1.【1】「あっ、これ知ってる。」
2. テレビのコマーシャルに金子みすずさんの詩が流れました。
私は、三年生のとき、国語の教科書で知ってから、みすずさんの詩をたくさん読みました。その中の一つが使われていたので、びっくりしたのです。
3. 【2】
私の
好きな勉強は、国語です。どのくらい
好きかというと、四月に新しい教科書をもらうと、一日で全部読み終えてしまうくらいです。国語の勉強は、新しい漢字をたくさん
覚えるのも、いろいろな人の作品を読むのも、音読も、作文も、全部楽しくてたまりません。
4. 【3】国語はまるで勉強ではなく
趣味のような感じです。学校の
授業が毎日、全部国語だったらいいのになあ、とよく考えます。
5. 去年、母にそれを話したら、
6.「がんばって勉強をして、国語を
専門に研究できる大学に行くといいかもしれないわね。」
7.と言ってくれました。
8. 【4】そのとき、横で新聞を読んでいた父は顔を上げて、
9.「それまでは国語だけではなく、いろいろな科目の勉強もしっかりやるといいよ。国語
以外の勉強が、国語の研究に役立つからね。」
10.と、
私の方を向きました。【5】
私はそれを聞いて、ようし、がんばるぞと思いました。
11. 一年生のときから
仲良しのはるかちゃんは、国語はあまり
好きではなく、算数や理科の方が
好きなのだそうです。
私は、どちらかというと、算数は苦手です。【6】だから、いつもおたがい勉強でわからないところは教え合っています。
12. はるかちゃんは、読書があまり
好きでないらしく、
私がおもしろい本をすすめても、
13.「ええ。めんどうくさいなあ。これ、字が小さいし。」
14.などと言って、あまり読んでくれません。【7】
私は
逆に、数字がたくさん
並んでいる算数の問題集を見ると、「わあ、めんどうそう。」と思ってしまいます。∵
15. そんなはるかちゃんですが、去年、「ちいちゃんのかげおくり」を国語で習ったときは、とても
真剣に何度も読んだそうです。【8】二年生のときの「スイミー」もおもしろかったと言っていました。
16. だから、
私は、
将来国語の教科書を作る仕事をするようになったら、
子供が
興味を持つ話をもっとのせたいと思っています。
17. 【9】
私にとって、国語の勉強は、
ご飯にたとえられます。ほかの教科は、スープやおかずやデザートです。国語の勉強をしっかりやると、きっと
栄養もたっぷり、おなかもいっぱいになります。そんな気持ちで、
私は、今日も国語の
授業を聞いています。【0】
18.(言葉の森
長文作成委員会 φ)