KotobanomoriNo.746

言葉の森新聞

2002年2月1週号

文責 中根克明(森川林)

  時事問題をテーマとした作文の書き方

 入試などで、時事問題をテーマとした作文の課題が出されることがあります。

 しかし、時事問題と言ってもニュースのような問題ではなく、その問題の背後に現代社会の特徴がうかがわれるような時代的背景のある問題が選ばれます。

 今回は、その中でよく出されるテーマと、その書き方の例を紹介します。

「環境問題と自然」

(1)状況説明(公害とは違った地球規模の問題である。また、私たち自身が被害者であるとともに加害者となっている問題である)というようなことを書いて、大きな問題は、三つある。

(2)第一は地球の温暖化である。その説明。

(3)第二はオゾン層の破壊である。その説明。

(4)第三は生態系の単純化である。その説明。

(5)確かに(途上国の開発は大事、人間の文化は自然の変革して発展してきた)などということもわかるが、環境問題は、人類が直面している最も大きな問題である。

「国際社会と日本」

(1)状況説明(戦後アメリカの傘の下で経済的に成長した。国際社会に果たす日本の役割が期待されているが、日本自身の自覚がまだ少ない)などと書いて、日本社会はもっと国際的に開かれたものになる必要がある。

(2)方法1、まず日本が外国を理解することである。その説明(イチロー選手の例など)

(3)方法2、次に日本が自国の文化をよく知ることである。(体験実例でお正月の話など)

(4)鎖国的な日本文化ではなくグローバルな国際社会に対応できる新しい日本文化を作る必要がある。

「学技術と人間」

(1)状況説明(バイオテクノロジーの発達で遺伝子操作が可能になるなど、科学が人間の生き方に関わる時代になった。また「核」など巨大化した科学の問題など)

(2)対策1、私たち自身が科学的な知識を深めること(実験やものづくりの大切さ、理科離れの問題。ノーベル賞野依氏の例など)

(3)対策2、便利さに頼らない人間的な生活。(バーチャルな世界だけではなく実際の体験の世界を)

(4)確かに科学の便利さの活用は大事(高齢化社会などでは特に)。しかし、人間の幸福はまた別の問題である。

  辞書の選び方

 子供にどのような辞書を持たせたらよいかという質問がありました。

 まず内容の面ですが、国語辞典の場合は同音異義語の区別がくわしく書かれているものが役に立ちます。例えば、「あたたかい」などを調べて「暖かい」「温かい」の区別がくわしく書かれていると便利です。また、最新の国語審議会の答申が反映されていることが必要ですから、できるだけ新しいものを用意してください。

 次に外見ですが、辞書や参考書のように頻繁に使うものは、自分の好みにあったものということが意外と大きな要素になります。そのためには、実際に書店に行って、使う人本人が手にとってみることが大事です。

 辞書以外の本の選び方では、http://www.amazon.co.jp/を利用すると、同種類の本が売れ行きのよい順に並んでいるので、選ぶ際の参考になります。

  苦手な科目

 だれにでも得意な科目と苦手な科目がありますが、その発端は実は些細なものです。

 ある事柄をたまたまほかの人よりもくわしく知っていて褒められる機会などがあると、それが得意分野になります。逆に、ある事柄をたまたまあまり知らなくて、ほかの人の方がくわしく知っている場合などには、それが苦手分野になります。

 高校までの勉強は、得意や苦手と言っても、その差はそれほど大きいものではありません。だれでも、勉強すれば同じようにできていくものですが、人によっては、苦手分野がなかなか克服できないと悩む人もいます。

 苦手分野の苦手がなかなか直らない原因の最大の理由は、その苦手分野に取り組む時間が少ないという単純なものです。

 以前、「漢字の書き取りが苦手で、なかなか覚えられないのですが」という高校生の生徒がいました(数学など理系の科目は得意だったので、今は無事に大学生になっています)。

 漢字の書き取りは、頭の良し悪しや性格の向き不向きとの関連はありません。確かに、偏(へん)や旁(つくり)の部首の意味を理解すると記憶の定着率は高くなりますが、そういうコツ以上にはるかに大きな影響を持つのが勉強時間です。

