森からゆうびん2026年2月











オンラインスクール 言葉の森
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
電話 045-353-9061
 



■全科学力クラスを中心とした自主学習クラスの体験学習のお知らせ  5425



https://youtu.be/-UC15QMWYo0

■AI時代に、学び方はどう変わるのか

 AI時代の教育は、大きく変わろうとしています。
 これまでは、先生に教えてもらわなければ新しい内容が分からないため、学校で一斉に授業を受ける形が主流でした。

 しかし、この一斉指導の学び方には、いくつかの無駄な部分がありました。
 よく理解できている子にとっては、すでに分かっている内容を聞き続けることが退屈になります。
 一方で、分からないことがあっても個別に質問できず、理解できないまま授業が進んでしまうこともありました。

■一斉指導を補うための工夫と、その限界

 こうした問題を補うために、学校や塾では全員に一律の宿題を出したり、一斉のテストを行ったりしてきました。
 しかし、AIが利用できる時代には、必要な学習をAIが個別に支援してくれます。

 AIには、分からないことは何度でも質問でき、理解を深めるための問題を作ってもらうこともできます。
 これまで家庭で保護者が担ってきた「学校教育の不足を補う役割」は、これからはAIによる家庭学習が中心になっていくのです。

■勉強の本当の目的とは何か

 勉強の目的は、良い大学に入ることではなく、良い人生を送ることです。
 これまでは、良い大学から良い会社に入り、終身雇用と年功序列のもとで安定した生活を送るというモデルがありました。

 しかし現在、その前提は大きく崩れています。
 技術の進歩やグローバル化により、仕事の内容そのものが変わり、専門分野を変える必要が生じることもあります。
 さらにAIの進展によって、専門知識が必要とされてきたホワイトカラーの仕事も、今後は縮小していくと考えられます。

■これからの教育で大切にしたいこと

 このような時代だからこそ、教育の目的は「良い大学」ではなく、「良い人生」に置く必要があります。
 人生の形は人それぞれですが、大切なのは、自分の興味関心を持てる分野で社会に貢献することです。

 そのために重要なのは、次の三つです。

1. トータルな学力を身につけること
2. 幅広い読書をすること
3. 自分の好きなことに熱中すること

■トータルな学力と幅広い読書

 トータルな学力とは、中学・高校時代に国語・数学・英語・理科・社会をバランスよく身につけておくことです。

 また、幅広い読書とは、物語文だけでなく、理科や社会、人生に関する説明文や意見文を、教科の勉強と同じくらいの熱意で読むことを指します。

■「好きなことに熱中する」経験の価値

 自分の好きなことに熱中する経験は、どの分野であっても大切です。
 その興味が一生続くとは限りませんが、熱中して取り組んだ経験そのものが、その後の人生で何かに打ち込む際の土台になります。

■これからの学習の基本は家庭学習

 これからの勉強は、学校の授業だけで足りない部分を塾で補うという形ではなく、AIを活用した家庭学習が中心になります。

 一斉指導は一見安心感がありますが、実際には無駄な時間も少なくありません。
 教えてもらう時間をできるだけ減らし、その分を読書や自分の好きなことに使うことが、これからの学び方として重要になります。

■子どもに必要な「学びを共有する場」

 ただし、小中学生のうちは、まだ学習に対する自覚が十分ではありません。
 そのため、友達と一緒に学べる環境や、読書紹介や発表会を通して交流する場が必要です。

 言葉の森のオンライン少人数クラスは、そうした「学びを共有する場」として位置づけています。

■言葉の森・全科学力クラスの特徴

 言葉の森の全科学力クラスでは、小学1年生から中学3年生までを対象に、
 国語・数学・英語・プログラミング・創造発表を学びます。
 国語読解については、高校生まで対応しています。

 担当する先生によって、国語中心、プログラミング中心、全科目対応など、カバーできる範囲は異なります。

■先生の役割は「教える」から「支える」へ

 AIを基本とした学習のため、先生の役割は知識を教えることではありません。
 授業を活性化し、子ども一人ひとりのトータルな学力や可能性を見ながら、適切なアドバイスを行うことが主な役割になります。

■週1回の授業と毎日の家庭学習

 全科学力クラスは、週1回の授業で希望する全教科をカバーします。
 その学習を支えるのが、毎日の家庭学習です。

 小中学生の中には、家庭学習の習慣がまだ身についていない子もいます。
 そのため、24時間利用できるオンライン自習室を活用し、毎日の学習と週1回の授業によるチェックを連動させています。

