KotobanomoriNo.744

言葉の森新聞

2002年1月3週号

文責 中根克明(森川林)

  昔の生徒からのメール

 10年以上も前の生徒から、1月のある日メールが届きました。

 そういえば、言葉の森はどうなっているかなあと思い、検索にかけたら、でてきました。なつかしいというより、かなり昔とちがい規模もでかくなり、内容も変わったなあという印象を受けました。

——中略——

 今度4月に就職の予定です。

 何しろ、僕も先生と同じで成績優秀のため、大学に残ってくれと言われそうな勢いです。教育実習にも行ったり、ある行事の実行委員長も務めたり、読書も昔に比べてするようになったし、自分なりに納得のいく就職活動もできたし、よい大学生活だったと自負しています。

 ご存知の通り、昔からお世辞は嫌いです。うそではなく、言葉の森は大学のレポートを書くことや入社試験のエントリーシート記入の際に役に立ったと思います。まあ当時はなんとなく文章を書くのがおもしろかったという気持ちだけで教室に通っていましたが。

——後略——

 インターネットによるメールのやりとりが可能になってから、こういう便りがときどき届きます。懐かしくうれしいものです。

 ここにも書いてあるように、決まった時間内に決まった字数で内容のある文章を書く力というのは、社会に出てから役立つと言う人は多いようです。

 もう一人、今年就職試験を受けた大学生の生徒も、会社訪問をしたところではどこでもレポートを書かされたと言っていました。

 文章力は、生涯ついてまわります。いま、中学生・高校生のみなさんは、受験で小論文を使う人も使わない人も、大きな展望を持って勉強していきましょう。

  「新絵の実」のページ

 成人式の連休に、「新絵の実」のページを作りました。

http://www.mori7.com/izumi/enomi/index.php

 言葉の森の表紙の「絵の実」のページの上の方にリンク先があります。

 この「新絵の実」のページは、作文に入れる絵を見つけられるだけでなく、自分で描いた絵をアップロードすることもできます。また、その絵に、検索用のキーワードをつけることもできるようになっています。

 今のところ、この「新絵の実」が使えるのは、オンライン作文を送信するページだけです。「新絵の実」で見つけた絵を、作文の中のその絵を表示させたい場所に、<<え123み>>のように入れてください。この文字列が絵に変換されます。

 ちょっと脱線して、この文字列を絵の表示に変換させる仕組みです。(簡単にするために、一部省略)

<?php

PHPの始まり

function tikann($moto) {

$motoに作文を入れる

$kaisuu = substr_count($moto,"<<え");

作文の中に<<えが現われる回数

$pics_path = "/home/mori7/public_html/izumi/enomi/pics/";

絵のパス

$pics_url = "http://www.mori7.com/izumi/enomi/pics/";

絵のURL

while($kaisuu) {

回数分だけ次の作業を繰り返す

$e = strpos($moto,"<<え")+6;

最初の<<えが現われる位置

$mi = strpos($moto,"み>>");

最初のみ>>が現われる位置

$nagasa = $mi - $e;

<<え、と、み>>の間の文字の数

$zenn = substr($moto, $e, $nagasa);

<<え、と、み>>の間の文字

$hann = mb_convert_kana($zenn, "n",Shift_JIS);

その文字の全角を半角に置換

$mae = "<<え".$zenn."み>>";

置換前の文字列=<<え…み>>

$ato = "<img src=\"".$pics_url.$hann.$ext."\">";

置換後の文字列=絵の表示

$moto = str_replace($mae,$ato,$moto);

作文の中の<<え…み>>を絵に置換

$kaisuu = $kaisuu - 1; }

回数から1を引いて作業を繰り返す

return $moto;

絵に置換した作文を返す

} ?>

PHPの終わり

 

 

 パズルを組み合わせるような感じでプログラムができています。

 このプログラムによって、生徒のみなさんが書いた作文の中にある<<え…み>>が絵に変わります。おもしろいでしょう。(でもないか)