 漢字の書き取りの場合は、「頭や性格やコツよりも時間」ということがわかりやすいのですが、これが数学や英語や国語などの科目になると、本人が「もともと自分には向いていないのだ」と思ってしまうことがあります。これを理屈で説明して勉強に向かわせることはなかなかできません。まず何しろ勉強時間を決めて、それに取り組ませて、実際に成績をが上がるまでやり続けることによって、本人自身に「苦手というのは、ただ単にやっていなかったからだ」と実感させることが必要です。

  低中学年のころは勉強よりも読書

 小学1〜4年生の生徒で、漢字の書き取りなどの勉強はよくできるのに、本をあまり読んでいないという子がときどきいます。それと逆に、漢字の書き取りなどは間違いだらけだが、本が好きでよく読んでいるという子がいます。

 結論を言うと、どちらもできるのがいちばんです(笑)。しかし、どちらか一方だけという子も多いので、その対策を。

 本を読んでいない子は、学年が上がるにつれて国語の成績が伸び悩んできます。子供が小学校低学年のときに、親は成果がすぐ目に見える勉強を優先したくなるものですが、大事なことほどなかなか目につきにくいものです。小学校低中学年のころは、勉強よりも読書を優先するぐらいの方が中学生や高校生になったときに力がついてきます。

 一方、本をよく読んでいるが漢字などは苦手という子は、生活の中で勉強時間が確保されていない場合があります。勉強の習慣が身についていない子は、そのままずるずると勉強そのものが苦手になることがあります。

 読書を優先させながら、短時間でも毎日勉強する習慣をつけておくというのが、小学校低中学年の勉強の仕方になります。

  要約の仕方

 小学5年生の課題から、感想文を書く前に長文を要約するという練習が出てきます。

 文章を要約するという作業は、小学生にとってはかなり難しいものです。

 読む力のある子は、自分で理解したことを全部書いて要約しようとするので、要約の文章が長くなる傾向があります。要約だけで400字以上書いてしまう子もときどきいます。しかし、このように長い要約をするのは、長文をよく読んでいる証拠ですから、そういう生徒は力がついてきます。

 要約のコツがよくわからないという人は、三文抜き書きの要領で要約していくとわかりやすいと思います。これは、小学生だけでなく、高校生以上の生徒が長文を要約するときにも役立ちます。

 まず、長文を読んで、自分なりに理解できたところや印象に残ったところに線を引きます。よく「大事なところに線を引きなさい」と教える人もいますが、文章全体を読んでいないうちは何が大事なところかわからないので、かえって読めなくなってしまうことがあります。

 線を引き終えたら、その線を引いた部分だけを繰り返し4〜5回読みます。そうすると、人間の頭は不思議なもので、部分的にわかったところだけを飛ばし読みをしているのに、その長文全体が把握できるようになります。

 そうすると、どこが大事かということがわかってくるので、線を引いた中から特に必要だと思うところを三ヶ所選びます。

 その三ヶ所をつなげると、150字〜200字の要約になります。

 要約は、慣れてくると簡単にできるようになります。

 高校生で、要約を負担に感じる人は、文章を読む練習がまだ十分にできていない人です。線を引いて大事なところを選ぶという簡単なやり方で、要約のコツをつかんでいきましょう。

  絵の実がシールに

 ホームページに載せている絵の実からシールが作れるようにしました。

 シールの台紙は、コクヨのインクジェットラベル(65面カット・品番KJ-8651)です。

 下記のページに行き、「絵の実」のページからシールにしたい絵の番号を選び、その絵につけるセリフを書き込んでボタンを押すと、シールのページができます。これをプリンタで印刷するとシールができあがります。

http://www.mori7.com/izumi/enomi/seal.php

 

  光る表現(小1−小3) 2002年2月1週号

●ルギアさん(いそは/小1)の作文より(メグ先生/1.1週)

 一じかんめ、二じかんめとおわって、ゆきまどを見ると、「ザザザ。」と大雨です。クラスのみんなは目をまるくして「わあ。」といってさけびました。【評】大雨におどろくみんなのようすがよくわかります。

●ルギアさん(いそは/小1)の作文より(メグ先生/1.3週)

 (ころんで)いたさなんかわかりませんでした。ばくは、あたまの中で(きょうは、凶だったのかなあ。)とおもいながらかえりました。【評】思ったことを自分らしいことばでくわしく書くことができました。

