内部からくさる桃
1単調なくらしに耐えること
雨だれのように単調な……
2恋人どうしのキスを
こころして成熟させること
一生を賭けても食べ飽きない
おいしい南の果物のように
3禿鷹の闘争心を見えないものに挑むこと
つねにつねにしりもちをつきながら
4ひとびとは
怒りの火薬をしめらせてはならない
まことに自己の名において立つ日のために
5ひとびとは盗まなければならない
恒星と恒星の間に光る友情の秘伝を
6ひとびとは探索しなければならない
山師のように 執拗に
「埋没されてあるもの」を
ひとりにだけふさわしく用意された
「生の意味」を
7それらはたぶん
おそろしいものを含んでいるだろう
酩酊の銃を取るよりはるかに!
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