長文集  11月2週  ○画用紙と色鉛筆  u-11-2
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2014/09/04 14:59:28
 画用紙と色鉛筆を手渡され山
の絵をかくようにいわれたらほ
とんどの人が緑色(みどりい 
ろ)の山の絵をかくでしょう。
一面を緑色(みどりいろ)の木
でおおわれているのですから、
たしかに山は緑色(みどりいろ
)です。しか し、秋になると
まるですてきな衣装をまとった
かのように、山は赤や黄色に色
づいてきます。これを紅葉と言
います。紅葉が美しいことで有
名な山は、たくさんの人でにぎ
わいます。紅葉狩りという言葉
を耳にしたことがありません 
か? 美しく色づいた木や山を
楽しむということです。山に出
かけなくても公園や街路樹の木
も美しく色づきます。真っ赤な
もみじや黄色のいちょうなど、
みなさんも見たことがあるはず
です。
 では、どうして秋になると木
の葉の色が変わるのでしょう?
 これは冬になって葉を落とす
ための用意をしているからなの
です。
 木には、冬に葉の落ちる落葉
樹と冬に葉の落ちない常緑樹と
があります。冬に葉の落ちる木
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
は、夏の日差しの強いときは光
のエネルギーでたくさんの栄養
を作ります。しかし、冬になっ
て日差しが弱くなると、栄養を
作るよりも、乾燥や寒さから身
を守るために葉を落とすので 
す。落葉樹は、「冬になったら
、葉を落としたほうが楽よう。
」と思っているのでしょう。
 葉の緑色(みどりいろ)の部
分は、光を栄養に変えるところ
です。落葉樹は、葉を落とす前
に、だんだんと緑色(みどりい
ろ)の部分を少なくしていきま
す。そのため、黄色や赤といっ
た緑色(みどりいろ)以外の成
分が顔を出してくるのです。
 木の葉が美しく変身するには
、昼間の気温と夜の気温の差が
大きいほうがよいそうです。ま
た、空気が澄んでいて葉に十分
な日光が当たることも大切な条
件になります。

 言葉の森長文(ちょうぶん)
作成委員会( ω)