 言葉の森では、今のmori7.comにあるプログラムをすべて作り直して、新しくmori7.comに移植しているところです。作文の評価なども、先生がデータを送るとすぐに成績がリアルタイムで表示されるようなものにしていきたいと思っています。

 現在、PHPというプログラム言語とMYSQLというデータベースを使ったホームページ作りの研究会を開いています。昨年の6月から生徒・OB・父母・講師などの希望者25名で始めましたが、テキストが分厚い英文だったので脱落者が続出しました(笑)。

 この春からは、日本語の易しいテキストにして、再スタートする予定です。参加を希望する方はご連絡ください。案内は下記のページにあります。

http://www.mori7.com/saa/pmpro.php

  「新絵の実」のページはこんなふうに

 自分の家のパソコンにある絵や写真も、この「新絵の実」に入れて作文の中に使うことができます。ぜひご利用ください。

新絵の実

 

  光る表現(小1−小3) 2002年1月3週号

●クリリンさん(いあし/小1)の作文より(けいこ先生/12.3週)

 サンタさんはね、12つきになると、かいぎをするんだよ。「きみは、カヌーにのって、生みをわたって、ハワイにいくんだよ。」「きみは、カンガルーとトコアラをひきつれて、オーストラリアにいくんだよ。」「日本は、えんとつが少ないんだよ。まどをあけといてくれるから、そこから入るんだよ。」 評:サンタクロースのものがたりを作ったのね。サンタさんのかいぎがおもしろいね。いろいろな国のせつめいも入れて、たのしいものがたりになった。

●なるなるさん(いとほ/小1)の作文より(みのり先生/12.4週)

 いとこのおかあさんが子どもようのおさけをよういしてくれました。それは、シュワシュワとしたぶどうジュースのようでした。ちょっぴり大人になったみたいでうれしかったです。(評)とってもすてきなパーティね。大人になったきぶんはどうですか?いつまでも起きていられそうだね。その日は何時にねたのかなぁ?サンタさんに会わなかった!?

●航さん(いかほ/小2)の作文より(ポプリ先生/1.1週)

 でも、ぼくは、一月生まれだから、寒さに離れてると思ったけど、やっぱり外はさむかったです。まわりには雪がたくさんつもっていました。風もビュービューふいてる音が耳もとで聞こえました。歩くと足のさきがつめたさでまるでゆびをペンチでつぶされたようにいたかったです。評:ほんとうにさむかったようすがよくわかります。がんばったね。

●充さん(いさせ/小2)の作文より(スズラン先生/1.1週)

 (冬休みにおばあちゃんの家で)一番たのしかったことは、いごをおしえてもらったことです。ルールとせんりゃくをおしえてもらいました。:評:楽しいことがたくさんあった中から、一番楽しかったのは、、、、、と決めてみたのはがいいですね。中心がはっきりした文になってきました。これからもいろいろ教えてもらえるといいですね。

●いちごさん(いすも/小2)の作文より(けいこ先生/1.1週)

 「10・9・8・7。」とみんなが言いました。「6・5・4・3・2・1、ゼロー!」花火が上がりました。2002年が始まりました。みんなは、いっせいに「おめでとう2002年!!」と大声で言いました。 評:年こしカウントダウンパーティーのクライマックスだね。10から始まったカウントダウンを、と中でくぎったことで、「ゼロ!」のしゅん間をまってワクワクしている気もちを楽しくひょうげんできたね。

●森のきのこさん(いたれ/小2)の作文より(ゆり先生/12.2週)

 (お手つだいで)いちばんすきなのは、ごはんや、おかずを、もることです。なぜかというと、もりかたを、かえたりするのがすきだからです。【評:お父さんは多く、弟は少なくとか、人によって量をかえたりするのかな。きれいに見えるもりつけをかんがえるのも楽しそうだよね。】

●すいみいさん(いつり/小2)の作文より(けいこ先生/1.1週)

