KotobanomoriNo.763

 

言葉の森新聞

 

2002年6月2週号

 文責 中根克明(森川林) 

  勉強は反復

 自動車の免許を取るために教習所に通った人にはだれでも経験があると思いますが、教習所の先生の多くはよく怒ります。これはなぜかと言うと、自分が簡単にできることを、懇切丁寧に説明するのはストレスのたまることだからです。

 同じことが、家庭で子供の勉強を見る際にも言えます。親が子供の勉強を見るときに、よくしてしまいがちなあまりよくないやり方が二つあります。

 第一は、説明しすぎることです。勉強の本質は、本人が自分で考えて理解して蓄積することです。しかし、大人はつい、教えることによって勉強をさせているような気持ちになってしまいます。くわしい説明自体は悪いことではありませんが、くわしい説明をしているとその反動でまず親がくたびれます。次に聞いている子供がくたびれてきます。勉強は、簡単に説明して早めに切り上げて、翌日また反復するというやり方で、何度も軽く反復することが理解を定着させるために必要なのですが、一般にどの親も、その日のうちにたっぷり説明をして一回で定着させようと重すぎる説明をしてしまうのです。

 第二の、弱点は、第一の「説明しすぎる」とセットになっていますが、すぐ叱ってしまうことです。自分が自動車教習所で教わったときを思い出してみるといいと思いますが、カーブでは溝に落ちる、縦列駐車はうまく入らない、ブレーキを踏めばガクンと止まるなど、今では無意識にじょうずにできることが当時は全然できなかったはずです。どうしてできるようになったかと言うと、何度も繰り返し練習したからです。子供の勉強も同じです。一を教えて十を知るような子供はどこにもいません。すべての子は、十を教えて一を知るようなのんびりとした歩みで勉強を身につけていきます。

 このように書いている私も、自分の子供の場合、何度か教えてもうすっかりわかったと思っていることを聞かれると、つい怒りたくなってきます(笑)。ただ、私はそのあたりの事情がわかるので、意志の力で、心を神様にして(鬼にして、の反対ね)、「うん? なになに。これは昨日教えたばかりだけど、難しいからなあ。さて、じゃあ、もう一回説明するよ」と、昨日と同じことを同じように説明します。そして、できるだけくどく説明しないようにして切り上げます。

 不思議なことに、同じことを五回も六回も繰り返すと、子供は教えられているという意識なしに自然に理解をしていきます。これをもし一回で五、六倍の時間をかけて教えようとすると、同じ理解をするのに、親も苛立ち子供も嫌がり互いに大きな摩擦を味わわなければなりません。そして、その摩擦の原因を、親は「子供が本気で理解しようとしないからだ」と思い、子供は「親の教え方が悪いからだ」と思いますから、やがて親子で勉強することはだんだん難しくなってきます。

 しかも問題は、こういうやり方がよくないということに、子供が低学年のときは、親も子供も気がつかないことです。子供が素直に言うことを聞く低中学年の場合、親はつい無理に教えたり、できないとすぐに叱ったりしてしまいます。低中学年のうちはそれでも通用していますが、高学年になると次第に親から勉強を教わることを嫌がるようになってきます。子どもが低学年のうちから、優しく軽く反復するような勉強法を心がけていってください。

 

  3月のアンケートより(1)

 これまでにお寄せいただいたアンケートをご紹介します。このアンケートと回答は「父母の広場」にも掲載されています。追加の質問などは、父母の広場に書いていただければお答えします。

●言葉の森新聞が楽しみ(小3父母より)

 毎回届く、言葉の森新聞は大変勉強になり、また楽しみでもあります。これからもよろしくお願い致します。

▼こちらも勉強(教室より)

 ありがとうございます。こちらも、書きながら勉強させていただいています。

●1年前の作文と比べると成長した(小2父母より)

 「言葉の森」に出会ってから1年がたちますが、1年前の作文と比べると、とても成長したことがわかります。最近は日記をつけようとしています。いつまで続くかはわかりませんが、長く続けていってほしいものです。

 今後ともよろしくお願い致します。

▼子供の成長は褒め言葉次第(教室より)

 1年たち、成長したあとが見られ、しかも新たに日記をつけ始めようとしているということは、お母さんの褒め方が上手なのだと思います。

 長文の音読などでもそうですが、最初のころの進歩は目に見えないほどささやかです。しかし、それをしっかり認めて褒めてあげると、そのことによって子供は自信を持ち更に勉強を続け、やがて本人自身にも進歩が自覚できるようになってきます。

