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中学受験作文の解説集(学校)




(1)(2)(3)(4)は略。

 記述問題は、例えば80字以内という指定であったら、80字ぴったりにすばやく書く練習をしておく。



課題2

 200字で書くには、第一第二段落だけで。設問のキーワードのとおりに書いていくとよい。



 第一段落は、説明。「よりよい学校や社会を作るために、私が大切にしたいと思うのは、思いやりだ。その理由は、社会は互いの思いやりによって住みよくなると思うからだ。」など。

 第二段落は、実例1。「先日、学校へ行く道の途中で、道路が凍っているところがあった。そこに立て看板で、『すべるから気をつけて』と書いてあるのを見て、私は気をつけてそこを歩いた。気をつけて歩いても滑りやすいぐらいだったから、もしその看板がなければ……」など。

 第三段落は、実例2。「私の家の近くの公園の空き地に、何かをまいているおじいさんがいた。私が不思議に思って聞いてみると、おじいさんは、『家で取れた花の種をまいているんだよ。花が咲いていた方がきれいだろ』と笑っていた。私はそれを聞いて……」など。

 第四段落は、反対理解と一般化の主題。「よりより学校や社会を作るためには、確かに施設や環境の整備も必要だ。しかし、私はそれ以上に、ひとりひとりの行動や気持ちが大切だと思う。私は、これから……」など。



 設問をよく読み、次の点に注意して書く。
・資料や会話を参考にする。
・理由を書く。
・体験を書く。
・未来の話は長くは書きにくいので、自分の過去の体験と結びつける。体験は、できるだけ積極性のある体験にする。

 第一段落は、説明。「私は、よい人間関係というものは、自然にできるものであると同時に、努力や心がけによってもできると思う。その理由は、例えば、アンケートの2位にある『きちんとあいさつができる』などというのは、自然にできるだけではなく、やはりそこにはみんなでそうしようという努力があったからできたのだと思う。また……」など。
 第二段落は、展開1。「私が、よい人間関係ということで思い出すのは、友達とのことだ。私たちのクラスは、一時、男子と女子があまり交流していなかった。私は、もっとクラスが仲よくなるように、みんなで遊びに行くことを提案した。……」など。
 第三段落は、展開2。「私は、これから中学生になったときにもよい人間関係を作るために次のようなことをしたいと思っている。それは、第一に、同級生とばかりでなく、上級生や下級生とも仲よくすることだ。……。また、第二に、自分のクラスだけでなく、ほかのクラスの友達とも……。」など。
 第四段落は、一般化の主題でまとめ。「よい人間関係というものは、人間がよりよく生きていく土台になるものだと思う。私はこれから……」など。



 設問をよく読み、次の点に注意して書く。
・会話を参考にする。
・理由を書く。
・体験を書く。
・未来の話は長くは書きにくいので、自分の過去の体験と結びつける。体験は、できるだけ積極性のある体験にする。

 第一段落は、説明。「全校レクリエーションの計画で大事なことは、1年生から6年生までが楽しめるということだ。そのためには、運動や知識の面で差があるようなことはあまりふさわしくない。『……』という会話にもあるように……。また、あまり長い準備期間を必要とするものも、やはり全校レクリエーションとしては行いにくい。……」など。
 第二段落は、展開1。「私は、考えた全校レクリエーションは、1年生から6年生までが組になり互いに助けあう形で行う俳句作りだ。それは、どのように行うかというと……」など。(自分の知っている例を挙げるとよい)
 第三段落は、展開2。「このレクリエーションがよいと思った理由は、道具をあまり必要とせず、みんなで協力して楽しめることだ。……。私は似たような経験を自分の家族の旅行でしたことがある。小さい弟と一緒に車で旅行するときは……」など。
 第四段落は、一般化の主題でまとめ。「全校レクリエーションというものの意義は、学年を超えて誰もが楽しめる点にある。これは、学校の中だけでなく、社会全体にもあてはまることだと思う。世の中には、強い人も弱い人もいる。それらの人々が誰もが楽しめるように……。私はこれから……」など。



 設問をよく読み、次の点に注意して書く。
・図の内容と会話を参考にする。
・誰に対してかという対象を書く。
・理由を書く。
・方法を書き、その方法を選んだ理由も書く。
・体験を書く。
・未来の話は長くは書きにくいので、自分の過去の体験と結びつける。体験は、できるだけ積極性のある体験にする。

 第一段落は、説明。「感謝の気持ちを表すために大事なことは、一つには、相手にその気持が確実に伝わるようにすることだ。もう一つには、自分たちみんなが協力してできるようにすることだ。……」など。
 第二段落は、展開1。「私は、この学校の下級生たちが、私たち6年生の言うことをよく聞いて協力してくれたことに感謝したいと思う。その理由は、私たちの学校は、これまで卒業してきた人たちも含めて、多くの人の歴史によって作られているからだ。だから、私たちはこれまでの人たちに感謝するとともに、これからこの学校の歴史を作っていく下級生たちに……。私が、下級生たちのことで最も印象に残っているのは、全校レクリエーションの企画をしたときのことだ。……」など。(意見や説明は、過去の実例と結びつけると長く書きやすい。)
 第三段落は、展開2。「感謝の気持ちを表す方法として、私は次のようなことを考えた。それは、私たちが1年生からだんだん成長して6年生になったときまでの歴史を絵巻物のようにして表すことだ。その理由は、私たちのいろいろな失敗や成功の経験が、これから下級生の人たちが同じようなことをする際に、参考になると思うからだ。例えば、……」など。
 第四段落は、一般化の主題でまとめ。「感謝の気持ちとは、人間の生活を豊かにするものだと思う。私たちの感謝の気持ちが、その人たちに伝わると、やがてその人たちが新しい感謝の気持ちを別の人たちに伝えていくだろう。私は、これから中学生になるが……」など。


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