■体験学習のご案内

 現在、全科学力クラスの体験学習を募集しています。
 対応科目は、国語・数学・英語・創造発表・プログラミングです。
 ただし、当面は担当する先生によってカバーする分野が異なります。

 能率のよい学習と幅広い学びを身につけるために、
 ぜひ全科学力クラスを積極的にご活用ください。



■小学生のうちから育てたい、これからの入試に必要な記述力  5438



https://youtu.be/2iriK4KqPvI

●これからの入試は記述力が中心に

 これからの入試で評価の中心となるものは、主に記述力です。また、自分の考えをひとまとまりの文章として書き表すことのできる作文力、小論文力も重要になってきます。ひとことで言えば、記述力、文章力が、これからの学力の中心になってくるということです。

●選択式中心の入試とその限界

 これまでの入学試験は、多数の受験生を短期間で採点する必要があったため、選択式の問題が中心でした。選択式の問題の多くは、考える力よりも、知識を正確に再現する力を測る問題です。そのため、学校や塾でも、知識を覚えることを重視した勉強が主流になっていました。

●入試制度の変化と長期的評価

 しかし、入試制度は大きく変わりつつあります。東大や京大で導入された特色入試や推薦入試では、高校3年生の秋ごろから評価が始まり、その生徒の関心や思考力、表現力を長い時間をかけて見ていく形になっています。今後は、短時間のテストだけで学力を測るのではなく、その生徒がどのように考え、どのように表現するかを重視する入試へと移行していくのです。

●すでに進む記述式への移行

 実際、現在の国公立大学の入試問題は、すでに多くが記述式です。東京大学の国語の問題はすべて記述式です。難関校は、選択式問題では差がつかないので記述式問題を中心にしているのです。こうした流れを考えると、記述力や小論文力を育てることが、これからの小学生の勉強の重要な方向性であることがわかります。

●記述力はどのように育てるか

 では、記述力、文章力はどのようにして身につけていけばよいのでしょうか。

●第一の柱――実際に書くこと

 第一に、最も基本となる「書く力」は、実際に文章を書くことによって育ちます。文章の書き方を知っているだけでは不十分で、何度も書くことによって、手と目と頭脳が自然に連動する状態をつくる必要があります。文章を書き慣れること自体が、小学生にとっての大切な基礎学習なのです。

●学年が上がるほど書く機会は減る

 ところが、学年が上がるにつれて、家庭で子供に文章を書かせる機会は少なくなりがちです。低学年では比較的取り組みやすくても、中学年、高学年になると、意識的に工夫をしなければ、書く練習の場が失われてしまいます。

●第二の柱――親子の対話で思考力を育てる

 第二に重要なのは、考える力の土台となる親子の対話です。子供の思考力は、主に対話と読書によって育ちますが、小学生が自分から進んで難しい本を読むことは簡単ではありません。無理に読ませようとすると、かえって読書嫌いになることもあります。そこで、小学生のうちは、まず親子の対話の中で思考力を育てていくことが大切になります。

●作文課題が対話を深めるきっかけに

 この親子の対話に役立つのが、作文の課題です。特に高学年になると、考えるテーマが増えてくるため、事前に家族で話し合う時間を持つことで、書く材料が見つかりやすくなります。作文を通して思考力を育てると同時に、家族の団欒や対話の時間を豊かにすることができるのです。

●第三の柱――読書による語彙力と表現力

 第三に、記述力を支えるものとして、読書による語彙力、表現力の向上があります。作文がなかなか書けない、書くのに時間がかかる、何を書けばよいかわからないという子供に共通して見られるのは、読書量の不足です。反対に、日頃から読書をしている子供は、文章を書くスピードが速く、表現も自然で、書くことを苦にしません。さらに力がついてくると、文章を書くこと自体を楽しめるようになります。

●毎日読む習慣をつくる

 読書は、易しくて面白い本から始め、徐々に読み応えのある本へ進んでいくことも大切ですが、それ以上に重要なのは、毎日読む習慣をつけることです。

●小学生からの積み重ねが未来をつくる

 記述力、文章力は、特別な訓練だけで身につくものではありません。書き慣れること、作文を通して親子で対話をすること、毎日読書をする習慣を積み重ねることによって、少しずつ育っていきます。
 大学入試改革に対応する学力は、受験直前の短期間の勉強で身につけられるものではありません。小学生のうちから、日々の家庭生活の中で、時間をかけて育てていくことが大切なのです。



