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高校受験作文の解説集(学問)




 第一段落は、状況実例と意見。「私たちは、ともすれば毎日決まりきった日常生活を過ごしているように思いがちだ。しかし、そう思うのは、新しいものを発見する自覚がないからだと思う。私がそれを実感したのは、旅行に行ったときだ。新しい街に着くと、いろいろなものが新鮮に見える。あるとき、赤い郵便ポストを見て、つくづくきれいだなあと思った。しかし、私の住んでいるところにも、そういう郵便ポストがあるのを思い出し(などと具体例)……。私は、常に何かを発見するような新鮮な気持ちで生きていきたい。」など。
 第二段落は、方法1。「そのためには、まず第一に、生活に余裕を持つことだ。時間に追われるような生活からは、新しい発見は生まれにくい。小さいころ、私は虫が好きで、よく近所の公園で、アリの動きなどをずっと見ていたことがある。そのときに気がついのは……。」など。
 第三段落は、方法2。「また、第二には、個々人の小さな発見を大事にするような社会を作ることだ。ダーウィンは、勉強の面では兄弟よりも出来が悪く、ある意味で落ちこぼれの子供だった。しかし、ビーグル号に乗って……。」など。
 第四段落は、反対理解と意見。「確かに、日々同じような生活をきちんと過ごすことも大切だ。電車やバスの運行も、そういうルールで動いているから、みんなが安心して利用できる。しかし、そのような生活の中でも、新しいものを発見しようとする気持ちを持ち続けることは大切だ。私は、これから……。」など。



 第一段落は、実例と意見。「学問には、分析と想像が必要だと言う。これは、私たちの身近な勉強や生活にも当てはまる。例えば、スポーツの世界でも、試合に勝つためにはまず相手を分析する必要がある。しかし、その分析から自然に答えが出てくるわけではない。当日、どういう作戦を立てて臨むかは、想像の力を借りる必要がある。そして、大事なのは、この想像力だ。」など。
 第二段落は、その理由。「なぜ、想像力が大事かというと、現実の世界は、知識と理屈による分析だけではカバーできない不確定な要素があるからだ。ニュートンは、自分の学問を、世界という広い海を前にして小さな砂浜で遊んでいることにたとえた。こういう謙虚さが、新しい学問を生み出す背景にあったのだ。……」など。
 第三段落は、その方法。「では、想像力を持つためには、どうしたらよいのだろうか。それは、幅広い教養を持つことだと思う。学問の世界の新しい発見は、往々にして予想外のミスのようなところから生まれている。その予想外の出来事を、意味あるものと考えるためには、専門の学問を超えた知識が役に立つことが多いはずだ。……」など。
 第四段落は、反対理解とまとめ。「確かに、正確な分析は、学問研究の基礎だ。しかし、分析だけで終わったのでは、学問に進歩はない。新しい発明や発見のためには、想像力が欠かせない。そして、その想像力は……」など。



 第一段落は、実例と意見。「読書は、人間の経験を広げる力を持っている。私は、子供のころ、『十五少年漂流記』を何度も読んだことがある。だから、実際に漂流したことはもちろんないが、そういう事態に陥ったときの人間のとるべき行動について多くのことを経験している気がする。このような経験は、一見飛躍があるように見えても、私のこれからの学問研究に役立つのだと思う。……」など。
 第二段落は、その理由。「その理由は、人間は自分の人生の経験だけでは、必要なこをと学びきれないからだ。杉田玄白は、西洋の医学書を苦労して翻訳した。その翻訳があったから、後世の医学に志す人は、もっと先に進むことができた。このように、先人たちの知恵が本に詰まっているとすれば、本を読むことは私たちの学問研究の出発点になると言ってもよい。……」など。
 第三段落は、その方法。「では、そのためにどうしたらよいかというと、読書を自分の人生に欠かせないものとして位置づけることだ。私たちはともすれば、日々の勉強や遊びや仕事に追われ、読書を後回しにしてしまいがちだ。私の父は、毎晩遅くまで仕事をしているが、休みの日などはよく本を読んでいる。私も、そのように、読書を自分の生活の中に組み込んでいきたいと思う。……」など。
 第四段落は、反対理解とまとめ。「確かに、学問の研究には、実験や調査やその結果に基づく思索など、読書以外の多くのものが必要だ。しかし、読書という幅広い知識の裏付けがなければ、自分の力だけの学問研究は浅いものになってしまうおそれがある。本を読むということは……」など。


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