ケヤキ の山 1 月 4 週
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○じゆうなだいめい

★清書(せいしょ)

○世界の食べ物
 日本の主食は、お米(こめ)です。日本と同じように、お米(こめ)を主食とする国は多く、インド、中国、東南アジアの諸国などがあります。お米(こめ)は、粒のままで食べる場合が多く、水で炊いてご飯にしたり、多めの水で炊いておかゆにしたり、蒸しておこわにしたり、蒸したあとついておもちにしたりするなど、さまざまな食べ方があります。また、炊いたお米(こめ)をいためてたべる焼き飯や、いためてから炊くピラフやパエリヤなどもよく知られています。
 世界には、お米(こめ)以外の主食もあります。代表的なものは小麦です。小麦は、アメリカ、インドなどで多く生産され、食べ方は、粉にしてから食べることが多く、ねって焼いたり、めんにしてゆでる方法がほとんどです。パンやスパゲッティは、小麦から作られます。中国で食べられている饅頭(まんとう)も、ねった小麦粉を丸めて蒸したものです。日本でおなじみの肉まんも、饅頭(まんとう)の一種です。
 トウモロコシは、米(こめ)、小麦に並んで、世界三大穀物の一つと言われています。メキシコでは、トウモロコシの粉で作った生地をうすくのばして焼いたトルティーヤが主食です。そのほか、トウモロコシを粉がゆにしたり、蒸したりして食べます。
 世界には、それぞれの国の気候、風土によっていろいろな食べ物があります。寒くて作物を栽培できない北極近くに住むイヌイットは、カリブーやアザラシの肉を主食としています。昔のイヌイットはアザラシなどの肉を生で食べて、ビタミンCが足りなくなるのを防いでいました。もっとも、氷の上で肉を焼いて食べていたら、氷が溶けて海に落ちてしまうという理由もあったかもしれません。
 北極を探検したヨーロッパ人たちは、生肉(なまにく)を食べるのをきらったために、壊血病に苦しめられました。生肉(なまにく)を受け付けないヨーロッパ人にとって、壊血病の問題は、なかなか解決できませんでした。生の肉を食べるのは、北極というきびしい場所で生きのびていくためのイヌイットの知恵だったのです。∵

 言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会(κ)