 「はい、二重とび62回いじょうやってみて。」とお母さんがうれしそうなかおで言った。そのときわたしは、「どうしよう62回いじょうなんかできないよ。かみさま。きせきをおこしてください。」とかかみさまにおねがいしたけれど、おこらなかった。「あー、もうだめだ。」 評:うそをついていたことがばれるしゅん間。この後どうなるのかドキドキするなぁ。

●真章さん(ありる/小3)の作文より(スズラン先生/12.1週)

 (カブト虫を卵から)一週間ほどして、かっているはこの中を見てみると、小さい幼虫が出たり入ったりしていました。米つぶの二倍くらいありました。少し大きいかなと思いました。:評:卵がだんだん大きくなっているのを見たときのうれしさが分かりますね。

●真章さん(ありる/小3)の作文より(スズラン先生/12.3週)

 ぼくがこの長文を読んで、一番気にいったところは「世界から国境をなくし、国家どうしのあらそいを永久になくそうというのです」という文章です。なぜかというと、そうしたら、人が殺し合うことがなくなり、平和になるからです。どうしてもという事情があるのなら、話し合いで決めれば解決すると思います。:評:一番心に残った文のなかに、戦争がおこらないようにという気持ちが込められていますね。

●ナオさん(あわも/小3)の作文より(スズラン先生/1.1週)

 ぼくは、ボーリングをやるのがはじめてです。ぼくは、おもいきってころがして行きました。「オイッチニのサン!!」ゴロゴロゴロゴロ、ポココン、ピンが四本たおれました。:評:気合が入っていましたね。ボーリングの重いボールが、ピンに向かって転がっていくようすがわかります。

●瑞幾さん(いおね/小3)の作文より(ドラえもん先生/12.3週)

 ぼくはげんばくはじんるいにいらないものだと思っています。なぜかというと、電気を発電してもあまりたくさんつくれないし、せんそうにつかっても人の命をむだにするだけだからです。【評】なぜ、げんばくはじんるいにいらないものだと思ったのかをとてもりっぱに説明することができました。(^o^)

 

●ユータンさん(いくい/小3)の作文より(ポプリ先生/1.1週)

 じょ夜のかねは、十一時五十分ごろから、百八回なりました。なり方は、とてもゆっくりで、とてもよくひびきました。私は、じょ夜のかねとは、とてもはやくなるもので、「ゴーン、ゴーン」という音ではなく、「カン、カン。」という音だと思っていました。かねがなる回数は、十二回なると思っていました。けれども百八回もなったので、びっくりしました。評:はじめてのじょ夜のかね、思っていたのとちがって、びっくりしましたね。

●りんちょさん(いしろ/小3)の作文より(スズラン先生/12.3週)

 ぼくは、アインシュタイン博士みたいに、「世界を破滅させるようなばくだんを作ったらいけないんだよ」と、言える人になりたいと思っています。:評:こういう気持ちを世界中の人が持っているといいですね。

●スマイルさん(いにわ/小3)の作文より(さかな先生/1.1週)

 (はつもうでに行って)かねもついてみたけど、耳がやぶけそうでした。★評:遠くでは静かに聞こえるかねの音も、近くで聞くとあまりに大きくてびっくりするよね。たとえもグーでした。

●ポッターさん(いねり/小3)の作文より(はるな先生/1.1週)

 「ハリーポッター」の映画を見に行くために5時半に起きて、着替えるなり、すぐに、家から、出ました。朝、いちばんの映画に間に合うように行くためです。(中略)・・・・だから、わたしたちは、車道をビュンビュンと、風のように走っているタクシーに乗っていくことにしました。(講評);今、話題の映画を朝早く起きて、急いで見るに行ったときのようすが、いきいきとかきあらわせました。早朝バスが動いていないので、タクシーで映画館へかけつけた光景が、たとえをつかって、非常によくあらわせています。無事、間に合って、実によかったですね!

