長文 8.3週
1. 【1】木の葉こ はくさがみどりいろなのは、なかにようりくたいというみどりいろのつぶつぶが、たくさんあるからです。
2. 【2】そして、このつぶには、ようりくそという、みどりいろのもとになるものと、カロチンというきいろのもとになるものとが、ふくまれています。
3. 【3】あきになると、ようりくそがこわれてしまい、カロチンだけがのこるので、のいろがきいろになるのです。
4. 【4】赤くあか なるのは、アントシアンという赤いあか ろのもとになるものが、あきになるとつくられるからです。
5. 【5】マツやツバキののように、あきになっていろもかわらず、ちりもしないものは、すこしずつおちて、あたらしいといれかわっているのです。
6. 【6】くさはふゆのさむさから、からだをまもることができません。そこで、さむいふゆがやってこないうちに、たねをつくって、たねでふゆをこします。
7. 【7】たねは、あついじょうぶなかわでまもられているので、ふゆのさむさにも、たえることができるのです。
8. 【8】といっても、すべてのくさまで、すっかりかれてしまって、たねだけをのこすというわけではありません。【9】くさなかには、つちなか地下ちかけいでふゆをこしはるになるとまいとし、あたらしいめをだすものも、すくなくありません。チューリップなどがそうです。【0】
9. は、ふゆになるとかれるといっても、をおとすだけで、みきやえだが、かれてしまうわけではありません。はるになると、あざやかなみどりのをつけます。
10. 
11. 「なぜだろうなぜかしら」(実業之日本社じつぎょうのにほんしゃ)より