1自分の脳の「好み」を知ってそれを上手に活用することが「生き方探し」の勉強法の究極のコツになります。ところが、「生き方探し」に迷っている人や失敗する人は、たいてい「自分の脳」の「好み」ではなく「他人の脳」の「好み」を自分の脳の好みだと錯覚しています。2だから、勘違いしないことが第一のコツなのです。どんな仕事であれ生き生きと充実感をもって打ち込んでいる人は、必ず他人の脳ではなく自分の脳の好むことを選択しています。
3しかし、自分の脳の「好み」に合わせているだけでは不十分です。「好み」は「偏り」でもあるからです。だから、「好みに合わせてはまる」ことと併せて、あえて「好み」に合わないことや「食わず嫌い」だったことにチャレンジしてみることです。4これが第二のコツです。異なる視点からの情報が思考の幅を広げ、発想をより豊かにしてくれます。
おもしろいことに、それまで「食わず嫌い」だったことのほうがじつは自分の脳の「好み」にぴったりだった、ということも珍しくありません。5私は英文学の勉強をしていた人が心理学で成功したケースを知っています。
これこそ自分の脳の「好み」だと考えてきたものより「食わず嫌い」だったものがじつは本当の好みだった、ということがあるくらい、自分の脳の「好み」を探すのはむずかしいものです。6だから、ときに自分の脳の「好み」を疑ってみる必要もあるわけです。そのために、あえて「好み」に合わないことや「食わず嫌い」にチャレンジしてみることが第二のコツになるのです。
7それにいくら好みに合ったところで、人間の脳は「飽き」という問題も抱えています。死ぬまではまり続けるという幸せな人もいますが、そうでない人もたくさんいるのは、いくら好みでも「飽き」があるからです。8この「飽き」の問題に対処するためにも、今の自分の脳の「好み」とは別の「好み」を開拓する努力を怠らないほうがよいでしょう。
そして「生き方探し」の第三のコツは、人と人との対面するコミ
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