  光る表現(小4−小5) 2002年1月3週号

●浦島太郎さん(あもほ/小4)の作文より(けいこ先生/12.3週)

 今の農民は化学肥料を使っているところのほうが多いです。これは日本だけの問題ではありません。アメリカもカナダも、ドイツもそうです。 評:日本は、多くの食べ物を輸入(ゆにゅう)しているからね。どうして、化学肥料や農薬を止めることができないのか、そこを考えていけるといいね。

●諒さん(あろつ/小4)の作文より(森川林先生/12.3週)

 ぼくが一番びっくりしたのは、昔は水あらそいがあったことです。今みたいに川がいっぱいなかったのかなと最初は思いました。でも本文を読んでいると川から水をひくから、川の近くでしかお米ができないから水あらそいがあったということがわかりました。 もう一つびっくりしたことがあります。それは昔はお米がお金の代わりにもなったことです。◆評:長文の内容をよく読みとって、自分らしい問題を考えたところがいいね。

●かずさん(いしす/小4)の作文より(けいこ先生/12.3週)

 クリスマスとは本当はイエス様のたんじょうびです。イエス様のたんじょうびプレゼントをささげる意味から、カンボジアの人たちの困っている人を助けたり、誰かにやさしくすることをすることが始まりだったのに、今はプレゼントをもらったり、ケーキを食べたりすることが当たり前になっています。私は今戦争などで困っている人たちのことも考えた方がいいと思います。 評:自分たちだけでなく、世界中の人が幸せになれますように……そんな気持ちこそが、イエス様が大切だと教えてくれたことなのかもね。心があたたまるまとめになった。

●きのこさん(いすこ/小4)の作文より(ゆうこ先生/1.1週)

 車は道が分からなくなったので、直接、大山の駐車場へ走らせました。あとでわかったのですが、右に曲がる場所は、森の里入口が正しかったのです。「あ、あそこにシカがいる。」という、お母さんの声で目覚めました。見ると道路にシカが三頭いました。すごいなぁと思いました。【講評】「車は」、「見ると」という二つの文は、主語の使い方にアクセントをおいて印象的に仕上げてくれました!!

●ノンキィさん(いちえ/小4)の作文より(ポプリ先生/1.1週)

 「人知れずこそ思ひそめしか」というところなどはすごくむずかしくて、何べんやってもつっかえてしまって覚えられない。まるで、箱に入れようとしているボールを何回落としてもはねかえって、箱に入らない、という感じだ。評:なるほど、なるほど。うまく読めないで苦労したのね。

●まりさん(いにほ/小4)の作文より(こあら先生/12.3週)

 わたしは、アガサクリスティの事をまんがの伝記で読みました。わたしは読み終わってからアガサクリスティのストーリーを見てみたいな、と思いました。よく読む名たんていコナンにもにていそうだからです。でも本を読むのは少し難しそうなのでビデオであるといいなと思っていました。【評】まんがの伝記がきっかけで、少しづつ自分の世界が広がっていくかんじだね。翻訳された本だけじゃなく、原書だっていつか読めるかもしれないよ!

●キティさん(いぬこ/小4)の作文より(ゆうこ先生/1.1週)

 私は今度の夏休み、ママといっしょに鹿児島に行きます。実はこの旅行はずっと前から計画していて、ひいおばあちゃんに会えるのを楽しみにしていたのです。私はひいおばあちゃんの大好物のつくだにを、横浜のデパートで買ってこようと思っています。そしてお墓まいりをして、墓石をきれいにしながら、ひいおばあちゃんに息子に会えたかどうかを聞こうと思います。夏休みがとっても楽しみです。

●れもんさん(ふれ/小4)の作文より(さかな先生/1.1週)

 私にとって「とろろ」というものは、まさに最高の助っ人です。★評:おそばがきらいなれもんさん。好物のとろろの力を借りて、苦手なものを乗り越えることができたね。

●れもんさん(ふれ/小4)の作文より(さかな先生/12.3週)

