長文 11.2週
1.
画用紙と
色鉛筆を
手渡され
山の
絵をかくようにいわれたらほとんどの
人が
緑色の
山の
絵をかくでしょう。一
面を
緑色の
木でおおわれているのですから、たしかに
山は
緑色です。しかし、
秋になるとまるですてきな
衣装をまとったかのように、
山は
赤や
黄色に
色づいてきます。これを
紅葉と
言います。
紅葉が
美しいことで
有名な
山は、たくさんの
人でにぎわいます。
紅葉狩りという
言葉を
耳にしたことがありませんか?
美しく色づいた
木や
山を
楽しむということです。
山に
出かけなくても
公園や
街路樹の
木も
美しく色づきます。
真っ赤なもみじや
黄色のいちょうなど、みなさんも
見たことがあるはずです。
2. では、どうして
秋になると
木の葉の
色が
変わるのでしょう? これは
冬になって
葉を
落とすための
用意をしているからなのです。
3.
木には、
冬に
葉の
落ちる落葉樹と
冬に
葉の
落ちない
常緑樹とがあります。
冬に
葉の
落ちる木は、
夏の
日差しの
強いときは
光のエネルギーでたくさんの
栄養を
作ります。しかし、
冬になって
日差しが
弱くなると、
栄養を
作るよりも、
乾燥や
寒さから
身を
守るために
葉を
落とすのです。
落葉樹は、「
冬になったら、
葉を
落としたほうが
楽よう。」と
思っているのでしょう。
4.
葉の
緑色の
部分は、
光を
栄養に
変えるところです。
落葉樹は、
葉を
落とす前に、だんだんと
緑色の
部分を
少なくしていきます。そのため、
黄色や
赤といった
緑色以外の
成分が
顔を
出してくるのです。
5.
木の葉が
美しく変身するには、
昼間の
気温と
夜の
気温の
差が
大きいほうがよいそうです。また、
空気が
澄んでいて
葉に
十分な
日光が
当たることも
大切な
条件になります。
6.
言葉の
森長文作成委員会(ω)