1ミナちゃんは、まるくて小さなうえきばちにあさがおのたねをまきました。
2うえきばちの土に、ゆびさきで五つの小さなあなをつくると、そのなかに一つぶずつたねをいれてそっと土をかけました。
3おとうさんがいいました。
4「すこしだけ水をかけておきなさい。」
5ミナちゃんが、じょうろですこしずつ水をかけると、たねまきはすっかりおわりました。
6おとうさんが、手についた土をポンポンと、おとをたてておとしながらいいました。
7「これでよし。」
8ミナちゃんもまねをしてポンポンと、手についた土をおとしながらいいました。
9「これでよし。」
すると、ねこののぼるくんまでが、
「ニヤーッ。」
となきました。0
「大きいたねと小さなたね」東君平
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