■全科学力クラスの説明会と体験学習の募集  5439



https://youtu.be/YIYWvKNh6Ds

■これからの全科学力クラスの概要

 全科学力クラスは、AIを生かした新しい教育です。

 週1回45分で、国数英・暗唱・創造発表の学習ができます(プログラミングのできるクラスもあります)。

 自宅で国数英、暗唱、創造発表ができるワンストップサービスで総合的な学力を伸ばします。

 読書紹介、創造発表の授業で、テストの点数だけでなく読書力、創造力、発表力を育てます。

 教科の選択は自由で、全教科受けることも、指定した教科だけを受けることもできます。
 ただし、4週目の創造発表は全員参加です。
 また、毎月の国数英の確認テストは、学力レベルをチェックするために全員が受けます。

 対象学年は、小1から中3で、国語に関しては高3まで受講できます。

 学習の中心はAIを利用した家庭学習で、AIの利用の仕方を講師がアドバイスし、生徒の自立学習を促します。

 教材は、教科別の指定問題集を希望により別途購入していただきます。

 家庭での勉強を続けやすくするために、24時間運営のオンライン自習室をいつでも無料で利用できるようにしています。

 担当講師とのコミュニケーションは、オンライン掲示板利用していつでもできます。

 全科学力クラスに関心のある方向けに説明会を行っています。平日土日の朝8:30から(約20分)。
 無料体験学習も受けられます。

■全科学力クラスの教科と学年

 勉強する教科は、小学123年生は国語、算数、暗唱の3教科です。
 小学456年生は国語、算数、英語で、英語には英文暗唱の授業があります。
 中学123年生の教科は国語、数学、英語です。

 週によって授業の重点が変わります。
 1週目は国語、2週目は算数数学、3週目は英語又は暗唱、4週目はプログラミングの発表も含めた自由な創造発表の授業を行います。

 4週目の授業は、そのクラスの生徒全員に共通ですが、1週目、2週目、3週目の勉強は、自分の好きな教科を選ぶことができます。

■教材の種類

 小学123年生の国算の教材は「ウィンパス」という標準的な問題集です。

 小学456年生の国算英の教材は「標準新演習」という標準問題なので学校のレベルと同じです。
 その代わり、学年を先取りして小学6年生のうちに中学生の勉強まで進めるようにします。

 中学123年生の国数英の教材は「標準新演習」と「発展新演習」のどちらの問題集を選ぶこともできます。
 標準新演習は学校のレベルと同じですが、公立トップ校の受験にも十分対応できます。
 中学生の場合もできるだけ学年を先取りして勉強を行い、中学2年生のうちに中学3年生の勉強まで進むことを目標にします。

 高校生の国の教材は「プログレス現代文」(高12)と「スタンダード現代文」(高3)です。
 高校生で数英を希望される方は、担当の講師とご相談ください。

■授業の進め方

 授業の流れは、最初にクラスの生徒全員で読書紹介を行います。
 その後、個別に学習を進め、先生がそれぞれの生徒の学習状況をチェックし質問や相談を受け付けます。
 最後に、一人一言の時間で、それぞれの生徒が自分の近況報告を発表します。

 勉強は授業の中で行うだけでなく、毎日の家庭学習として行っていきます。
 授業の中では、家庭学習の進捗状況をチェックします。

 家庭で勉強を続けやすくするために、24時間オープンのオンラインの自習室をいつでも利用できます。


■AIを利用した学習

 家庭で勉強をしている際に、分からないことが出てきた場合は、ChatGPTやGeminiやGrokやPerplexityなどのAIに質問して理解するようにします。
 AIの利用の仕方はそのつど先生がアドバイスします。

 ChatGPTやGeminiは、中学生以上は自分のメールアカウントでアカウントを取得して使うようにしますが、小学生の場合は、保護者がAIと相談して勉強を進めるようにしてください。

 AIの利用の仕方については、生徒・保護者の質問や相談に応じて先生がアドバイスをします。
 また、AIでカバーできないものについては、先生が対応します。

■全科学力クラスの学年と教科の表示

 全科学力クラスの学年や教科の範囲は、担当する講師によって異なります。
 オンラインクラス一覧表の全科学力クラスの説明に、
小学生のみの受付は「小」
中学生のみの受付は「中」
小学生中学生共に受け付ける場合は「小中」
高校生の国語を受け付ける場合は「高国」
という表示をします。