 小学校低学年の子供が長文音読をした場合、最初のうちは読み方も欠点だらけで、褒めたくなるようなところは一つもなく、直したくなるようなところばかりだというのが普通です。そのときに、それでも褒めてあげれば、その褒め言葉に応じて読み方は上手になっていきます。

 小学4年生までは勉強が好きになるのも嫌いになるのも褒め方次第で、作文の勉強には更にその傾向が顕著に現れます。

 ところで、日記に関してですが、学年が上がるにつれて日記指導は難しくなってきます。小学1、2年生のころの日記指導は、書く練習をするという点で意味があると思いますが、学年が上がると書く練習としての意味は薄れ、次第に惰性で書くようになってきます。むしろ、読むことを国語の勉強の中心としていき、書く練習は週1回の作文でカバーすると位置づけておくといいと思います。

●名称に関する質問(小2父母・小1父母より)

1.アジサイ、イチゴ……というのは、どのようにグループ分けをしているのでしょうか。何級といった性質のものですか? (以下略)

▼進度の名称とクラス分けの名称(教室より)

 言葉の森の作文指導は、級を決めて進級式で進むようにしています。その級の名称をA1級、B2級というかたちにすると、わかりやすいかわりに味気ないので、「アイウエオ」順の頭文字を使った名称をつけています。

【進度】(級や山というのは、進度と同じ意味です)

相当学年相当学年相当学年
幼長相当0A1級0アカシアの山小5相当E1級ナツメの山高1相当J1級ワタスゲの山
幼長相当0A2級0イバラの山小5相当E2級ニシキギの山高1相当J2級ピラカンサの山
幼長相当0A3級0ウツギの山小5相当E3級ヌルデの山高1相当J3級プラタナスの山
幼長相当0A4級0エニシダの山小5相当E4級ネコヤナギの山高1相当J4級ペンペングサの山
小1相当A1級アカシアの山小6相当F1級ハギの山高2相当K1級ガジュマロの山
小1相当A2級イバラの山小6相当F2級ヒイラギの山高2相当K2級ギンナンの山
小1相当A3級ウツギの山小6相当F3級フジの山高2相当K3級グミの山
小1相当A4級エニシダの山小6相当F4級ヘチマの山高2相当K4級ゲンゲの山
小2相当B1級カキの山中1相当G1級マキの山高3相当L1級ザクロの山
小2相当B2級キンモクセイの山中1相当G2級ミズキの山高3相当L2級ジンチョウゲの山
小2相当B3級クリの山中1相当G3級ムベの山高3相当L3級ズミの山
小2相当B4級ケヤキの山中1相当G4級メギの山高3相当L4級ゼニゴケの山
小3相当C1級サツキの山中2相当H1級ヤマブキの山社相当M1級黄アカシアの山
小3相当C2級シオンの山中2相当H2級ビワの山社相当M2級黄イバラの山
小3相当C3級ススキの山中2相当H3級ユーカリの山社相当M3級黄ウツギの山
小3相当C4級セリの山中2相当H4級ベニバナの山社相当M4級黄エニシダの山
小4相当D1級タラの山中3相当I1級ライラックの山社相当N1級黄カキの山
小4相当D2級チカラシバの山中3相当I2級リンゴの山社相当N2級黄キンモクセイの山
小4相当D3級ツゲの山中3相当I3級ルピナスの山社相当N3級黄クリの山
小4相当D4級テイカカズラの山中3相当I4級レンギョウの山………………以下略
学年中広場小広場小広場
幼長0山1組アジサイ15組ソラマメ
小12組イチゴ16組タンポポ
小23組ウグイス17組チドリ
小34組エンジュ18組ツバメ
小45組オナガ19組テントウムシ
小56組カモメ20組トマト
小67組キジバト21組ナズナ
中18組クジャク22組ニンジン
中29組ケヤキ23組ヌー
中310組コマドリ24組ネジバナ
高111組サクラ25組ノゲシ
高212組シラカバ…………以下略
高313組スズメ
大社14組センダン
【広場】とは学年(中広場)と組(小広場)を組み合わせたものです。例:小2年3組=ウグイスの川の広場

  光る表現(幼長−小4) 2002年6月2週号

●まりりんさん(いほけ/幼長)の作文より(かすみ先生/5.3週)

 いつもおしごととかたいへんなのにやすみの日にこうえんにつれていってくれてありがとう、といいたいです。(評)すてきなお父さんへのかんしゃのきもちがよくあらわれていますね。マリリンさんもすてきですよ。

