長文集  5月3週  ○あたたかいゆきのいえ(感)  ka-05-3
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2015/03/16 03:40:42
 あたたかいゆきのいえ――イ
ヌイット(エスキモー)のくら
し――
 
 【1】ゆきのいえがあたたか
いなんて、ちょっとおかしいで
すね。
 【2】そのゆきでつくられた
いえは、ほっかいどうなどより
も、もっと、ずっと北のほうの
さむいくににあるのです。
 【3】ほっきょくにちかいア
ラスカというところにイヌイッ
トという人たちがすんでいます
が、このイヌイットたちが、ゆ
きでつくったいえの中で、くら
しているのです。
 【4】ゆきのいえをつくるに
は、まず、かたいゆきを四かく
にきってまるいわのかたちにな
らべ、その上へだんだんつみか
さねてつくります。
 【5】ちょうど、おわんをふ
せたようなかたちにして、小さ
ないりぐちを一つつけ、つみか
さねたすきまをやわらかいゆき
でふさいで、もうできあがりと
いうわけです。
 【6】つくりあげるのに、は
んにちくらいしかかかりません
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が、それでも、このゆきのいえ
は、たいへんじょうぶなのです
。【7】いりぐちが小さいので
、そとのさむいかぜははいって
こないし、中ではあざらしのあ
ぶらをもやしますから、さむい
ことは、ありません。
 【8】てんじょうに小さいあ
なをいくつかあけておいて、に
ごったくうきをだしたり、いえ
の中があたたかくなりすぎて、
ゆきがとけないようにしてあり
ます。【9】イヌイットは、冬
のあいだは、このゆきのいえで
すごして、夏になると、テント
のいえでくらすのですが、ゆき
のいえは、冬のあいだじゅうと
けません。【0】

(「世界ふしぎめぐり二年生」
より抜粋)