a 長文 11.3週 ku
 ふゆのさむい日がくると、げんきなみなさんでも、手や足がかじかむことがあるでしょう。なつのように、やたらにのどがかわいて、がぶがぶ水をのむこともありませんね。
 木だって、おなじことです。
 ふゆになって、土がひえると、木の根き ねがかじかんで、水をすわなくなります。
 それでは、あついとき、わたしたちが、のどがかわくのは、なぜだかしっていますか。
 それは、からだをひやそうとして、あせをかくからですね。あせをかいてからだの中の水けがたりなくなると、水をのみたくなるのです。
 木だって、あせをかきます。
 にんげんのあせは、あなからでますが、木のあせは、葉っぱは  にあいている、目にみえない小さなあなからでます。木のあせは、じょう気になってでていくので、葉っぱは  がぬれることはありません。
 わたしたちは、あついときには、あなをひらいて、あせをだします。さむいときには、あなをとじて、あせをとめます。
 ところが、さくらや、もみじの葉っぱは  は、どんなときでも、あせのあなが、あけっぱなしです。こんな葉っぱは  ふゆでもくっついていたら、どうなるとおもいますか。
 葉っぱは  からは、どんどんあせがでます。それなのに、のほうは、かじかんで水をすいません。これでは、えだも、みきも、からからにかわいてしまうでしょう。かわいた木は、かれないわけにいきません。これではたいへんです。
 だから、さくらや、もみじは、さむいふゆがくるまえに、さっさと、葉っぱは  をおとしてしまうのです。
 まつや、つばきの葉っぱは  は、ふゆでもおちません。それは、あせのでるあなが、にんげんほどでもないけれど、さくらなどよりは、ぐあいよく、できているからです。
 さくらや、もみじでも、はるになったら、さっそく、葉っぱは  をださなければなりません。それで、ふゆのうちに、葉っぱは  になるめをよういします。
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 (「理科りかなぜどうして三年生」偕成社かいせいしゃ
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