長文集  8月3週  ○木の葉や草の葉が(感)  0i-08-3
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2015/06/13 11:12:43
 【1】木の葉や草の葉がみど
りいろなのは、葉の中にようり
ょくたいというみどりいろのつ
ぶつぶが、たくさんあるからで
す。
 【2】そして、このつぶには
、ようりょくそという、みどり
いろのもとになるものと、カロ
チンというきいろのもとになる
ものとが、ふくまれています。
 【3】あきになると、ようり
ょくそがこわれてしまい、カロ
チンだけがのこるので、葉のい
ろがきいろになるのです。
 【4】赤くなるのは、アント
シアンという赤いろのもとにな
るものが、あきになるとつくら
れるからです。
 【5】マツやツバキの葉のよ
うに、あきになっていろもかわ
らず、ちりもしないものは、す
こしずつおちて、あたらしい葉
といれかわっているのです。
 【6】草はふゆのさむさから
、からだをまもることができま
せん。そこで、さむいふゆがや
ってこないうちに、たねをつく
って、たねでふゆをこします。
 【7】たねは、あついじょう
ぶなかわでまもられているので
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、ふゆのさむさにも、たえるこ
とができるのです。
 【8】といっても、すべての
草が根まで、すっかりかれてし
まって、たねだけをのこすとい
うわけではありません。【9】
草の中には、土(つち)の中の
根や地下けいでふゆをこしはる
になるとまい年、あたらしいめ
をだすものも、すくなくありま
せん。チューリップなどがそう
です。【0】
 木は、ふゆになるとかれると
いっても、葉をおとすだけで、
みきやえだが、かれてしまうわ
けではありません。はるになる
と、あざやかなみどりの葉をつ
けます。
 
 「なぜだろうなぜかしら」(
実業之日本社)より