a 長文 5.2週 ka
 しぜんにできたいわのはし――にじのうきはし――
 
 山やうみにいきますと、ふしぎなかたちのいわが、たくさんあるのを、よく見ますね。
 アメリカのユタしゅうというところには、だれがつくったのでもない、しぜんにできた大きないわのはしが、たににまたがって、いくつもあります。
 これは、『にじのうきはし』とよばれていますが、たかさが八十五メートルもあって、まったく空ににじがかかったかと思わおも れるような、うつくしいかたちをしています。
 ちょっと見たのでは、まんなかからおれはしないかと思わおも れて、こわいようです。
 けれど、だいじょうぶです。うまにのってパカパカわたっている人があるくらいですから。
 こんなはしが、しぜんにできるなんて、じつにふしぎですね。
 このへんは、ひろいさばくで、つよいかぜがたえずいわにすなをふきつけます。それで、はじめはあたりまえのいわだったのが、すなかぜのためにだんだんやわらかいところがけずりとられて、ながいあいだに、それこそなんまんねんとたつうちに、とうとう、こんなかたちのいわができたのです。
 それにしても、かぜのちからは、つよいものですね。

(「世界せかいふしぎめぐり二年生」より抜粋ばっすい
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