 いねというものは、お金の役割だけではなく、たくさんの人をまとめることもした、日本にとっての宝なのではないのでしょうか。★評:そうか。お米は日本にとって、財産(ざいさん)としての宝であっただけでなく、心の宝でもあったわけだね。れもんさんの言葉に、お米のありがたさをあらためて感じましたよ。

●友葵さん(あしも/小5)の作文より(ゆり先生/1.1週)

 そこで、雪の線路に、コブを作ることにした。初めは、十五センチメートルぐらいのコブだった。しかし、もっとスリル満点にするために、もっと大きいコブを作ることにした。まるで、大工さんになったようだった。四十五センチメートルの段差を作って、滑ってみた。五秒ぐらい浮くのだ。すごく迫力満点で、たのしかった。寒いはずなのに、暑かった。【評:楽しい体験ができたね。五秒も浮いたらハラハラドキドキしそう!】

●すみすみさん(あない/小5)の作文より(スピカ先生/1.1週)

 「うわっ、すごいねー。本物の温泉って感じだよ。」 評:温泉旅館に行ったことを書いた作文の書き出し。会話の書き出しで、「山奥の温泉」に来た感じをうまく表すことができたね。読み手はいきなりその世界に引き込まれそうだよ。"☆"

 

●あずささん(ありな/小5)の作文より(スズラン先生/12.2週)

 「人の振り見てわが振りなおせ」ということわざがあるように、宛名のない手紙を受け取ったときの気持ちを考えると、自分が出す手紙は心のこもった一行をそえたいものである。:評:ことわざを上手に使っていましたね。手紙を受け取ったときの気持ちに置き換えて、心が通じ合う手紙にしたいものです。

●キキさん(あろの/小5)の作文より(みち先生/1.1週)

 その中でも一番好きなのは、ハリネズミです。どうしてすきかというとハリネズミは、ガラスとは思えないはどきれいです。まるでダイヤモンドみたいです。あとすごくハリネズミはかわいいからです。≪評≫読む人をひきつける表現が上手です。翠ちゃんらしさがにじみ出ています。

●しのぴーさん(いきつ/小5)の作文より(スピカ先生/1.1週)

 (『楽しかった冬休み』の書き出しで)わたしは、今ちょっと、さみしい気分です。それは、冬休みに銚子のおばあちゃんの家にいすぎたせいなのです。おばあちゃん家にいたときのおばあちゃんのことを見ているとなんだかうれしくなるのですが、家に帰るといままでいっしょにいてくれたおばあちゃんがいなくなっているので少し不安な気分になります。 評:おばあちゃんが大好きで、おばあちゃんが恋しい気持ちがとてもよく伝わってきます。作文の書き出しとして、読み手を引きつける力があるね。

●たこ焼きさん(いとつ/小5)の作文より(ぴのこ先生/1.1週)

 つらいこと、うれしいこと、楽しいこと、いろんなことが人生あったと思う。でも、やっぱり笑顔は忘れてほしくない。地球という星から「笑顔」は消し去って欲しくない。【評】本当だね。ちょっとした時でも、笑顔があるのとないのでは違う気がしますね。

●たこ焼きさん(いとつ/小5)の作文より(ぴのこ先生/12.4週)

 そんなある日、ものすごーく強い台風がやってきてオクラがほんとうに電話ぐらいのはばだったが少し横に倒れていた。ほとんどのトウモロコシやきゅうりの人、(背が高いもの。)がなかったせいもあるだろう。5日後にオクラをぬいた。だれかが引っ越した時ぐらい悲しかった。すでにオクラの花の所はありだらけで、花が見えないぐらいになっていた。【評】2mにも成長したオクラ、倒れてしまって残念です。

  光る表現(小6−社) 2002年1月3週号

●泰佑さん(あるい/小6)の作文より(ポプリ先生/12.3週)

 ぼくは、勉強が好きではありません。しかし、自分の勉強する目的をはっきりさせ、勉強する中で自分の生きがいを見出すことができたら勉強もいやいややるのではなく、充実したものになるのではないかと考えました。ということは、勉強で自分を見つけることができるのではないのでしょうか?評;そのとおりだと思いますよ。もっともっと勉強がたいへんになったときにそんなふうに思えるといいですね。

