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 急いいそ 食べるた  と、食べ物た ものがのどにつまり、せきこんでしまうことがあります。わたしたちののどのおくは、二つのみちにわかれています。ひとつは、はなくちから入っはい 空気くうき通るとお みち、もうひとつは、食べ物た もの通るとお みちです。空気くうき通るとお みち気管きかんとよばれ、のどのまえほうにあり、空気くうきはそこからはい送らおく れます。食べ物た もの通るとお みちは、食道しょくどう呼ばよ れ、後ろうし のほうにあり、食べた たものはそこから送らおく れます。
 食べ物た ものが、のどのかべにあたると、空気くうき通るとお みち反射はんしゃてきにふさがれて、食べ物た もの通るとお みちだけがあきます。まるで、手旗てばた信号しんごうで「あか上げあ て。」「しろ上げあ て。」とやるように、「食べ物た ものだ。」「つぎ空気くうきだぞ。」と、べん開きひら ます。だから、急いいそ 食べるた  と、「あか上げあ て、しろ上げあ て、あか上げあ ないで、しろ下げさ ない。」などという命令めいれいになって、べんがまちがえてしまうことがあるのです。
 きちんとかんで、唾液だえきが十ふんまざっている食べ物た ものは、食道しょくどう動きうご によって送らおく れます。しかし、大きいおお  ままのものや、よくかんでいない食べ物た ものは、二つのみちのわかれるところにつまってしまうことがあります。生えは ていない赤ちゃんあか   やかむちから弱いよわ 年寄りとしよ が、流動りゅうどうしょくといって、水分すいぶん多くおお 柔らかいやわ   ものを食べるた  のはこのためです。
 食べ物た ものがのどにつまったときは、背中せなかをたたいてもらったり、それでも取れと ない場合ばあいゆびをつっこんで取っと てもらったりします。空気くうき通るとお みちをあけてやるためです。いずれにしてもすばやい対処たいしょ必要ひつようとなります。最近さいきんでは、とっさに掃除そうじ使っつか て、おばあさんがのどにつまらせたおもちを吸い込んす こ 取っと れいもあるそうです。
 空気くうき食べ物た もの区別くべつのように、からだ自然しぜん動作どうさするたようなれいとして、イルカやクジラのはながあります。イルカやクジラは水中すいちゅう入るはい と、自然しぜんはなあな閉じると  ので、みず入りはい ません。

 言葉ことばもり長文ちょうぶん作成さくせい委員いいんかい(φ)
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