長文集  11月3週  ◎冬のさむい日が(感)  ku-11-3
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2014/09/11 09:13:02
 【1】冬のさむい日がくると
、げんきなみなさんでも、手や
足がかじかむことがあるでしょ
う。夏のように、やたらにのど
がかわいて、がぶがぶ水をのむ
こともありませんね。
 木だって、おなじことです。
 【2】冬になって、土がひえ
ると、木の根がかじかんで、水
をすわなくなります。
 それでは、あついとき、わた
したちが、のどがかわくのは、
なぜだかしっていますか。
 それは、からだをひやそうと
して、あせをかくからですね。
【3】あせをかいてからだの中
の水けがたりなくなると、水を
のみたくなるのです。
 木だって、あせをかきます。
 にんげんのあせは、毛(け)
あなからでますが、木のあせは
、葉っぱにあいている、目にみ
えない小さなあなからでます。
【4】木のあせは、じょう気に
なってでていくので、葉っぱが
ぬれることはありません。
 わたしたちは、あついときに
は、毛(け)あなをひらいて、
あせをだします。さむいときに
は、毛(け)あなをとじて、あ
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せをとめます。
 【5】ところが、さくらや、
もみじの葉っぱは、どんなとき
でも、あせのあなが、あけっぱ
なしです。こんな葉っぱが冬で
もくっついていたら、どうなる
とおもいますか。
 【6】葉っぱからは、どんど
んあせがでま す。それなのに
、根のほうは、かじかんで水を
すいません。これでは、えだも
、みきも、からからにかわいて
しまうでしょう。かわいた木 
は、かれないわけにいきません
。これではたいへんです。
 【7】だから、さくらや、も
みじは、さむい冬がくるまえに
、さっさと、葉っぱをおとして
しまうのです。
 【8】まつや、つばきの葉っ
ぱは、冬でもおちません。それ
は、あせのでるあなが、にんげ
んほどでもないけれど、さくら
などよりは、ぐあいよく、でき
ているからです。
 【9】さくらや、もみじでも
、春になった ら、さっそく、
葉っぱをださなければなりませ
ん。それで、冬のうちに、葉っ
ぱになるめをよういします。【
0】∵

 (「理科なぜどうして三年生
」偕成社)