長文集  11月4週  ○どこの水族館でも  u-11-4
    毎日1ページ音読しましょう。漢字はふりがなをつけずに読めるようにしておきましょう。  2014/09/04 15:07:11
 どこの水族館でも人気のショ
ーといえば、イルカのショーで
しょう。水の中を気持ちよさそ
うに泳いでいるイルカは、実は
魚の仲間ではありません。私た
ち人間と同じほ乳類と呼ばれる
生き物なのです。私たちは水の
中で呼吸をすることはできませ
ん。それと同じように、あれほ
ど自由自在に泳ぎ回れるイルカ
も、水の中では呼吸ができませ
ん。イルカの頭の上には噴気孔
(ふんきこう)と呼ばれる小さ
い穴が開いています。イルカは
、私たちの鼻の穴のように、こ
の穴をつかって呼吸をしている
のです。
 イルカは、昼間起きていると
きには、一分間(いっぷんかん
)におよそ六回、水から頭を出
して呼吸をします。そして、眠
りにつく夜は、昼間のほぼ半分
の二回から三回呼吸をします。
ですから、水面に近い浅いとこ
ろをゆっくりと泳ぎながら寝て
いるのです。
 けれども、餌をとるために深
くもぐる必要があるときなどは
、十五分くらいの間は息を止め
ていることもできます。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
 生物は昔、海から誕生しまし
た。魚のひれが足になり、地上
を歩き回る生物になりました。
イルカの先祖も、大昔は、地上
を歩いていたのでしょう。それ
がなぜか「やっぱり海にいる 
か。」と、再び海に戻り、自分
の手足を泳ぐのに適したひれの
ような形に変えていきました。
海に戻ったイルカが今どんな気
持ちでいるか、聞いてみたい気
がします。

 言葉の森長文(ちょうぶん)
作成委員会( ω)