめい宿しやど たカプセルなのです。
 とりがたまごをうみ、それをひなにかえすには、なんにちもかかります。そのあいだ親鳥おやどりは、外敵がいてきからたまごをまもるために、いろいろな工夫くふうをします。
 高山こうざんにすむライチョウは、ハイマツのなかをつくり、枯れ草か くさでわからなくしててきをあざむきます。川原かわらにすむコアジサシは、石ころいし  見分けみわ のつかないようなたまごを小石こいしうえにうみます。コウノトリは、高いたか うえをつくり、てき近づくちか  のをふせぎます。このように親鳥おやどりたちは、一生懸命いっしょうけんめいたまごを守っまも ています。
 では、たまごから子どもこ  になるまでの変化へんかをいろいろな動物どうぶつでくらべてみましょう。メダカは水中すいちゅう生活せいかつをするさかなです。カエルはみずりく両方りょうほう生活せいかつします。ニワトリはりくだけで生活せいかつします。このように、メダカもカエルもニワトリも、生活せいかつする場所ばしょはちがうし、おやになったときの大きおお さやかたちもちがいますが、たまごのなか育つそだ ようすをくらべてみると、よくにたところがあります。

 ニワトリがさきか、タマゴがさきか。
「ニワトリさん、お先に さき どうぞ。」
「いえいえ、タマゴさんこそお先に さき どうぞ。」
「では、いっしょにそろって。」
「わたしたち、ニタワマトゴリ。」

 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい(Κ)
 333231302928272625242322212019181716151413121110090807060504030201 


□□□□□□□□□□□□□□