長文集  1月1週  カエルの冬眠  e-01-1
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2016/12/15 04:14:19
【一番めの長文は幼長の一~三月のものを再
掲しています。】
 【1】夏の間、あんなにたくさん見かけた
カエルは、冬にはまったく見かけなくなりま
す。カメやヘビも、冬の間は見かけません。
しかし、また春になると、姿を現すようにな
ります。【2】カエルにしてもヘビにしても
、あんなに毛がなくてつるつるの体では、さ
ぞ冬には寒いことでしょう。それに、冬の間
は、エサにする虫などの生きものもとても少
なくなります。【3】それでは、こういう生
物たちは、寒い冬をどうやってすごしている
のでしょう。
 じつは、カエルやカメやヘビなどは、冬の
間、冬眠といって、地面の中(なか)や池の
底、木の穴など、比較的暖かそうで安全な場
所にかくれて寝ているのです。【4】カエル
やヘビは変温動物といって、外の気温が下が
ってくると、自分の体温も同じように下がっ
てしまいます。だから、冬になって気温が下
がって活動できなくなると、冬眠してしまう
のです。
 【5】この冬眠の間は、体の中に蓄えたエ
ネルギーを使って生きていますから、エサを
食べる必要がありません。息さえしなくても
大丈夫なものもいるといいますから驚きます
。【6】息もせずに生きられるとはちょっと
生意気ですね。こうして、まるで死んだよう
に眠り続け、カエルのいなくなった世界は静
まりかえるのです。
 【7】春になり、外が暖かくなってくると
、眠っているカエルたちの体もいっしょに温
まり、体温が上がってきます。すると、カエ
ルたちの体は再び活動を始め、「ああ、おな
かがすいたなあ」と、外に出てきます。【8
】そのころには、エサたちも冬眠から目覚め
たり、新しく生まれたりしてたくさんいるの
で、おなかいっぱい食事をすることができま
す。
 「眠れる森の美女」という、魔法使いに眠
らされたお姫様の話があります。∵【9】お
姫様は王子様のキスで長い眠りから目覚めま
すが、「眠れる森のカエルたち」にとっては
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、春の暖かい太陽が、まるで「王子様のキス
」のように思えることでしょう。カエルたち
は、太陽の暖かさで次々と我に返るのです。
【0】

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(
τ)∵
 【1】昨日の土曜日に隣の家のサトシがぼ
くの家に遊びにきました。サトシにはアリサ
という名前の妹がいます。アリサとお母さん
はバレエの練習があるので、サトシはお留守
番です。 
 最初に、ぼくたちはベイブレードで遊びま
した。【2】サトシはたくさんのベイを持っ
ています。トイザラスに行くといつも売り切
れになっている珍しいベイも持っています。
ベイの数では負けているけど、ぼくは頑張り
ました。対戦結果は引き分けです。 
 そのあとは、一丁目公園に行くことにしま
した。【3】お母さんは、
「今日は寒いからお家(うち)の中で遊んだ
ら。」 
と少し困った顔をして言いました。ぼくは、
「大丈夫だよ。行ってくるね。」 
と、玄関を出ました。外は寒くて、風がぴゅ
うぴゅう吹いていました。【4】やっぱり家
の中で遊べばよかったかなあと思いながら、
ぼくはポケットに手を突っ込みました。一丁
目公園には、タケシとシンジがいました。ぼ
くたちはいっしょになって鬼ごっこをしまし
た。たくさん走り回ったのでまるでお風呂上
(あが)りのように体がぽかぽかになりまし
た。 
 【5】家(いえ)に帰るとちょうど三時の
おやつの時間でした。 
「みんなで百円ショップに行って好きなもの
を買っておいで。」 
と、ぼくのお母さんがお財布を出しながら言
いました。サトシとぼくの双子の妹のカスミ
とヒカリは百五円ずつもらいました。ぼくだ
け二百十円もらいました。【6】どうしてか
というと、お母さん が、
「お母さんの分もひとつ買ってきてね。」 
と、こっそり言ったからです。 
 ぼくの家を出て坂を降りていくと左側に百
円ショップがありま す。ぼくは四個で百円
のコーナーで選びました。【7】買ったもの
は、どらチョコとジュースとベビースターと
あわです。あわはラム∵ネのお菓子です。そ
れを食べると、口の中は泡だらけになりま 
す。まるでモリアオガエルのたまごのようで
す。サトシもぼくの真似をしてあわを買いま
した。【8】二人(ふたり)で口を大きく開
けてカスミとヒカリに見せたら、
「うわあ、まずそう。」 
と逃げられました。 
「おいしいよなあ。」 
と、ぼくとサトシは顔を見合わせて笑いまし
た。まだ食べたことがないから、味が分から
ないのだなあとぼくは思いました。【9】お
母さんにはチョコレートのお菓子を買ってき
てあげました。お母さんは、
「ありがとう。このお菓子、大好き。」 
と喜びました。ぼくはいいものを買ったなと
嬉しくなりました。楽しい土曜日でした。【
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(言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会 
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