ライラック の山 6 月 2 週
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○自由な題名
○学校、危機意識

○I am an English teacher(感) 英文のみのページ(翻訳用)
I am an English teacher at a senior high school. Just after I became a teacher, I began to watch movies in English. But I have not known the names of American people in the movies. In class one day I was talking about a famous American movie called "Dirty Harry" in class and made a mistake in saying the name of a famous man in the movie. The name I said in class was 'Clint Westwood'. That was wrong. I made a mistake of saying 'West' for 'East'. The students in class laughed.
Then I got an idea for a meeting. I was asked to talk to the parents of some students. I decided to talk about this story in the meeting. I told the story to them. When I finished telling this story, they laughed. Because I told this at the beginning of the meeting, this helped them to relax.
People say that the Japanese are not good at making a story with humor. Japanese people often sleep or do not talk much in meetings. Why do they do this? Sometimes they are tired or just don't want to listen or talk, and speakers in Japan don't use humor so that people won't go to sleep in the meetings. But in English-speaking countries, humor helps people to relax and get ready for the next story.
An important thing in humor is not to tell stories of your successes but to tell stories of your mistakes. The other important thing is not to use the mistakes of others but to use your own mistakes. Humor that tells about one of your mistakes helps people to understand you more.
Another example of humor is the story of U.S. President George Bush. When he had to make a speech in front of a lot of people in a meeting in America, he said, "Today I would like to ask my wife to talk just like in Japan." The people laughed, because they knew that he was fine but, when he became sick in Japan, his wife talked to the people. He used his bad experience to make humor. This story relaxed the people in the meeting.
Like Mr. Bush, I used my own bad experience to make humor. By using humor, people will not go to sleep in a meeting. After the humor, people will listen to the talk better. The meeting will be more interesting and people will not sleep. So let's make humor and have fun.

★国際感覚があるということは(感)
 【1】国際感覚があるということは、ただ流暢に外国語を話し外国人とそつなくつきあえるというような単純なことではありません。また国際感覚を身につけるということは、これさえ手に入れれば大丈夫というような一本の「魔法の杖」を見つけることでもありません。【2】国際感覚という言葉は、国際化という言葉がそうであるように、そのとらえ方が人によってまちまちだからです。
 ただ、いま私たちにとって大切だと思う問題は、たとえばそれが人権であれ、平和であれ、環境であれ、それについて掘り下げて考えようとすれば、たいていの場合に、国際的な側面とかかわりあいをもってきます。【3】したがって、「国際感覚ってなんだろう」と考えることは、来たるべき二十一世紀に生きる私たちの生き方について考えることでもあるのです。それは、現代社会の中で、一人の人間が自分の生き方を貫こうとしたらいったいどういう資質が求められるのか、と問うことでもあります。
 【4】だから「国際感覚をもってる人って、どんな人でしょうね」とたずねられたとしたら、こう答えることだけはできそうです。「そうですね。あなたがたった一つの正答を期待しているとしたら、それを示すことは私にはできません。【5】でも、つぎのような最大公約数の回答を出すことならできるように思います」と。
 国際感覚を身につけている人というのは、たとえばつぎのような人のことです。「自分なりの意見をきちんともっている人」「それを正確に人に伝えることのできる人」【6】「つねにステレオタイプ(型どおり)の発想をさけようと努めている人」「海外のことだけでなく、日本についてもよく知ろうとしている人」そして「異文化と正面からむきあおうと心がけている人」などです。
 【7】ただ、私たち日本人の場合、どうしてもまず日本という国の枠を考え、その枠組みの中で、「世界に誇れる日本人の資質とは何か」と考えることになってしまいがちです。しかし、現代では、自分の国の国益さえ守れればそれでよい、という時代ではなくなってきています。【8】そのことは、グローバル・イシュー(地球的課題)が広く認識されるようになったことにもあらわれています。
 たとえば、世界の自然環境を守ることと、ある国の経済的利益が衝突するということは、いくらでも起こりうることです。【9】そのときに私たちが、自分の国の国益だけにとらわれずに、より普遍的な視点から発想できるかどうかが問題になってきます。一つの時∵代を共に生きるということは、その時代が抱える課題を、世界の人びとと共有することでもあるからです。【0】
 交通、通信手段の発達によって、実質的に地球は狭くなってきました。また、全世界が直面している困難な事態について、国境を越えて地球規模で協力しあうことが必要な時代になっています。いま時代は、国際化時代から地球時代へと、移り変わりつつあります。この変化に対応して、国家の枠組みにそった国際感覚だけでなく、より広い、地球市民としての意識が要請されるようになってきました。
 この地球市民という言葉は、まだまだ私たちの耳にはなじまない言葉です。そもそも、私たち一人ひとりは、家族の一員であり、学校の生徒であり、クラブ活動のメンバーであり、自治体の住民であり、国家の国民であるという具合に、色々なレベルで帰属する集団や団体をもっています。それはあなたが同心円の中心に立って、そのまわりに大きな円がしだいに広がっていく様子を想像してもらうとわかりやすいかもしれません。地球市民というものは、そのいちばん広い同心円だと見ることもできます。
 地球市民は、地球上で暮らすすべての人びとが人間らしく生きることをたがいに保障しあうという理念によって結びつくべきものでしょう。「私が平和や人権を求めるように、地球上に暮らすほかのすべての人も、同じ願いをもつ権利がある」という考え方です。その意味で、地球市民であるということは、人間であることと同様に地球上に生きる私たち一人ひとりを包みこむ、もっとも普遍的な定義だといえるかもしれません。

(渡部淳(じゅん)の文章による)