長文 11.3週
1. 【1】ふゆのさむい日がくると、げんきなみなさんでも、手や足がかじかむことがあるでしょう。なつのように、やたらにのどがかわいて、がぶがぶ水をのむこともありませんね。
2. 木だって、おなじことです。
3. 【2】ふゆになって、土がひえると、木の根き ねがかじかんで、水をすわなくなります。
4. それでは、あついとき、わたしたちが、のどがかわくのは、なぜだかしっていますか。
5. それは、からだをひやそうとして、あせをかくからですね。【3】あせをかいてからだの中の水けがたりなくなると、水をのみたくなるのです。
6. 木だって、あせをかきます。
7. にんげんのあせは、あなからでますが、木のあせは、葉っぱは  にあいている、目にみえない小さなあなからでます。【4】木のあせは、じょう気になってでていくので、葉っぱは  がぬれることはありません。
8. わたしたちは、あついときには、あなをひらいて、あせをだします。さむいときには、あなをとじて、あせをとめます。
9. 【5】ところが、さくらや、もみじの葉っぱは  は、どんなときでも、あせのあなが、あけっぱなしです。こんな葉っぱは  ふゆでもくっついていたら、どうなるとおもいますか。
10. 【6】葉っぱは  からは、どんどんあせがでます。それなのに、のほうは、かじかんで水をすいません。これでは、えだも、みきも、からからにかわいてしまうでしょう。かわいた木は、かれないわけにいきません。これではたいへんです。
11. 【7】だから、さくらや、もみじは、さむいふゆがくるまえに、さっさと、葉っぱは  をおとしてしまうのです。
12. 【8】まつや、つばきの葉っぱは  は、ふゆでもおちません。それは、あせのでるあなが、にんげんほどでもないけれど、さくらなどよりは、ぐあいよく、できているからです。
13. 【9】さくらや、もみじでも、はるになったら、さっそく、葉っぱは  をださなければなりません。それで、ふゆのうちに、葉っぱは  になるめをよういします。【0】∵

14. (「理科りかなぜどうして三年生」偕成社かいせいしゃ