長文 7.4週
1. 【1】チョウの
幼虫は、
動きが
遅いため、
敵から
身を
守る工夫をしています。
2. たとえば、アゲハチョウの
幼虫は、
鳥のフンのような
色や
形をしています。
3. 【2】アゲハチョウの
幼虫は、
脱皮を
繰り返しながら
大きくなります。三
回目までの
脱皮では、
体の
大きさは
少しずつ
大きくなるものの、
姿はあまり
変わりません。
4. 【3】四
回目の
脱皮で、アゲハチョウの
幼虫は、
黄緑色のイモムシになります。
鳥のフンの
真似をするには
体が
大きくなりすぎたので、
今度は
緑色の
葉っぱの
真似をするのです。【4】また、このときに、
大きな目玉のような
模様もでき、
近づいた
敵を
脅すための
役割を
果たします。
5. 【5】
色や
形だけでなく、においもアゲハチョウの
幼虫の
身を
守ってくれます。アゲハチョウの
幼虫が
好んで
食べるのは、ミカンやユズやカラタチなど、ミカンの
仲間の
植物です。【6】
黄緑色の
幼虫は、ひたすら
葉っぱを
食べて
丸々と
太っていきます。
体の
中に、ミカンの
仲間の
植物の
苦みの
成分をためこんでいくのです。【7】そして、
敵に
襲われたり、
危険を
感じたりすると、
黄色いつのを
突き出し、そのにおいを
出して
身を
守ります。
6. 【8】ころころに
太った
幼虫は、やがてさなぎになります。さなぎは、
緑色や
薄茶色で、まわりの
葉っぱや
木の
色に
合わせ目立たないようになっています。
7. 【9】
羽化をする
前にウカウカしていたら
敵に
襲われてしまいます。
幼虫はアゲハチョウになるまでいろいろな
工夫をして
身を
守っているのです。【0】
8.
言葉の
森長文作成委員会 ω