長文集  9月1週  歴史大好き  ti-09-1
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2014/06/09 09:44:58
 【1】「するってえと何かい?」
 今日もそんなことを言って友だちを笑わせ
ます。大うけです。
 私は歴史の勉強が大好きです。最初におも
しろいと思ったのは、テレビで江戸時代の風
俗のことを紹介しているのを見た時です。【
2】四畳半一間の長屋に、家族四人が暮らし
ていて、トイレは共 同、お風呂は銭湯へ行
く生活でした。とにかくご飯をたくさん食べ
て、おかずは朝、棒手振りの売りに来る、あ
さりや豆腐、納豆などです。【3】私の好き
なコロッケや焼肉はありません。長屋は、何
軒かの家がつながっていて、そこの人たちは
みんな仲良しです。私は、その番組を見てい
るとき、江戸時代にタイムスリップしたよう
な気持ちになり、すっかりとりこになりまし
た。
 【4】六年生のお姉ちゃんは、学校でも歴
史の勉強をしているので、とてもうらやまし
いです。いつも社会科の資料集を見せてもら
っています。土器の写真やお城の写真、歴史
上の有名な人物の写真などが載っていて、い
つまで見ていても飽きません。【5】原始人
と言われる人々のいたころから、たくさんの
時代がありますが、私がいちばん興味を持っ
ているのはやはり江戸時代です。現代に近い
ということもあるのかもしれませんが、とて
も身近に感じられ、江戸時代の雰囲気がよく
わかるような気がするのです。【6】中で 
も、私は、お城にいるお殿様やお姫様よりも
、最初にテレビで見た町人の暮らしが好きで
す。当時、流行っていたものとか、普通の暮
らしはどんなだったかとか、知りたいことが
次々に出てきます。【7】一つわかると、ま
た一つ疑問がわく、ということの繰り返しで
す。
 お父さんは、
「好きな勉強があるなんてすごいじゃないか
。どんどん調べて、博士になるといいよ。」

 と励ましてくれます。【8】お母さんは、
ちょっと心配そうに
「でも、歴史の本ばかり見て、学校の勉強を
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全然しないのは困るわねえ。」
 と言います。そんなときもお父さんは、
「何かに一生懸命になれる人は、他のことも
できるものだ。心配いらないよ。」
 と言ってくれます。【9】そして私には
「将来、大好きな歴史を勉強するためにも、
今の学校の勉強は基礎になるからしっかり授
業は聞いておけよ。」
と、まじめに言った後、ニヤニヤして
「江戸はえーどー。」
とダジャレを飛ばしました。私も負けずにお
気に入りの本を見せて
「ここに宝があったから」
とやり返しました。【0】

(言葉の森長文作成委員会 φ)