長文 5.3週
1.ライオンには、なぜ、たてがみが

2.【1】「おすがいばるためのかざりだろう。」
3. もちろん、どうどうとしたすがたを、めすのライオンにみせてやるため、ということもあります。
4. 【2】からだをかざって、めすとなかよくしようというわけです。
5. しかし、そのほかに、ライオンのおすのたてがみは、たいせつなぶきになるのです。
6. 【3】おそろしいてきにであったとき、じぶんのたてがみをさかだて、からだを大きくおお  みせて、あいてをおどすのです。
7. 【4】また、てきにとびかかられても、あたまやかたは、あのたてがみのおかげで、かみつかれたり、きずがついたりしません。
8. 【5】なにしろ、おすは、めすやこどもをまもるために、つよいどうぶつと、たたかったりしなければなりませんから、どうしても、ぶきがいるわけです。
9. 【6】マントひひのおすも、りっぱなたてがみをつけていますが、これも、たいせつなぶきなのです。
10. 【7】けもののおすは、こうしたぶきをもっているものが、おおいのです。
11. 【8】たとえば、しかやかもしかのおすの、すばらしいつのも、そうです。
12. 【9】あのつのも、めすに、りっぱなようすをみせてやるとともに、てきとたたかうときには、ぶきとして、たいへんやくにたつのです。【0】

13.「理科りかなぜ? なぜかな」(宮下正美みやしたまさみちょ 偕成社かいせいしゃ)より