 教科に関しては、
国語を受け付ける場合は「国」
算数数学を受け付ける場合は「数」
英語を受け付ける場合は「英」
プログラミングを受け付ける場合は「プ」
暗唱と創造発表は全クラスで行うので特に表示はしません。

 休んだ場合の振替は、オンラインクラス一覧表を見て、自分の希望する学年と教科を担当しているクラスに振替をしてください。

■未来の学習と教育

 全科学力クラスの特徴は、自分のペースで能率よく学習を進めることです。
 また、人に教わる勉強ではなく、自分で計画的に勉強する習慣をつけることです。

 これまでの勉強は、国語、数学、英語などの教科ごとに塾に通い、その教科の先生に教えてもらう形でしたが、そういう勉強は過去のものになります。

 これからはAIを利用して家庭で自学自習で進める勉強になります。
 ただし、自分ひとりで家庭で勉強するのでは、張り合いがなかったり、チェックしてもらう人がいなかったりするために学習を進めにくい場合があります。
 全科学力クラスは、学習チェックと生徒どうしの知的な交流を確保する場所として運営していきます。

■受講料、体験学習、初参加説明会

 受講料は現在1ヶ月8,800円ですが、4月から11,000円になります。

 必要な教材は、教材一覧表をもとに注文してください。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php

 現在の、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングの各クラスは、しばらくはその名称のまま続けますが、将来的には全科学力クラスに統合する予定です。

 国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングの各クラスの受講料も、4月分から11,000円になります。

■各教科の教材について(2026年度より一部変更)

国語算数数学英語暗唱
小1小学ウィンパス小学ウィンパス言葉の森の暗唱文集
小2小学ウィンパス小学ウィンパス言葉の森の暗唱文集
小3小学ウィンパス小学ウィンパス小学ウィンパス言葉の森の暗唱文集
小4中学受験新演習上下標準新演習小学ウィンパス英会話ぜったい音読
小5中学受験新演習上下標準新演習標準新演習英会話ぜったい音読
小6中学受験新演習上下標準新演習標準新演習英会話ぜったい音読
中1発展新演習標準新演習標準新演習英会話ぜったい音読
中2発展新演習標準新演習標準新演習英会話ぜったい音読
中3発展新演習標準新演習標準新演習英会話ぜったい音読
高1プログレス現代文1
高2プログレス現代文2
高3スタンダード大学受験現代文


■教材の説明

・暗唱練習をすると知能指数が上がります。また、英語暗唱で英語が得意になります。したがって、暗唱の練習は毎日行うようにしていきます。

・小2小3のジュニア新演習はそれなりの難問があるのでよい面もありましたが、中に不必要に難しいと思われる問題もありました。

・小2小3のウィンパスは標準的な問題ですが、昔からある問題集のため内容が充実しているので、新しい教材として採用しました。

・小学生の英語暗唱で使っていた「英語好きな子に育つたのしいお話365」の中の英語童話はよい内容でしたが、本の全体のページ数が400ページ以上あるので今後は使用しません。

・小4-中3の英文暗唱は、「英会話ぜったい音読」の入門編、続入門編、標準編、続標準編、挑戦編、続挑戦編を順に進めていくようにします。この本は、「同時通訳の神様」とも呼ばれた故國弘正雄氏が中学で習う文法を盛り込んだ英文として編集したもので定評のある教材です。

・小456の算数は標準新演習で教科書レベルの問題です。例題をもとに1学年先取りの学習を目指します。

・中123の数学は標準新演習で教科書レベルの問題ですが、完成させれば公立トップ校の受験に十分対応できます。

・数学は得意教科にしておくと大学入試にも役立つので、中学生で数学の定期テスト90点以上、標準新演習の確認テスト毎月95点以上取れる人は発展新演習に切り替えるようにします。

・高3の国語の「プログレス大学受験現代文」は解答がウェブ表示になっていて利用しにくいので「スタンダード大学受験現代文」とします。

・高校生の数学・英語の指導は言葉の森では行いませんが、担当講師によっては指導する場合があります。

・プログラミングは、小学生の間はScratchを中心にします。中学生以降はコードプログラミングでHTML作成を中心に行いますが、担当する講師によってJavaScriptなどの指導も行います。



