1冬のさむい日がくると、げんきなみなさんでも、手や足がかじかむことがあるでしょう。夏のように、やたらにのどがかわいて、がぶがぶ水をのむこともありませんね。
木だって、おなじことです。
2冬になって、土がひえると、木の根がかじかんで、水をすわなくなります。
それでは、あついとき、わたしたちが、のどがかわくのは、なぜだかしっていますか。
それは、からだをひやそうとして、あせをかくからですね。3あせをかいてからだの中の水けがたりなくなると、水をのみたくなるのです。
木だって、あせをかきます。
にんげんのあせは、毛あなからでますが、木のあせは、葉っぱにあいている、目にみえない小さなあなからでます。4木のあせは、じょう気になってでていくので、葉っぱがぬれることはありません。
わたしたちは、あついときには、毛あなをひらいて、あせをだします。さむいときには、毛あなをとじて、あせをとめます。
5ところが、さくらや、もみじの葉っぱは、どんなときでも、あせのあなが、あけっぱなしです。こんな葉っぱが冬でもくっついていたら、どうなるとおもいますか。
6葉っぱからは、どんどんあせがでます。それなのに、根のほうは、かじかんで水をすいません。これでは、えだも、みきも、からからにかわいてしまうでしょう。かわいた木は、かれないわけにいきません。これではたいへんです。
7だから、さくらや、もみじは、さむい冬がくるまえに、さっさと、葉っぱをおとしてしまうのです。
8まつや、つばきの葉っぱは、冬でもおちません。それは、あせのでるあなが、にんげんほどでもないけれど、さくらなどよりは、ぐあいよく、できているからです。
9さくらや、もみじでも、春になったら、さっそく、葉っぱをださなければなりません。それで、冬のうちに、葉っぱになるめをよういします。0
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