●真季さん(いなく/小1)の作文より(メグ先生/1.3週)

 わたしは、すこしきんちょうがたかまってきて、からだがジーンとおもたくなってきました。でも、わたしは、がんばろうとけっしんしました。【評】真季ちゃんの気もちが読む人にひしひしとつたわってくるよ。

●みのちゃんさん(いぬほ/小1)の作文より(森川林先生/1.2週)

 (スケートで)ほかの人は、さきにいってしまったけど、わたしは、いそいでついていったよ。まるで早おくりのようで、たいへんだったよ。◆評:「早おくりのよう」に、いそいでついていこうとしているようすがよくつたわってくるね。

●真水さん(いすく/小2)の作文より(きりこ先生/1.3週)

 じゅんび体そうの時、わたしは、一位になりたいなと思いましたが、一位になるのはむりかな?とも思いました。<マラソンの出発前のまみずちゃんの気持ちが上手に書けましたね。>

●裕子さん(いせて/小2)の作文より(メグ先生/1.2週)

 リフトをおりたら、きゅうなしゃめんがあります。もし、お母さんだったらこわいと言っておりられないと思います。お母さんは高いところがきらいだからです。でも、そこはずいぶん高いので、まわりの山がまるで絵のようで、とてもきれいでした。お母さんにも見せてあげたかったです。【評】裕子ちゃんはお母さん思いですね。

●昂生さん(いせぬ/小2)の作文より(メグ先生/1.3週)

 (「電車でGO」の)関西本線の新かいそくの上きゅうをしました。まるで電車のうんてん手のようでした。【評】「電車でGO」をやっていると、本当に電車のうんてん手さんになった気分になれるよね。たとえが上手につかえたね。

●さくらんぼさん(いそら/小2)の作文より(スズラン先生/1.3週)

 この間、給食当番の人は、白衣を持ってかえるのに、わたしは、わすれてしまいました。それで、せんたくができませんでした。月よう日の朝、それに気がついて、「どうしよう。」と思ったけど、学校に行って、先生にしょうじきにあやまりました。・・略・・先生にしょうじきに言えて、スッキリしました。:評:正直に言ってあやまったあとの気持ちがでていますね。あやまるときは勇気がいるかもしれませんね。

●森のきのこさん(いたれ/小2)の作文より(ゆり先生/1.3週)

 一番楽しかったことは、まるでトンデ(ネ?)ルみたいな長いすべりだいをすべったことです。とっても、早いのでちゃくちしたときしりもちしそうでした。「キャー」とわたしがいうと、ひびいてうるさかったです。【長いすべりだいでいきおいがつくと、ちょっとこわかったんだね。楽しそうにすべっている様子が伝わってきますよ。】

●ゆきんこさん(いとせ/小2)の作文より(きりこ先生/1.3週)

 もしわたしがその子の立場だったら、いいようがなくなってお母さんをよびたい気もちになると思いました。<想像したお話を上手に書けましたね。ゆきちゃんの気持ちがよく伝わってきますよ。>

●ミニリュウさん(いにと/小2)の作文より(ぴのこ先生/1.2週)

 北風くんがぼくのかみの毛すっとばす。シュルルンシュルルン走れ走れ。友達の家へいそげいそげ。風と友だちになれそう。

●ウサリンさん(いねめ/小2)の作文より(ゆうこ先生/1.3週)

 けれども、三人組の中で高いところが好きな子にこうたのみました。「もしとんでいったらよろしく。」と、いいながら、ハリーポッターのはなしをしているうちに、帰るのが一番になりました。帰ったときには、頭から足の先までびしょぬれになりました。明日の天気は、晴れであたたかいそうなので楽しみです。【講評】すごい嵐でしたよね!ウサリンさんが空までとばされなくて、ほんとうによかったです(^_^)「頭から足の先まで」。じょうずな表現だね!!雨のすごさがつたわってきました!!