●SMILEY(^o^)さん(あるわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/12.3週)

 でも、「この科目は嫌いだから、やらない」じゃなくて、「この科目は嫌いだけど、好きになるように頑張ってみる」っていうの一番大事だと思う。【評】その通りだね。立派な意見を述べることができました。(^o^)

●バンビさん(いそせ/小6)の作文より(さかな先生/1.1週)

 ぶおんぶおんバイクを鳴らし、どうみても普通とはいえないにいちゃんたちがでっかい日の丸の旗をふりふりしながらすっごく楽しそうに赤信号、無視してるじゃないか!あっけにとられていると、その後ろから何台ものライトをチカチカさせたかっちょいい車たちがぞろぞろついていく・・・。その大行列にまわりにいた普通の車たちはかちかちにこおっていた。★評:新年初の暴走族。呆気にとられながらも、状況を冷静に的確に見つめていたんだね。映像が目に浮かびます。

●黎さん(いてし/小6)の作文より(ポプリ先生/1.1週)

 そして、やっと神社に入れることになったので、階段からさっきまで並んでいた行列を見たら、アリの大軍のように見えた。お参りするのは、並んでいる時の時間の「六分の一」ですんでしまった。とても、むなしかった。評:さっきまでアリのひとりだったのね。初詣ごくろうさま。

●正人さん(いなり/小6)の作文より(森川林先生/12.4週)

 お父さんとお母さんに勉強についてインタビューしたところおかあさんは、勉強とは自分に自信をあたえてくれるものと言いお父さんは、勉強というのは自分の知らなかった世界が広がっていく、一言で言うと勉強は、人のためにやるのではなく自分のためにやるということこと話した。 人間にとって勉強というのはなぜ必要なのかはっきりとした答えはまだ出せない。だが私にとって勉強は楽しいものだ。苦は楽の種ということわざを信じ私は勉強している。◆評:勉強とは何かということを、身近な人にインタビューしながら、自分でしっかり考えたところがえらい。自分が成長していくって楽しいことだものね。

●ピカチュさん(とや/小6)の作文より(ふじのみや先生/1.1週)

 そろそろ帰ろうかと言うことで帰ったが荷物がふえている…めっちゃ重たかった。 電車の中でせんべいの気持ちがわかるような気がした。 【評】つかれてぺちゃんこになったときは、「せんべいの気持ちだわ」と、唱えてみよう。 パリッと、元気が出てきそう!

●SIGNALさん(あつえ/中1)の作文より(ゆうこ先生/12.2週)

 では、今度はもし、行列(並ぶ)というものがなかったら……。限定のパンを買うと仮定してみよう。誰が取るのかの争奪戦!そこはまさに戦場(バーゲン?)だ!!と、いったような弱肉強食の世界になってしまうことだろう。【講評】「弱肉強食」のたとえにはぴったりでしたね♪

●晃章さん(あらか/中1)の作文より(ゆうこ先生/12.3週)

 このように、昔の言葉を今でも使っているのは、その言葉が人々の生活に定着しているのをあらわしている。このような言葉は探せばまだたくさんある。【講評】言葉と人間の関係は密接ですね。

●ルフィさん(あわせ/中1)の作文より(さかな先生/1.1週)

 自分が出したゴミは自分の家のゴミ箱へ、と言っているのだ。「自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない」ように自分の家のきれいさが環境を破壊することによってたもたれているのではならない。★評:ポイ捨て行動の身勝手さをうまくとらえたね。

●奈央さん(いしえ/中1)の作文より(メグ先生/1.1週)

 第二の理由は、ポイ捨てをするとなんだか嫌な罪悪感が残るからだ。誰でも悪いことをして良い気持ちになる人はいないだろう。【評】環境を汚すことは、心まで汚すことになるかもしれないね。

●ホームズさん(なか/中1)の作文より(メグ先生/1.1週)