●よもぎさん(いはや/小2)の作文より(ふじのみや先生/5.3週)

 むかでは、ごしょの木にのぼっていました。ぼくはペンをいっぱいつなげたのがうごいているようにみえました。【★ひょう★】ガシャガシャとうごく、むかでの体のようすが、ペンをつないだように見えたのですね。うまく、あらわしたね。

●千波さん(いはわ/小2)の作文より(かすみ先生/5.3週)

 わたしは、カントリーロードという音がくが大すきなのでぜひひきたいとおもいます。(評)すてきな曲ですよね。はやくひけるようになれるといいですね。

●パンダくんさん(いひは/小2)の作文より(けいこ先生/5.3週)

 (どうぶつ園で)とらを見ました。とらはねむっていました。わたしがこんなものつまらないと言って、とらのばしょからはなれたら、とらがおきて「もういっちゃうの。」というかおをしました。 評:パンダさんの声が、とら君にはきこえたみたいだね。とらはねたふりをしていたのかなぁ。

●充さん(いさせ/小3)の作文より(スズラン先生/5.3週)

 おいで、おいでのとき、日本では、ゆびをむこうからこっちに動かしますが、どこかの国では、ゆびをこっちから向こうに回すそうです。:評:国によって違う動作をすることがわかる例ですね。いろいろな違いを知っていると便利ですよね。

●ひよこさん(いひな/小3)の作文より(はるな先生/5.4週)

 <<絵562み>> 水族館に入って、私が一番関心を持った魚は、まるで宝石のように青くきらきらしているルリスズメダイというタイの仲間です。水槽の中で青い灯りのようにちろちろと、海の中のサファイアみたいに美しい魚でした。きれいでなかなか目が離せず、3分ほど見てやっと目を離しました。(講評);たとえの表現が、実にうまい! 美しく、幻想的な水槽のようすが、目に浮かんできますね。

●ロコちゃんさん(いへか/小3)の作文より(かすみ先生/5.4週)

 今日、一日しごとをしてお母さんって大へんなんだなあと思いました。(評)お手伝いをして大切なことに気がついたのですね。これからも時々お手伝いをがんばってみてね!

●真さん(いりい/小3)の作文より(メグ先生/5.4週)

 海はつめたくなったりぬるくなったりします。【評】じっさいに海の水をさわった真くんでなければわからないことが書けたね。

●ちえちゃんさん(いはさ/小4)の作文より(メグ先生/5.3週)

 私はこの長文を読んで、急げば急ぐほどそんをするんだなと心の中で思いました。【評】何事も、急いでいるときほどじっくり落ち着いてやった方がいいみたいだね。

●ハリーさん(いかゆ/小4)の作文より(えんぴつ先生/5.3週)

 ★坂道ダッシュは、名のとおり、のぼり坂をダッシュでかけあがらなくてはいけないので、さっき走ったつかれが、とてもひどくなります【評】なるほど。さすが、経験している人の文章だね。とてもわかりやすく説明できている文だね。

●ミニパンダさん(あもろ/小4)の作文より(はるな先生/5.4週)

 荒川ダムについたしゅんかん、まるで氷の国にいるように、さむくなりました。あかねちゃんとくっつきながら、地下を見に行きました。・・・・次にひらせ浄水場を見に行きました。最初何もしょうどくしていない水を見たときに、ドロ水かなと思ったくらい、きたないのです。でも、消毒していくうちにきれいになりました。(講評);ダム周辺の地下道の、ひんやりしたようすを、たとえを使って、見事に表現できました。また、浄化されていない水のにごり具合も、読み手がすぐに、想像し、直感できるように、とてもうまく、たとえられましたね。

●真章さん(ありる/小4)の作文より(スズラン先生/5.1週)

 一番すごいなと思ったのは、ノーベル賞のメダルです。八つのうち、三つだけ本物で、その本物の方が、ピカピカ光って、まぶしかったです。:評:長文で読んだノーベル賞の本物のメダル、まぶしいほど光っているのを見たのは感激でしたね。

●真章さん(ありる/小4)の作文より(スズラン先生/5.2週)

 (ジャガイモを使って空気でっぽうを作ったとき)しかし、同じものを作ったのに、とぶきょりが、長い人と短い人がいます。なぜかなあと考えていると、たぶん、ジャガイモが小さすぎたりとか、わぎりにしたときの太さとか、おす力などが関係しているんだなと思いました。:評:なぜかな? と思ったときに、こんなふうにいろいろ考えてみることが大切ですよね。実際にやってみると、発見することもたくさんありますね。