●里沙さん(いはき/小2)の作文より(けいこ先生/1.3週)

 わたしがかえろうとすると、(ペットのジュンは)「お手」とも言っていないのに自分からお手をします。なぜかというと、わたしがいなくなるとひとりぼっちでさみしいからです。 評:犬のジュンはあやかちゃんのことが大すきで、さびしがりやなのだね。

 

●カヤさん(ありそ/小3)の作文より(ゆうこ先生/1.2週)

 学校は、ちょっと上なので遠いと思うのでしたが、ほんとうはぜんぜん遠く思えないのです。だって、すぐついてしまうからです。【講評】「○○だから、△△です。」ではなく、「△△なのです。○○だからです。」という表現にチャレンジしてくれました!すばらしいo(^▽^)o

●あやこさん(ありろ/小3)の作文より(クマのプーさん先生/1.1週)

 心の中では「やったー。かった。」でした。そして、かぞくも、はくしゅをしてくれました。【評】心の声もかぎかっこに入れて表すと、その時の気持ちがよく伝わってきますね。皆で喜んだ感じがよく出ています。

●ナオさん(あわも/小3)の作文より(スズラン先生/1.3週)

 ぼくは、今日、くさったみかんを見ました。においはほしがきくさいです。かびの色は、みどりです。こなみたいなものがついていました。ぼくは、「なんじゃこりゃ?」と思いました。・・略・・あんなにおいしいみかんがくさったのを見ると、もう食べる気がしなくなりました。:評:くさったみかんをじっくり観察したのですね。あまりよく見てしまったので、食べる気がしなくなってしまったのは、ちょっと困りましたね。きれいなみかんなら、今まで同様おいしいでしょう。

●ラーメンさん(いおら/小3)の作文より(ふじのみや先生/1.2週)

 ぶつかったときに温かくなったので何回も続けているうちに、とても温かくなりました。まるで、買ったばかりの新品なこたつに入ったみたいでした。  【評】こたつでたとえるときに、「買ったばかりの新品」と指定したのが、おもしろい。 本当にほっかほかでしょうね。

●くろくるくんさん(いかゆ/小3)の作文より(さかな先生/1.2週)

 また少し先に行った時、なんとなくふりむいたら、まるでへびのようにくねくねと歩いていました。★評:あちこち横切って近道しながらの通学路。田んぼ道にそった、とても楽しそうな道なんだね。

●うさぴょんさん(いたほ/小3)の作文より(けいこ先生/1.3週)

 たった30分でたった30分でこんな大雨になるとは思いませんでした。 評:習い事に行くので雨がやむといいな……そう思っていたのに、あっという間に大雨になったのね。「たった30分で」のくりかえしが「あーあ。」という気分をよくあらわしているね。

●マーヤさん(いちこ/小3)の作文より(さかな先生/1.3週)

 くさった物は、きもちわるくて、とても食べられません。ですから、くさらないようにしないと、食べ物をそまつにするということでもあります。★評:とても大切なところに気づきましたね。意見を述べるにふさわしいきちんとした文が書けました。

●スマイルさん(いにわ/小3)の作文より(さかな先生/1.3週)

 私たちは有機体なのだから、さんそをひつようとしてるのだと思います。お茶でも、食べ物でも、くさらないうちに、こんどから、食べようと思いました。★評:微生物(びせいぶつ)に負けないように、新せんな食べ物を食べて元気な体を作っていきたいね。

●リスさん(いぬく/小3)の作文より(森川林先生/1.2週)

 みんな、ハリー・ポッターとこたえたけど、わたしは、はずかしかったけど、思い切って、「ハーマイオニー。」といいました。そうしたら、十文字君が、「おまえに、せいかくにてるな。」といいました。◆評:自分だけがしたことを書いたんだね。友達の会話も生き生きとしている。

●ポッターさん(いねり/小3)の作文より(はるな先生/1.3週)

 クレヨンをけずったときに、そがさんが、「なにもクレヨンをけずることないよ。」と、ひとりごとのようにつぶやいていましたが、全くその通りです。私は、クレヨンを見ていると、「いたいよー。」と、泣いているような気がしました。(講評);自分でしっかりクレヨンの気持ちになって考えて書いたところがえらいと思います。擬人法(ぎじんほう)のあらわしかたが、とても優れていました。あなたの優しい心がにじみでていて、読み手を、深く感動させてくれますよね。

●陽子さん(いのめ/小3)の作文より(メグ先生/1.3週)

