長文 11.4週
1. どこの
水族館でも
人気のショーといえば、イルカのショーでしょう。
水の
中を
気持ちよさそうに
泳いでいるイルカは、
実は魚の
仲間ではありません。
私たち
人間と
同じほ乳類と
呼ばれる
生き物なのです。
私たちは
水の
中で
呼吸をすることはできません。それと
同じように、あれほど
自由自在に
泳ぎ回れるイルカも、
水の
中では
呼吸ができません。イルカの
頭の
上には
噴気孔と
呼ばれる
小さい穴が
開いています。イルカは、
私たちの
鼻の
穴のように、この
穴をつかって
呼吸をしているのです。
2. イルカは、
昼間起きているときには、
一分間におよそ六
回、
水から
頭を
出して
呼吸をします。そして、
眠りにつく
夜は、
昼間のほぼ
半分の二
回から三
回呼吸をします。ですから、
水面に
近い浅いところをゆっくりと
泳ぎながら
寝ているのです。
3. けれども、
餌をとるために
深くもぐる
必要があるときなどは、十五
分くらいの
間は
息を
止めていることもできます。
4.
生物は
昔、
海から
誕生しました。
魚のひれが
足になり、
地上を
歩き回る生物になりました。イルカの
先祖も、
大昔は、
地上を
歩いていたのでしょう。それがなぜか「やっぱり
海にいるか。」と、
再び海に
戻り、
自分の
手足を
泳ぐのに
適したひれのような
形に
変えていきました。
海に
戻ったイルカが
今どんな
気持ちでいるか、
聞いてみたい
気がします。
5.
言葉の
森長文作成委員会(ω)