長文集  4月2週  ○ねむって冬をこす動物(感)  sa-04-2
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2011/01/06 14:51:35
 ねむって冬をこす動物――くまやかえるの
冬みん――

 【1】冬のころ、はたけや、にわの土をほ
りかえすと、中から、かえるやとかげなどが
でてくることがありますね。
 【2】いいきもちでねていたところを、お
こされたといわんばかりに、目をぱちくりさ
せて、あわててまた土の中にもぐりこみま 
す。
 【3】かえるや、とかげは、こうやって、
冬のあいだ、土の中でねむっているのです。
 長い冬のあいだじゅう、ずっとねむりとお
すなんて、ずいぶんねぼうですが、これは、
どういうわけなのでしょう。
 【4】かえるやとかげは、まわりの温度に
つれて、からだの温度がかわるという、きみ
ょうなせいしつをもっています。ですから、
冬になってあたりがさむくなると、じぶんた
ちの体おんも、きゅうにさがるのです。
 【5】そうなると、もう、かつどうするこ
とができません。あたたかいあなや土の中に
もぐって、じっとしているのです。【6】こ
きゅうも、ゆるやかになり、血のめぐりも、
ほとんどとまっているといってよいくらいで
す。たべものは、もちろんたべません。
 【7】はんぶん死んだようなようすで、冬
をこすのです。これ を、冬みんといいます

 このほかに、りすや、やまねなども、冬じ
ゅう、木のほらでねむってすごします。
 【8】小さな動物ばかりではありません。
おどろいたことに、あの大きなくまも、冬じ
ゅう、あなの中でねむっているのです。
 これは、かえるや、とかげのように、から
だがひえるためではありません。【9】冬に
なると、ありや、かになど、くまの大すきな
たべものが、そのへんにいなくなるし、木の
みなどもなくなりますから、秋のうちに、た
くさんたべておいて、冬のあいだは、あなに
はいって、じっとしているわけなのです。【
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(「世界ふしぎめぐり三年生」より抜粋)