■AI時代になぜかけ算の九九をやるのか――それは教育の本質が身体化だから  5442



https://youtu.be/JOMnEI5vho8

●AI時代に九九を覚える意味

 かけ算の九九を小学2年生ごろにやるときに、「AIで聞けばすぐできるのに、覚える必要はないのではないか」という声が出ることがあります。

 かけ算の九九を覚えるのは、大きい数の掛け算をやるときに便利だからというようなことは大した理由ではありません。
 本当の理由は、数字の概念を身体化することにあるのです。

●小学生時代の教育の本質は身体化

 小学生時代の教育の本質は身体化で、最も重要なものは言葉の身体化です。
 次に、数字の身体化です。
 さらに物の身体化というものもあります。
 例えば、絵を描いたり、積み木を積んだりすることによって、形と物が自分の体の一部として取り込まれていくのです。

●身体化とは何か

 言葉の身体化とは、言葉が自分の手足のように自由に動かせるようになることです。
 数字の身体化も同じです。
 考えずにできるレベルになるのが身体化ということです。

 確かに身体化をしなくても、感想文をAIに書いてもらったり、複雑な計算をAIにしてもらったりすることができます。
 しかし、それは答えがあらかじめわかっている世界の範囲でAIに任せることができるということです。

●未知の問題に向き合う力

 人間が未知の新しい問題に遭遇したときに必要になるものは、その問題をどう処理するかという創造的な発想で、その創造的な発想はひらめきともいうものです。
 そのひらめきはどこから生まれるかというと、身体化された知識から生まれるのです。

●読み書きそろばんの現代的意味

 江戸時代の寺子屋教育の基本は、読み書きそろばんでした。
 これは現代でも通用します。
 読書と文章を書くことと計算をすることは、小学校時代の教育の基本で、この身体化の教育によって子供たちは創造性の土台を作っているのです。

●「書くこと」は作文に限らない

 読み書きそろばんの「書くこと」に関しては、作文ということに限りません。
 ちょっとしたメモでも詩でも俳句でもいいのです。

 書くことによる手と頭が連動していることが大事で、意識的に文字を書こうと思わなくても、考えたことに沿って手が自然に動いて書くというのが「書くこと」の身体化です。

 「書くこと」の身体化は、昔ながらの鉛筆やペンのような筆記用具でなければ身につきません。
 学年が上がれば、パソコンのキーボードで入力したり、スマホの入力で文章を書いたり、音声入力で文章を書いたりすることはできますが、それは子供時代に手書きで文を書いたという蓄積があるからこそできることなのです。

 大人はすでにパソコンで入力しながら考えることもできますが、それはその土台に小学生時代の手書きの蓄積があったからこそです。

●子供時代にこそ身体化を

 だから、子供時代にはまず手書きで書くことを身体化し、考えなくても書けるように、つまり、書くことが自分の手足のように動かせるようになることが大事なのです。



■全科学力クラス2.0という、AIを活用した新しい教育システムの提案  5446



https://youtu.be/m5pZ31cwbf0

●AIの登場による教育のパラダイムシフト

 子供たちに勉強を教えるためには、それぞれの教科を専門的に教える力を、講師が持っていることが必要でした。
 しかし、AI時代になってその前提が大きく変わりました。
 これまでの先生の役割は、自分の知っている知識や経験を右から左へ子供たちに伝えることでした。
 そのために生徒がどのようなことを質問しても、それに対応できるだけの指導力が必要だったのです。

●AIが知識を担い、人間が心を育む

 しかし現在、答えのある知識は、AIがほとんどカバーできるようになっています。
 教科によっては、その教科の専門の先生よりもAIの方が詳しく分かりやすく教えることができます。

 そこでいろいろな教科のクラスを統合して、「全科学力クラス」として編成することにしました。
 例えば、国語読解クラスであれば「全科学力クラス(国)」、国語・算数数学・英語を教える講師であれば「全科学力クラス(国数英)」などとなります。

 AIの時代には、先生の役割は、教えることよりも生徒を励ましたり、生徒どうしの交流を促したり、生徒に勉強以外の話を伝えたり、生徒や保護者と対話したりすることになるのです。
 先生に必要な資質は、教える教科の知識よりも、人生の経験、生きる姿勢、自身の体験などになっていきます。

