1. シロツメクサは、日本人にとても
愛されている草花のひとつです。天気のいい休日になると、シロツメクサが生えている
場所で、シートを
広げてお
弁当を
食べる家族連れの
姿を見ることができます。シロツメクサの上は、ふんわりしていて
座り心地がよいのです。お
弁当のあとには、子どもたちは花を
編んでかわいい
冠にしたり、
茎をからませて
両側から
引っ張る草相撲をしたりして
遊ぶこともできます。
2.
私たちになじみの
深いシロツメクサですが、
実はもともとは日本ではなく、ヨーロッパが
原産の
植物です。
江戸時代、ヨーロッパのガラス
製品は
大変な
貴重品でした。
遠くヨーロッパから
船でガラス
製品を
運んでくるとき、
船がゆれてガラスが
割れてしまわないように
箱の中につめものとして入れられたものが、このシロツメクサなのです。つめものの草だからツメクサという
名前がつきました。
3. シロツメクサは
生命力の
強い植物なので、つめものとして日本にやってきて
役目を
終えたあと、ゴミとして
捨てられた
場所で
再び息を
吹き返し、
次第に日本中に
広がっていきました。
今では
北海道から
沖縄まで、日本
全国で見られるようになっています。シロツメクサのように
外国が
原産で、
何らかの理由で日本に
定着した
植物のことを
帰化植物と
言います。セイヨウタンポポやヒメジョオンなども
帰化植物として
有名です。
4. ところで、このシロツメクサの
英語名はクローバーですが、クローバーといえば、四つ
葉のクローバーが
幸運のシンボルであることはよく
知られています。しかし、四つ
葉を見つけようと
思っても、クローバかり
多くてなかなか見つからないことがほとんどです。ところが、
世の中には、五つ
葉や六つ
葉のクローバーもあるのです。
今までに見つかった
最高記録はなんと十八
枚葉。これは日本で
発見され、ギネスブックにも
載りました。十八
枚葉のクローバーなんて見つけたら、びっくりして白目をむいて
倒れてしまいそうです。これぞまさにシロ(ツ)メクサ!
5.
言葉の森
長文作成委員会(Ν)