長文集  6月4週  ○石油の起源(感)  00a-06-4
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2010/11/04 14:18:26
 【1】石油は、大昔の動物や
植物、微生物などの死骸が土(
つち)といっしょに海底に積も
り、長い年月(ねんげつ)の間
に大きな力や熱が加わってでき
たと言われています。【2】地
面や海の深いところには、石油
がたまっている油田という場所
があり、石油はそこからくみ上
げられます。
 【3】油田(ゆでん)からく
み上げられたばかりの石油は、
原油と呼ばれています。原油は
いろいろな成分が混じっていて
、そのままでは使いにくいため
、それらの成分を分ける必要が
あります。
 【4】水が沸騰して水蒸気に
なるような、液体が気体に変わ
るときの温度を沸点と言いま 
す。原油の中のいろいろな成分
は、沸点が少しずつ違います。
【5】そこで、その沸点の違い
を利用して原油をガソリンや灯
油などに分けていきます。そし
て、次々と分けて最後に残った
ものがタールやアスファルトに
なるのです。
 【6】例えば、原油という家
族がお風呂に入っていたとしま
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す。お風呂の温度を上げていく
と、まず最初にその熱さに耐え
られなくなった子供がお風呂か
ら飛び出します。【7】この子
供がガソリンです。更に温度を
上げていくと、今度はお父さん
が、「あちち。」と言って飛び
出してきます。【8】このお父
さんが灯油で す。しかし、ど
んなに温度を上げても最後まで
湯船に残っている人がいます。
おじいちゃんです。このおじい
ちゃんがタールです。

【9】「おいおい、もっといい
役にしてくれ よ。」
「じゃあ、おじいちゃん、アス
ファルトね。」
「あまり、変わっとらん。」【
0】

 言葉の森長文(ちょうぶん)
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