●ユータンさん(いくい/小4)の作文より(ポプリ先生/5.3週)

 第一に、早く遊ぼうと思い、急な坂をなわとびでかけおりた時だ。かけおりていると中で転んでしまい、けっきょく遊ぶ時間は一分もなくなり、三時間目のじゅ業にまでおくれてしまった。第二に、えんぴつけずりのかすを急いで捨てようとした時、えんぴつけずりのかすがつくえにこぼれてしまい、そのかすを、全部きれいにもどさなければならなかった。評:よくまとめて書けました。

●アッキーさん(いそか/小4)の作文より(ももんが先生/5.3週)

 ほんとうにこのことわざは、いいとおもいました。なぜなら、いみもすぐおぼえてしまうし、かいわでもらくらくつかえそうだからです。【評】「どうしてそう思ったのか」という理由が、とても上手に書けていますね! ことわざは、言いたいことをぴったり表現してくれる時があるので、先生もとても便利だなあと思います(^o^)。

●ちーさん(いぬえ/小4)の作文より(きりこ先生/6.1週)

 わたしも、こうふんがはじけそうになりながら、「ありがとうー。ありがとう。」と二回もいいました。<嬉しかったようすがよく伝わってくるよ。>

●ポッターさん(いねり/小4)の作文より(はるな先生/5.4週)

 心臓がばくはつしそうでした。「バン!!」ピストルの音が鳴りました。私は、必死で走りました。応援の声が風のようにすぎていきます。気がついたら、先頭を走っていました。(講評);読んでいて、「リレーの結果は、どうなるのかな?」と、先生までわくわく、どきどきしてしまうような、きびきびとした文体です。リレーのバトルの有様と、スピード感がとても、よく書きあらわせていました。

●あやめさん(いふし/小4)の作文より(ひまわり先生/5.4週)

 お医者さんが、「はくりこっせつですね。」といいました。「ええ。こっせつですかあ。」まるでカメレオンのようにお母さんの目が、まんまるになりました。私は、すごい目だな、と思いました。 【評】おもしろいたとえだね! お母さんが驚いた様子がよく分かります。彩那ちゃんが、他人事のように「すごい目だな、と思いました。」と書いているところが、またおもしろい。

●MIZUさん(いみち/小4)の作文より(ゆえ先生/5.4週)

 ぼくは、100m後ろからチーターが追っかけてきたと思って走りました。◆評◆チーターは足が速いものね!それに、かまれたらいたそう・・・。そんな動物に追いかけられてると思ったら、いつもよりずっと速く走れるよね!来年もこの作戦(さくせん)で走るのかな?

 

  光る表現(小5−社) 2002年6月2週号

●秀雄さん(あろう/小5)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 百メートル走は嫌いだな。マラソンの方がずっといい。とりあえず、がんばりたい。(中略)それでも、優勝はしたい。だから、やってみなくては、わからないということだ。だから、優勝をめざしてがんばりたい。みんなでがんばりたいと思った。【講評】みんなと力を合わせて優勝したい!作文の中で決意を固めていく姿がとてもよく描かれていました。

●みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/5.3週)

 今では道具のない生活が考えられないほど、便利な道具に囲まれている。そして、人間はこれからもずっと、今私が想像もできないような道具を作り出していくと思う。【評】最後の意見、よくまとまっています。先生も、みかんさんのように思います。そして、それが想像を超えた恐ろしいものではなく、想像を超えたうれしいものであるようにと、いつも願っています(^o^) 

●ヒマワリさん(いすさ/小5)の作文より(はるな先生/5.4週)

 私は、急いでシャーベットを食べました。デザートだけは、残したくないのです。・・・・お皿を片付けるときに、シャーベットを口に入れました。「ヒエー〜。冷たい!!」しかも運の悪いことに、私は、給食当番です。片付けに行くときにパンを口に入れました。「モグモグモグ・・・・。」食べ終わりました。食べ始めてから、ぴったり13分。(講評);放送委員の仕事を終えてから、5分間で、給食を全部残さず食べるなんて、まさに神業ですよね。きつかったことでしょう。その後、ちょっとだけ、時間が延長されたようですが、日直の仕事である食器の片づけを兼ねながら、食べきるとは、実にすごい! 歯切れ良い説明が、光っています

●アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 それから、人間の手。人間の手では、色々な物やぶきが作れる。(中略)今では全部人間の手で作られ、使われている。動物は、人間のように、器用でもないから、なにも作れない。人間はすごいと思う。【講評】人間の手は偉大ですね。アミーゴさんの手にも、なんでも作れる大きな可能性があるのですよ!!

