クリ の山 12 月 3 週 (5)
★ふろあがりに(感)(できるだけ自由な題名で)   池新  
 【1】ふろあがりに、どこかのおじさんが、ぬれタオルをあたまにのせているのを、みたことはありませんか。
 【2】ふろあがりでなくても、夏のあついとき、ぬれタオルをあたまにのせると、すずしいかんじがします。
 なぜでしょうか。
 【3】それは、タオルの水がかわくとき、ねつをもっていってくれるからです。
 わたしたちは、ほんとうは、いつもタオルのようなものを、もってあるいています。【4】さむいときは、そのタオルをかわかしておきますが、あついときは、さっそく水でぬらして、すずしくなるくふうをします。
 【5】そのタオルのようなものというのは、わたしたちのひふです。からだじゅうにきているひふです。
 【6】ひふタオルは、もめんのタオルほど、よく水をすいませんが、ぬらしたいときには、あとからあとから、あせをだして、しめらせておくことができます。
 【7】そうすると、あせが、わたしたちのからだからねつをすいとって、じょうはつするのです。
 ところが、犬は、気のどくに、大きなひふタオルをもっていません。【8】あつくても、あせをかいて、ひふタオルをぬらすわけにはいかないのです。
 でも、犬は、小さなタオルを一まいだけもっています。それが、したです。【9】そこで、夏のあついとき、犬は、ぬれたしたをだして、はあはあやるのです。
 犬がしたをだすのは、おじさんが、あたまにぬれタオルをのせるのとおなじわけなのです。【0】

 (「理科なぜどうして三年生」偕成社)