 第一の理由は,ポイ捨ては町を汚すだけではなく,時として人の心までも汚してしまうからだ。僕は、小学校5・6年の頃,近くの公園でよく野球をしていた。その公園はそこそこ広く,野球をするにはうってつけの場所であった。そこで野球をするときは、気分はうきうきであった。ところが,草むらへボールを取りに行くと,そこには大量のお菓子の袋や空き缶が。せっかくうきうき気分で野球をしていたというのに,テンションは一気に下がってしまった。僕はゴミに心を汚されたのだ。【評】ゴミは人の心までも汚してしまうという体験実例に説得力があるね。

 

●祐司さん(には/中1)の作文より(さかな先生/12.2週)

 なぜかというと第一に、行列をつくることにより、秩序を守ることができるからだ。・・・中略・・・。ディズニーランドは行列があるから楽しく遊ぶことができるのだ。 第二に、行列などをつくることにより、物事が平等になるからだ。・・・中略・・・。行列というものは後から来た人が後ろに並んでいくというルールがあるので全ての人が平等になる。★評:説得力のある意見。行列にウンザリすることもあるけれど、そういう時にこそ思い出したい言葉だね。

●しっぽさん(ほし/中1)の作文より(メグ先生/12.3週)

 つり皮はいつの時代もつり皮だ。語源と材料、形が一致しなくても、つり皮はつり皮なのだ。確かに、ビニールでつくられているつり皮をつりビニールと言えば、わかりやすいし、だれにでも分かる。「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」というが、それでは、新しい言葉は得られるけれど、失うものもある。どんどん言葉を失っていったら、今まで私たちの先祖が築いてきた昔ながらの文化などが何年もたつと忘れ去られてしまいそうな気がする。私は新しい言葉を生み出すことも大切だと思うが、今までのものともうまくバランスを保つことも大切だと思う。【評】新しいものが得られても、失うものもあるという指摘は、現代に生きる私たちが抱えている問題点のような気がします。

●由希子さん(あとえ/中2)の作文より(きりこ先生/1.1週)

 人は、日々成長していくものであり、成長していかなければいけないと思う。だから、強い心を持つことが大切だと思うのである。<最後のまとめがしっかりできましたね。>

●友里さん(あむろ/中2)の作文より(メグ先生/1.1週)

 私は、裕福な家庭、貧しい家庭、どちらでもよいと思う。大切な事はその人がその家庭の中で暮らしていて楽しいかどうかだ。【評】その通り。大切なのは、自分がどれだけ満足した生活を送っているかということですね。

●眠雨さん(うき/高2)の作文より(森川林先生/1.1週)

 小学校の時に友人と喧嘩をしたことがあったが、翌日か翌々日にはどちらからともなく謝って仲直りをした。自分にも間違いがあったことを認めたからである。宗教の闘争にはそれができない。自分に間違いがあったことを認めては、絶対性の否認になるからである。絶対性は排他性ということもできる。宗教はその性質ゆえに、異なる思想と共存する手段をもたないのだ。◆評:社会的な問題で体験実例を入れていくのは冒険だけど、うまく入ると効果的。

●太公望さん(うの/高2)の作文より(メグ先生/1.1週)

 今地球に住む人間の課題は、自分とは異なることをいかに理解していくかである。【評】自分とは異なる考え方を排除するのではなく、理解しようと努めることが大切だね。異なる者同士の歩み寄りがなければ世界に平和は訪れないね。

●太公望さん(うの/高2)の作文より(けいこ先生/12.2週)

 規制は、自らの行動を抑制することによってみんなが平等に権利を行使し一人一人の道を広げていくものでもある。しかし、一部の下劣な人間によって規制が金もうけの道具にされるのは不条理で許されるものではない。 評:まさに現代の問題点を取り上げた主張。規制の裏側にある「金もうけのシステム」これが規制撤廃を遅らせているのだね。それが一部の人間によってなされていることが大きな問題だ。

 

 

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