1.
大きな赤いハサミを
持ったアメリカザリガニは、
子供たちに
人気があります。このアメリカザリガニは、
名前のとおり
元々はアメリカで
暮らす生き物でした。
昭和の
初めごろ、
食用ガエルだったウシガエルの
餌にするために、わざわざ
海の
向こうのアメリカから
買われてきたのです。
2.「ウシガエルに
食べられるなんてまっぴらだ。」
3.きっとそんな
考えをもったアメリカザリガニたちがいたのでしょう。カエルに
食べられるぐらいならもう
帰るとばかりに、
近くの
川や
池に
逃げ出し、そこで
子供を
生み、
あっという間に日本中に
広がりました。それだけ
生きる力が
強い生き物だったのです。それもそのはず、アメリカザリガニはなんでもムシャムシャと
食べてしまうし、
少しくらい
汚れた
水の
中でもへっちゃらなのです。もし、アメリカザリガニがグルメできれい
好きだったら、
今ごろ日本には
生息していなかったかもしれません。
4. さて、
立派なハサミを
持つアメリカザリガニは、
他の
生き物はもちろん、
仲間同士でもよくケンカをします。そんな
時に
足やハサミが
取れてしまうことがあります。さあ、
大変です。でも、
心配はいりません。
何度か
脱皮をしていくうちに
足やハサミは
元のように
戻ってしまいます。まるでしっぽを
切られたトカゲのようです。
5. エビやカニの
仲間には、このように
優れた
再生能力を
持つものがあります。もちろん
人間にも、ちょっとした
怪我なら
元のように
直してしまう
力が
備わっています。
6. アメリカザリガニは、
仲間同士でもケンカをしてしまいますから、たくさんつかまえたときは、
全部うちに
持って
帰らずに、
川へ
返してあげましょう。
7.
言葉の
森長文作成委員会(ω)