ねこのしたは、どうしてざらざ ら 【1】どうぶつえんのおじさ んに、きいてみますと、したが ざらざらしているのは、ねこば かりではないそうです。【2】 とらでも、ライオンでも、ひょ うでも、くまでも、もうじゅう のしたは、たいがいざらざらし ているそうで す。 よくしらべてみますと、ねこ のしたには、たくさんのとげが ついています。 【3】ねこは、とらや、ひょ うのなかまで、まえは、山の中 で、けものや鳥をつかまえて、 そのにくをたべて、くらしてい たもうじゅうでした。 【4】もうじゅうたちが、に くのついているほねをしゃぶる ときには、このざらざらしたし たが、とてもやくにたちます。 なめらかなしたでは、にくをけ ずりとってたべたりすること が、むずかしいからです。 【5】かなあみについている 、さかなのにくののこりなどを 、ねこは、じつにきれいにとっ てなめてしまいます。 |
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【6】いまでも、外国の山に すんでいる山ねこは、よわいけ ものや、鳥をつかまえて、たべ ているもうじゅうです。 【7】ねこは、にんげんにか われるようになって、いまのよ うに、おとなしくなったのです が、したは、もうじゅうのすが たを、のこしているわけです。 【8】ですから、草や木のは っぱを、たべている牛や馬やき りんやしたのしたは、なめらか で、ざらざらしているところが 、あまりありません。 【9】にんげんのしたも、い くらかはざらざらしていますが 、これは、おもに、あじをしっ たり、たべものをこねまわすた めなのです。【0】 「理科なぜ? なぜかな」(宮 下正美(みやしたまさみ)著 偕成社)より |