 もし私がび生物だったら、酸素をなくすのにひっしだと思います。【評】自分がび生物になったつもりで、想像したことが書けたね。

●知恵理さん(いはさ/小3)の作文より(メグ先生/1.3週)

 もしわたしがりんごだったら細きんをおいはらって、いつまでもおいしく食べられるりんごにしたいです。【評】本当にこんなりんごがあったらいいね。

  光る表現(小4−小6) 2002年2月1週号

●上原さん(いきあ/小4)の作文より(ふじのみや先生/1.2週)

 「わっ!! 犬のふんをふんじゃった。」とおもわずいってしまいました。 そのときはすごくきもちわるかったです。 まるで犬にばかにされた気がしました。 【評】わかる、わかる。この気持ち。どこかで、「ククク」とわらっている悪い犬が、いそう。

●真裕子さん(いさは/小4)の作文より(ふじのみや先生/1.2週)

 私はきがえるときちょこっと工夫をします。 どういう工夫かというと、上はんしんきがえるとき下はんしんはこたつであっためて…(略)… まるでこのようすは、うさぎがあなから出る とちゅうのようです。 【評】うさぎが、キョロキョロ、もぞもぞしている感じと、こたつから出る自分のようすを重ね合せたんだね。 よくわかる〈●たとえ〉です。

●りんこさん(いしか/小4)の作文より(ふじのみや先生/1.2週)

 強い風がふいたとき、まるで、おおかみがほえたような感じです。 【評】ウォーーーと、風がほえているようすは、「おおかみ」そのものですね。 今日も外で、おおかみがたくさんほえていますよ。 おお、寒〜っ(>_<)

●YOTOさん(いせい/小4)の作文より(ぴのこ先生/1.2週)

 これを読んでぼくが一番びっくりしたことは、木を生かしながら木を食べることです。【評】カミキリムシは木とともに生きているんだね!

●たんぽぽさん(いそく/小4)の作文より(メグ先生/1.2週)

 階段をおりるとき、くつのうらから「ピシャピシャ。」と歌が聞こえてきました。私は、《水がくつの中に入っているな。》と思いました。【評】「音」ではなくて「歌」としたところがうまいよ。

●圭さん(いそむ/小4)の作文より(スズラン先生/1.2週)

 部活がある日は一人で帰るときもあるし、六年生や部活の女の子と帰るときもあります。・・略・・女の子と帰るときは、あんまりぼくには関係ない話ばっかりでつまらないです。それで、一人になると、開放されたみたいにうれしいです。:評:女の子の話をだまって聞きながら歩いているようすが浮かびますね。話題が違うのですね。

●ミニまろさん(いそれ/小4)の作文より(けいこ先生/1.1週)

 年をこすちょうどその瞬間に、ジャンプしようと決めていました。なぜかというと、前に見たテレビでタレントの『Gackt』さんがこう言っていたからです。「…年をこす瞬間には…地球上に…いたくない…みたいな…?…」私はそれを聞いて「へぇーおもしろいこと考えつくなぁ。よし。それナーイスアイデーア!」私もやってみようと思いました。(中略)私は3秒前になったとき、こたつからとび出しました。2…1……。「おりぁーっ!」私は思い切りとび上がりました。「年をとびこしたぞーっ!」 評:眠いのをがまんしてやった「年越しJUMP」、新しい年に向かって元気いっぱいの様子が楽しいね。そう言えば、『Gackt』さんはこういう話し方をするね。「  」の雰囲気の違いもおもしろい。

●ドラゴンさん(いひあ/小4)の作文より(さかな先生/1.3週)

 その後に、服をきがえました。ぬいで、きたら、服がつめたくで体がぞっとしました。でもその後、約十分で温かくなりました。★評:さむーい場面がとてもリアルでした。「約十分で」と数字で説明したのもわかりやすかったね。

●れもんさん(ふれ/小4)の作文より(さかな先生/1.3週)

 後から、理科で習ったことですが、本当はアゲハチョウの幼虫の、恐竜の赤ちゃんのような部分は、顔ではなくて、アゲハチョウの幼虫を食べる鳥、つまり、アゲハチョウの幼虫の敵に、ヘビに見せかけておどかし、食べられないようにつくられた、頭だったそうです。つまり、私がおどろかされていたということは、私は、アゲハチョウの敵、つまり鳥と同じくらいの脳だったのだなと思い、少しショックでした。(笑)★評:そうか、私も鳥なみでした(^^ゞ。