●家庭学習と連動する「2.0」への進化

 これまでの全科学力クラスでは、授業のときだけ勉強するという子もいました。
 現代の子供たちは多忙で、ひっきりなしにいろいろなことをしています。
 そのために、全科学力クラスの勉強でも、自分が消耗しないような関わり方で、そのときだけ熱心にやるという子も比較的多かったのです。

 全科学力クラスは、家庭での日常的な学習とセットになっていなければ、大きな成果を上げることはできません。
 しかし、それは単なる声かけだけでは不十分です。
 もし、毎回の勉強の成果が目で見える形で分かり、それが保護者にも通知され、個々の生徒について今後何をすべきかをアドバイスできるようになれば、週1回の全科学力クラスと毎日の家庭学習が連動し、もっと大きな成果を上げられます。

●AIと人間の対話が支える次世代の学習

 個々の生徒の学習評価と個別のアドバイスはもちろん先生でもできますが、そこにAIが加われば、より詳細で具体的なアドバイスが可能になります。
 そこで、全科学力クラスでは、週1回の授業と毎日の家庭学習を連動させて、子供たちの勉強をさらに能率よく進めることにしました。

 これからの子供たちは、国語、算数・数学、英語のそれぞれの塾などに通う必要はなく、全科学力クラスだけでワンストップの勉強ができるようになります。
 人間の先生は、個々の生徒のアドバイスに関する相談や質問に対応することになります。
 AIのシステムを、講師と生徒と保護者の対話で補強するというのが、新しい全科学力クラスの展望です。
 だから、これまでの全科学力クラスとの違いを明確にするために「全科学力クラス2.0」としたのです。

●未来の教育プラットフォームを目指して

 全科学力クラス2.0が目指しているのは、新しい未来の教育スタイルです。
 オンライン少人数クラスは、4人から5人の少人数で、世界中どこからでも参加でき、欠席した場合も別の時間のオンラインクラスに振り替えることができます。
 全科学力クラスは、子供たちの自学自習と対話のある教育のための、新しいプラットフォームになるのです。



■リベラルアーツ力を育てるために――AIオリエンテッドの時代にこそ必要な教養  5448



https://www.youtube.com/watch?v=SKlcxDZQaWE

●AIと共に生きる時代の到来

 これからのAI時代には、生活や人生のあらゆる場面がAIと相談する形で進むようになります。

 年配の方にはまだそうした実感は薄いかもしれませんが、大学生のレベルではAIと一緒に生きることが日常化しています。
 それは、ちょうど現在、スマホと一緒に暮らすことが当たり前になっているのと同じです。

 その大学生がやがて就職し、結婚する年齢になると、その子供の教育や子育てもAIとともに行う形になっていきます。
 すると、勉強もAI勉強、受験もAI受験、大学の学部選びもAI選び、就職もAI就職になります。
 そして独立起業する場合もAI独立起業になるでしょう。

●AIに「聞く力」ではなく「問う力」

 そのときに最も必要になるのは、AIに聞く能力ではありません。
 それはただAIの言っていることを受け取るだけで、AI検索と大きな違いはないからです。

 大事なのは、AIに問いかける能力です。
 つまり、自分にしかない個性的な切り口でAIに問いかける力なのです。

●リベラルアーツ力とは何か

 その問いかける力こそがリベラルアーツ力です。
 日本語で言えば、教養です。

 教養には、人文科学、自然科学、社会科学の知識、そして主に古典の知識が必要です。
 それらの知識が身体化されていることが、リベラルアーツの力、つまり教養の力なのです。

●読書・作文・対話が教養を育てる

 では、その力を備えるために何が必要かというと、それは読書と作文と対話です。
 また、その対話を交わすことのできる友達の存在も重要です。

 読書が大事なことは直感的にわかります。
 では、作文が大事なのはなぜでしょうか。

 作文は情報を発信する力だからです。
 自分から情報を発信することによって、他の人と出会うことができます。

●発信の多様性と蓄積できる力

 発信は必ずしも言語による発信だけではありません。
 数学や音楽、芸術やプログラミングによる発信も、立派な発信です。
 顔やスタイルによる人気の発信もありますが、若さに依存した発信は蓄積できないという弱点があります。

 AIの時代には、AIがそうしたことも教えてくれるはずです。

●AIオリエンテッド時代の個性

 AIオリエンテッドの時代には、誰もがより自分らしい人生、より個性的な人生を選択できるようになります。
 そのときに必要なものが、リベラルアーツ力、教養なのです。








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