【1】チョウの幼虫は、動き が遅いため、敵から身を守る工 夫をしています。 たとえば、アゲハチョウの幼 虫は、鳥のフンのような色や形 をしています。 【2】アゲハチョウの幼虫は 、脱皮を繰り返しながら大きく なります。三回目までの脱皮で は、体の大きさは少しずつ大き くなるものの、姿はあまり変わ りません。 【3】四回目の脱皮で、アゲ ハチョウの幼虫は、黄緑色(き みどりいろ)のイモムシになり ます。鳥のフンの真似をするに は体が大きくなりすぎたので、 今度は緑色(みどりいろ)の葉 っぱの真似をするのです。【4 】また、このときに、大きな目 玉のような模様もでき、近づい た敵を脅すための役割を果たし ます。 【5】色や形だけでなく、に おいもアゲハチョウの幼虫の身 を守ってくれます。アゲハチョ ウの幼虫が好んで食べるのは、 ミカンやユズやカラタチなど、 ミカンの仲間の植物です。【6 】黄緑色(きみどりいろ)の幼 |
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 |
虫は、ひたすら葉っぱを食べて 丸々と太っていきます。体の中 に、ミカンの仲間の植物の苦み の成分をためこんでいくのです 。【7】そして、敵に襲われた り、危険を感じたりすると、黄 色いつのを突き出し、そのにお いを出して身を守ります。 【8】ころころに太った幼虫 は、やがてさなぎになります。 さなぎは、緑色(みどりいろ) や薄茶色(いろ)で、まわりの 葉っぱや木の色に合わせ目立た ないようになっています。 【9】羽化をする前にウカウ カしていたら敵に襲われてしま います。幼虫はアゲハチョウに なるまでいろいろな工夫をして 身を守っているのです。【0】 言葉の森長文(ちょうぶん) 作成委員会 ω |