●一休さんさん(わら/小4)の作文より(森川林先生/1.3週)

 この話と同じようにアメリカから浸入してきたものの中に、アメリカザリガニがあります。大船に住んでいる人から聞いた話ですが、食用のために牛蛙を輸入したときその牛蛙のえさとしてアメリカザリガニがいっしょに連れてこられたということです。牛蛙を養殖する池が大船にあって、あろうことに、牛蛙の養殖は失敗してしまって、アメリカザリガニだけが、その生命力を生かして日本中に広がった、ということです。えさの運命だったのにずっと生き残るなんてすごいと思います。◆アメリカシロヒトリの話の似た例。「えさの運命だったのに……」の感想がユーモラス。

●友葵さん(あしも/小5)の作文より(ゆり先生/1.3週)

 百回コツを聞くよりも、一回でも逆上がりをした方がコツがよくわかる。それを身体に覚えさすように教えるのは、とても難しいと思う。【評:「教える」ということが難しい例だね。】

 

●將さん(いうや/小5)の作文より(ふじのみや先生/1.3週)

 今までにわからない言葉がいっぱいあり悩んだ。このように、わけのわからないことが長文にいっぱいあると、まるで十秒の間に、着がえてご飯を食べて学校にいけ、といわれたようにパニック状態になる(笑)。【評】たとえとユーモアで「悩む」状況を楽しく表わしているね。

●有貴さん(いおし/小5)の作文より(ふじのみや先生/1.3週)

 大体世界に名高い人は人とは全然違う考え方や生き方をするはずだ。数字で言うと奇数のような存在だ。普通の人は割り切れるのにその人は割り切れない。【評】「わかってるよ」「知ってるよ、そんなこと」。こういう意識をさらに掘り下げていくのが、鋭い奇数感覚なのでしょうね。

●たこ焼きさん(いとつ/小5)の作文より(ぴのこ先生/1.3週)

 ソクラテスのような人はめったにいないと思う。あまり知らないところを普通の人は表情などださない。ソクラテスはそういう所が人とちがいいい所があるなあと思う。「あきらめない人、知恵を手に入れようとあくことなく努める人に」と言うところがすごく感動した。ソクラテスの言う通りだと思う。これからの人生のなかソクラテスがいっている「あきらめない人」に挑戦したい!! 【評】あきらめない人への挑戦、とてもいいことだね! ガンバレ!!

●穂香さん(すよ/小5)の作文より(ゆうこ先生/1.3週)

  例えば、テストで百点満点中、九十点を取ったとしよう。そして、そのやり直しをする。しかし、それは答えを見てそう判断をして、自分の分からないもの、間違っているところが分かっているのではないのか。だからそれでは、哲学者にはなれない。この場合、たぶん答えというものから抜け出さねば、哲学者への道はとざされるだろう。【講評】「哲学」を探求してくれました。たいへん深い考察に感心しました。

●けろっぴさん(あちえ/小6)の作文より(さかな先生/1.3週)

 大人になると、「空が青い」のは常識になってくる。でも、「空が青い」のはなぜか、が今説明できるのは、それに不思議をもった人物がいたからなのだろう。つまり、やはり、「世界におどろく」ことは重要なのである。★評:発見や研究の根底にある「世界におどろく」ことの大切さを、論理的に説明したね。

●早紀子さん(いおよ/小6)の作文より(さかな先生/1.2週)

 読書とは人間にとって知識をあたえてくれるとともに人間の心を豊かにしてくれるから大切だと思う。いろんな本を読んだらいろんな人の考え方がわかるから本とは世界に絶対必要なんだと思う。★評:知識と心の両面に触れたまとめが素敵でした。自分の心を豊かにするような読書をぜひ続けていこう。

●たかやんさん(いくの/小6)の作文より(スズラン先生/1.2週)

