創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。



中学受験作文の解説集(学問)




問題1 略。

問題2 略。

問題3 略。

問題4 略。

問題5



 第一段落は、説明(ウとエをもとに)「ウのグラフによると、平成12年から平成24年にかけて、小中学生の読書の冊数は増えている。しかし、高校生の場合は読書冊数があまり増えていないことがわかる。エのグラフによると、読書をしない主な理由は、『読まなくても不便はない』『読みたい本がわからない』『勉強や部活が忙しい』などだ。これは、勉強や部活で忙しいために本を読まなくなり、その結果、読みたい本がわからない、読まなくても不便はないという結果になっていると考えられる。」など。

 第二段落は、意見。「私は、読書は大切だと思う。」など。

 第三段落は、その方法1。「そのためには第一に、アの文章にもあるように、少し背伸びをして読むこと、食わず嫌いをしないことだ。例えば私も、昔は説明文の本をあまり読まなかった。しかし、……」など。

 第四段落は、方法2。「また、第二には、イの文章にあるように、自分の表現力を高める気持ちで読むことだ。私たちも、大人になれば文章を書いて人に説明する場面が出てくるかもしれない。そのために、今のうちからさまざまな表現力を身に付けておくと考えると、読書にももっと前向きになれる。例えば、私は将来SFを書いてみたいと思っている。そこで……」など。

 第五段落は、まとめ。「確かに、読書以外の生活にも大事なものはたくさんある。勉強も部活も人間の成長には欠かせない。しかし、人間にはその時期でなければ感動できない本との出合いがあると聞いたことがある。私はこれから……」など。



 複数の実例と一般化の主題で書くとよい。

 第一段落は、説明。「新しい何かを知るというのは、うれしいことだ。それは、人間に向上心があるからだと思う。」など。
 第二段落は、実例1。「私はスポーツがあまり得意でなく、クラスの友達から、休み時間などにドッジボールを誘われても断ることが多かった。しかし、ある日その一人の友だちが、私にボールのキャッチの仕方を教えてくれた。その方法でボールを取ると、取り損ねることが少ないのだ。私は、新しい知識を身につけたことによって、自分の世界が広くなったように感じた。……」など。
 第三段落は、実例2。「私の父は、昨年からプログラミング教室に通っている。これまで父は、パソコンなどにはそれほど詳しくなく、操作の仕方は私が教えることも多かった。しかし、ある日突然、これからはITの時代だと言い出し(ちょっと古いが)、プログラミングの勉強をすると言い出したのだ。日曜日などにそのことを話してくれる父はとても楽しそうだ。……」など。
 第四段落は、一般化でまとめ。「人間は、新しいことを知ることが好きな動物だ。たぶん、その性格は年をとっても続くのだろう。現代の社会は、覚えなければならない知識が多いが、大事なことは、自分から新しい知識を選んでいくことだ。私はこれから中学生になるが……」など。



課題一 略。
課題二 略。
課題三

 第一段落は、説明と意見。「人間には、抽象的に考える力がある。それは、表面上の具体的な違いを超えて、物事の本質をわかりやすくする力だ。私は、この抽象的な力をつけることが大切だと思う。」など。
 第二段落は、理由と実例。「その理由は、抽象度が増せば、表面上の違いの奥にある共通点を見つけることができるからだ。例えば、今世界では、宗教の違いや民族の違いによる争いがある。しかし、宗教はもともと人間が幸福に暮らすためにできたものだ。そう考えれば、抽象的に考えることによって……」など。
 第三段落は、理由2と実例(字数が短くてよい場合は省略)。「もう一つの理由は、抽象的に考えることによって、物事を能率よく進めることができるからだ。例えば、算数の例で言えば、掛け算という抽象的な計算方法を知らなければ、足し算を何回も繰り返すという操作をしなければならない。サッカーなどでも、下手なうちはすぐにボールという具体的なものに集まるが、上手になってくると、そのボールがどういう方向に行くべきかという抽象的な理解ができるようになる。……」など。
 第四段落は、まとめ。「確かに、具体的な物事をしっかり味わうことも大切だ。抽象的な情報だけを鵜呑み(うのみ)にするのではなく、自分で実際の経験をすることも人間には必要だ。しかし、……」など。



問一 後述。

問二 略。夢と探究心は自分に対するもので、そのほかに周囲の人々との協力などが必要になるからというようなことが書いてあればよい。



 第一段落は、説明。「私たちは、日々新しい疑問に出合う。その疑問をその場限りのものにせず、自分なりにひとつずつ解決しようとすることが大切だ。」など。(字数が短くてよいときは、直接実例から書いてもよい)

 第二段落は、実例1。「私は、小学3年生のとき、父におもちゃのロボットを買ってもらったことがある。そのとき、中の仕組みが知りたくて、ドライバでネジを全部はずして分解してみた。結局分解しただけで、元に戻すことができなくなってしまったが、その経験から……」など。

 第三段落は、実例2。(字数が短くてよいときは2は省略してよい)「また、あるとき、アリの巣がどのように作られているか知りたくて、図鑑を調べたことがある。図鑑の説明では実際のことがわからないので、羽アリの飛ぶ季節に、女王アリらしいものをつかまえて土を入れた水槽に飼ってみた。すると……」など。

 第四段落は、まとめ。「これらの経験から、私は、自分でやってみることよって、最初は予想しなかったことがわかることがあるということを学んだ。この経験を生かして、私は将来、自分の興味のあるものづくりの分野で、世の中をよくする発明をしたいと思っている。」など。


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