●翔太さん(いはせ/小5)の作文より(きりこ先生/5.3週)

 これからは、人間を中心ではなく、自然を大切にして、動物たちと仲良くくらしていけるように考えなくてはいけないと思います。<翔太君の思ったことを翔太君の言葉で表現することができましたね。>

●サビオラさん(いはら/小5)の作文より(かすみ先生/5.4週)

 家に来るとまるで元気なカエルのように、バチャバチャと水そうの中で泳いでいました。(評)小さい子どものカメが一生懸命泳いでいるようすはかわいいでしょうね。上手にたとえ表現を入れましたね。

●りんごさん(いしも/小6)の作文より(ふじのみや先生/5.4週)

 では、物を集めることには、人間にとって何か意味があるのだろうか?私は、1人1人の個性がみがかれると思う。【評】一般化の主題に、自分だけの考え方を表現できています。

●みんこさん(いせあ/小6)の作文より(ふじのみや先生/5.4週)

 言葉は人から人へ伝わるものだと思う。言うことが葉となりふえていく。言葉はそんな所からきているのではないだろうか。 【評】生き生きとした葉をたくさん茂らせた木。そんな言葉づかいができる人になりたいね。

●たこ焼きさん(いとつ/小6)の作文より(ぴのこ先生/5.4週)

 人間不便な所がたくさんある。その不便な壁を乗り越えていく力が、すごいと思った。その不思議な力を捨てないで、発揮する心が大切だ。【評】不思議な力と不思議な言葉。キーワードを使ってまとめられたね。

●咲恵さん(いなふ/小6)の作文より(ぴのこ先生/5.4週)

 私の夢は動物病院の先生になることだ。今回の出来事で私はやっぱり動物病院の先生に向いているのかなと思いを新たにした。また今回の経験が一つの自信につながった。【評】しっかりと自分の思いを書くことができたね。その調子!

●真樹さん(いよち/小6)の作文より(ゆえ先生/5.4週)

 放っておくと何だかみっともなく見えてしまい、ちょっぴりはずかしい。でも、よく見てみるとまるで芸術作品のようだった。◆評◆何才のときに描いた落書きだったのかな?描いてはいけない落書きだけど、描いた本人には思い出のある絵ですよね!

●穂香さん(すよ/小6)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 いくら国際化にしていこうと言っても、日本語を簡単にして中途半端な言葉にしてしまうと、それこそ難しい言葉になってしまうかもしれない。 でもこのままでも国際的なつきあいが難しくなってしまうけど、むやみに簡単にするのも今までの日本の伝統を壊してしまいそうでいやだ。何かいい方法は無いかと思うけれど、見つからない。それは、もう日本語の基がで来ているからかもしれない。【講評】両方の意見を肯定しながら、論理的に述べることができていますね。「たしかに!そのとおり!!」と読み手に思わせる上手な表現ですよ!!

 

●正人さん(いなり/中1)の作文より(ゆえ先生/5.3週)

 だけどもっている「知識」を生かすということが話の世界では非常に大切な物だと学んだ。◆評◆ずっしりと重い内容の言葉です。知識の豊富な人の話には、誰でも引き込まれますよね!

●ボミーさん(いてる/中2)の作文より(ゆうこ先生/5.3週)

 もし、昔の父親のような父親だったら。多分嫌われていると思う。いちいちそういうことを言われると「うるせぇー」と思うからだ。わがままな犬のでき方について書いていたが、犬はすつけをすれば主人の言う事を聞くかもしれないが、人間の場合はどうなるのかがわからない。【講評】ボミーさんの若くフレッシュな意見ですね。自我が芽生えてからのしつけは、かなり難しいようですよ。犬の場合も。もちろん人間もね。

●しっぽさん(ほし/中2)の作文より(メグ先生/5.3週)

 果たして父親とはどのような人が理想的なのだろうか。どのような人が理想的なのかではなく、大事なのは、子供にとっての父親であり続けることであると思う。【評】どんなタイプの父親であっても、父親であるという自覚を持ち、子供に対して深い愛情を注ぐことがいちばん大事なことですね。

 

 

 

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