 (映画の迫力にはかなわないとは思っていたが、本を読んでみて)するとだ、本の良さを発見したのだ。それは、本は、どこへ持って行っても読めること、読みたい時に読めること、そして、一番重要なことは、自分のペースで読めるということである。ぼくは「なんで今まで、こんな大切なことを忘れていたのだろう。そうすれば、本を買うことがふえたのに。」と言いたいくらいだった。:評:本を読むということの良さをまとめていましたね。映像の迫力に勝る想像力で、読書を楽しみましょう。

●たかやんさん(いくの/小6)の作文より(スズラン先生/1.3週)

 「当たり前のことほど奥が深い」:評:「まさかソフィーは」という題を越えた題になっていましたね。

●のんのんさん(いちの/小6)の作文より(みか先生/1.3週)

  最初の火星人の話のように、いろんな方向から見れば、自分の方が火星人よりえたいのしれないもののような気がしてきます。「火星人って何?」と聞かれたら、「火星に住んでる人。」と答えられるけど、「自分っていうのは何?」と聞かれたら、たぶんうまく答えられないんじゃないかと思います。なんでうまく答えられないかというと、自分でもよく分かりません。自分ていうのは何がおかしくて不思議かじゃなくて、何かが不思議だからです。その不思議なところが何なのか、どこなのかもわからないから、ますます不思議なんだと思います。(評)戸惑いながら答えをさがしながら考えている様子が、のんのんさんの素直な言葉から生き生きと伝わってきますね。

●正人さん(いなり/小6)の作文より(森川林先生/1.2週)

 わたしは今読書に夢中だが、例えば、テレビでボクシングの試合を見ているとき興奮して声をあげたり思わず手を前に出してしまう人がいる。その感じと同じように、わたしは主人公と同じ気持ちになって、本の世界に入ってしまう。この間は、集中してお母さんの声が耳に入ってこなかった。◆評:本に熱中すると、そういうことあるよね。自分らしい体験。

  光る表現(中1−社) 2002年2月1週号

●ミュウさん(あおゆ/中1)の作文より(ゆり先生/1.1週)

 私は家で、よくゴミ箱にむかってゴミをなげる。入らなければ、めんどうだけど、ちゃんと取りにいって捨てるようにしている。もし、これで、面倒だからと取りに行かなかったらどうなるだろう。それが何日も続くとどうなるだろう。家の中はゴミでうもれてしまう。【評:家の中でも外でも、そして地球規模で考えたときでも、結局は一緒なんだよね。】

●たごさくさん(あによ/中1)の作文より(ゆうこ先生/1.3週)

 確かに、全員が一人ぼっちでばらばらしていてはさびしい。しかし、だからといって仲間を作って自分勝手にふるまってはいけない。仲間という小さな輪ではなく大きな社会という輪に目をむけるべきである。【講評】小さな輪と大きな輪。ステキなたとえで表現してくれました。とても気持ちがいいね!!

●あつしさん(あむら/中1)の作文より(ゆうこ先生/1.2週)

 人は暖かさや、愛情などと、いっしょに生きていくのだと思う。それを作ってくれるのは、住みなれた家、自分らしい所なのだと僕は思う。【講評】あつしくんの家にある暖かさ、愛情はみんなで生活している場所に生まれてきたものでしょう。それをすべて幾何学的(工学的)に排除してしまうのはさみしいよね!!

●晃章さん(あらか/中1)の作文より(ゆうこ先生/1.3週)

 ぼくたち中学生の社会といえば学校での生活である。そこではいろいろな人がいて毎日ちがった生活をおくっている。時にはけんかをしたりふざけたり、これがこれから大人になっていくための小さな世間なのだ。【講評】小さな世間と、大きな世間。世間という概念は個人の中で成長していくものなのですね。これからの晃章さんの世間は未知数!がんばれ!!

●らくださん(いうみ/中1)の作文より(メグ先生/1.3週)

 世間は良いのか悪いのかは、よく分からない。でも、縛られすぎてはいけないと思うし、気にしなさ過ぎると、人に良いイメージは与えないと思う。うまく世間と付き合っていければ良いと思う。【評】確かに、世間に縛られすぎるのは問題ですが、世間を無視するわけにもいきませんね。

●トトロさん(いけの/中1)の作文より(クマのプーさん先生/1.3週)

 仲間がいたほうがいろんな時に、互いにはげまし合えるし、競争心がわくからだ。【評】お互いに高め合うという競争心のいい面に着目したところがいいですね。

●奈央さん(いしえ/中1)の作文より(メグ先生/1.3週)

 世間とは、個人でもなく社会でもないとても中途半端な集まりだと思う。日本人はその世間しか見ていないため、個人の意見を持てなくなったり、社会の中に入れなかったりするのだと思う。【評】個人と世間と社会の関係を端的に表すことができたね。

●尚志さん(いても/中1)の作文より(クマのプーさん先生/1.2週)

 無機質の物は『温もり』などはなく、どこかむなしい『冷たさ』しかないのである。【評】温もりと冷たさを対語として用いたのもいい発想だし、実感としてよくわかる表現ですね。

●しっぽさん(ほし/中1)の作文より(メグ先生/1.3週)

 未だに世間が中心である日本ではなかなかグローバルな人間にはなれない。【評】そのとおり。「世間」に閉じこもっていては、グローバルな人間にはなれそうにありませんね。

●SAPPHIREさん(ああす/中2)の作文より(ゆうこ先生/1.2週)

 本当のことを知って、後世まで語り継がれていってほしいのなら、自分自身で体験し、実感することが大切だと思う。確かにこれらのことも大切であるが、一番大事なことは、何かを知ろうという努力である。【講評】とても大事なことを言ってくれています。これは名言ですね!

●ナッキーさん(あうく/中2)の作文より(さかな先生/1.1週)

 そんないろいろな環境の中でもまれ、磨かれ、実にたくさんの人々が社会にでていく・・・ということを考えると、つくづく人間という一つの生命体を面白く感じる。★評:人間や社会を、広い視野で見詰めているね。

●エガさん(てせ/中2)の作文より(メグ先生/1.3週)

 確かに、周りに合わせることも大切だ。例えば、葬式の時普通は黒い服を着ていくが、赤いシャツなどを着ていったらどうだろうか。周りのひんしゅくを買うだけだ。 【評】これは、わかりやすい例を挙げることができたね。(笑)

●ほり内さん(ぬり/中2)の作文より(メグ先生/1.3週)

 確かに、社会に従って生きるのも、自分らしく生きるのもいいが、自分らしく生きるということを認めることができる自由な社会を作ることが大事なのである。【評】反対意見への理解を示しながら自分の意見をズバリと主張することができたね。

 

●YESさん(せし/高1)の作文より(メグ先生/1.3週)

 生きていて楽しいいことをするには心を開くのだ。つまりOPENな気持ちが必要だ。庭に革命を起こしOPENな庭を作れば次第に心も開けてくるだろう。そうなるように考えよう!【評】そうだね。開放的な庭は人の心も開放的にしてくれるはず。

●太公望さん(うの/高2)の作文より(メグ先生/1.3週)

 我々先進国の人間は、ものの豊かさを手に入れた以上心の豊かさを手に入れることも重要である。人は物だけで豊かになったくらいでいい気になるのはおかしい。地球上で一番複雑で、でもとても素晴らしい心を持っている生物である以上心も進化させていくのも人間の課題である。【評】物質的には豊かと言える私たちの課題をズバリと指摘してくれました。

●GTOさん(えま/高2)の作文より(メグ先生/1.3週)

 こういう世の中だからこそ、忘れかけてしまっている思い出の品の価値というのが大事なのではないだろうか・・・。【評】思い出にはお金に換えられない価値がありますよね。そういうものこそ大事にしていきたいですね。

●AE86さん(えや/高2)の作文より(メグ先生/1.4週)

 それ(お金)よりも大切なものがあると思う。それは「気持ち」である。実際に私は去年のお正月に郵便局でバイトをし、その給料で家族全員にラーメンをご馳走した。確かに高いものではなかったが、両親は「気持ちが大切」と言ってくれた。このような時、改めてそのようなことを実感する。【評】いい話ですね。(泣)

●UZI.SMGさん(そお/高2)の作文より(ぴのこ先生/1.3週)

 ただの物体でしかない物に、ある種の魂を吹き込むということは、たとえそれが妄想とはいえ人間にしか出来ないことだ。物に愛着を持つことは人間性を備えている証でもあると思う。【評】生活の中でのその人らしさがあらわれる部分でもあるね。

 

 

 

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